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2人で

続きです。

 セオリスは一体どれ程の強さなのだろうか。アキラはそんなことを思っていると

 「さて、魔族の調査だけどホレスも一緒に手伝わせてくれないか。君とここまで戦えたのだからきっと役に立つ。」

 と言ってきた。それにホレスも続けて

 「俺も一緒にやりたい。」

 2人からの申し出を受けて承諾した。アキラはホレスと一緒に調査をすることになった。


 早速街に繰り出した2人は魔族がいないかチェックしていく。

 「けど一体どうやって魔族と人間を見分けるんだ?魔族は人間に擬態しているんだろ?」

 当然の疑問だ。アキラのようなスキルを持っている

人間はいないだろう。肉眼では見分ける術はない。

 「大丈夫だ。俺はそれを見分けられる能力を持っている。」

 そう言うとホレスは

 「そんなことも出来るのか。一体いくつスキルを持っているんだ。」

 と驚いていた。ホレスと戦ったときに使った攻撃系のスキルだけでなくサポート系のスキルも数多く持っていると思ったようだ。普通は3つまでだがアキラはそれ以上に持っていると確信した。そう思いホレスはアキラに聞いた。

 「これが異世界人の特典なのだろうが確かに数多くのスキルを持っているのは間違いない。その中に魔族の擬態を見分けられるスキルがあるおかげで分かるんだ。」

 アキラがそう言うとホレスは納得したように言った。

 「魔族の擬態をも見分けることができるスキルを持っているのには驚いたが、やっぱり数多くのスキルを持っていたんだな。俺との戦いでは複数のスキルを使っていたように感じていた。」

 ホレスも複数のスキルを使っていることは気づいていたようだ。それがほんの一部分ということには気づいていなかったようだが。

 「それで魔族はそのスキルで見つけられそうか?」

 と聞いた。話しをしながら結構歩いてきた。魔族がいるのだったら1体、2体ぐらいは見つけていても良さそうなのだがアキラは

 「それがさっきから探しているんだが全然見つけられないんだ。」

 と言った。そうなのだ。魔族が全然見つけられないというよりは魔族がいない。確かにアズキエルの情報ではここグラスターも魔族の潜入場所となっているはずなのだが。

 「スキル強制探知。」

 ただの魔力探知であれば見つけることが出来ないと思ったアキラは魔力探知より上の強制探知を使って魔族を洗い出す。強制探知であれば範囲がグラスター全域まで分かるのでわざわざ歩き回る必要がない。しかしこれでも魔族を見つけ出すことは出来なかった。

 「やっぱり魔族が全然いない。」

 アキラがそう言うとホレスが

 「アキラでも見つけられないのか。ここにはそもそも魔族が潜んでいるのか?もしかしたら最初からいないんじゃないのかと思っているんだが。」

 と言った。確かにホレスの言う通りなのかもしれない。魔力探知どころか強制探知を使っても見つけ出せないなんてそんなことはない。最初からいなかったのであれば見つけ出せなくても納得だ。だがアキラはアズキエルの記憶を見ているのでそんなことはないと思うのだが。これ以上考えても分からないので取り敢えず今日の所は解散してアキラは宿屋に向かった。宿屋で休憩しながら街全体を見ておこうと思いスキル鷹の目を使い空から確認した。ステータス表示と併用して見る。これで何か分かればいいのだが。

 

 






 

読んでいただきありがとうございました。

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