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条件とは

続きです

 「アキラさん。条件とはなんですか?」

 そう女王が聞くとアキラは答えた。

 「俺はその作戦には参加せずに単独で行動したい。」

 アキラが他の冒険者や騎士団と協力したとしても実力が違いすぎるのでどうしてもそっちに足を引っ張られる可能性がある。ヒカルと一緒に行動できたらいいのだが流石にこの国の最高戦力が2人で行動するわけにもいかないだろう。だったら1人で独自に行動したほうがいいと判断した。女王は

 「と言われましても一緒に行動していかなければもし魔族を見つけれたとしてもアキラさんに伝えることができません。」

 と少し困ったように答えた。確かにそうなった場合アキラに連絡する手段がない。女王が困るのも当然だろう。そこでアキラは以前エミリーに渡した携帯電話を3人に渡した。また武器屋にお願いして作ってもらった。そしたらヒカルが驚いたような顔を見せた。

 「これは携帯電話⁉︎アキラ。一体これをどうやって手に入れたんだ⁉︎」

 ヒカルもアキラと同じ日本人で同じ世界から飛ばされてきていたので当然携帯電話も知っている。それが異世界にあるものだから驚いているのだろう。アキラはヒカルの質問に答えた。

 「武器屋に作り方を教えて特別に作ってもらったんだ。」

 「これの使い方は?」

 女王が聞くので

 「これについているボタンを押してもらったら俺の持っている物に繋がる。それで俺を呼ぶことができる。」

 と答えた。この携帯電話さえあればアキラがどこにいようとすぐに連絡をとることができる。転移スキルですぐに移動することができるからだ。

 「確かにこれがあればアキラさんがたとえ単独行動行動を取っていたとしてもすぐに連絡することが出来ますね。」

 と少し考えた後

 「分かりました。ではアキラさんには独自に調査をしてもらうことにしましょう。よろしくお願いします。」

 と女王に言われたアキラは

 「あぁ。任せてくれ。」

 と言った。

 「では皆さん準備の方をよろしくお願いします。」

 4人での話し合いは終わり各自魔族に備えて準備した。


 アキラは宿屋に戻った。すると皆アキラに駆け寄ってきた。

 「アキラ。何だったんだあれは!」

 「もしかしてまた魔族が襲ってきたんじゃ。」

 とアキラに言ってきた。皆やはり魔王たちに気付いていたようだ。まぁ、そうだろうなとは思っていた。

城の上空に明らかに人間ではない者がいたらそう思うだろう。それについ最近魔族が襲ってきて皆怖い思いをしているのでまた襲ってきたんじゃないかと心配しているようだった。

 「まぁ、確かに魔族ではあったが。」

 と言うと

 「やっぱりそうなのか。」

 と皆慌てていた。アキラは皆を安心させるように言った。

 「皆、大丈夫だ。すぐに追い払ったから。それに俺がいたら皆に、この国に被害が及ぶことは決してない。安心してくれ。」

 それでもまだざわめきがあったので女将さんが

 「ほら。アキラが大丈夫って言ったら大丈夫だろ。一度助けてくれたアキラの言うことを信じないでどうするんだい。」

 と言ってくれた。そのおかげか皆落ち着きを取り戻したようだった。

 「アキラ。何があったのか後でいいから聞かせてくれるかい。」

 女将さんは何かを察してくれているようだった。すぐに言ったらまた皆が混乱するかもしれないから少し時間をおいた方がいいと判断したのだろう。アキラは

 「あぁ。分かった。」

 と言って自室に戻った。これからすることを考えようかと思っていたとき不意に扉が

 「コン、コン。」

 とノックされた。やはり来たかと思い扉を開けた。するとアキラの予想通りそこにはエミリーがいた。

 「アキラくん。少し話しいい?」



読んでいただきありがとうございました。

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