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話し合いの結果

続きです。

 皆とは少し離れた席でギルド長、ヒカル、アキラの3人で話すことになった。恐らく、会議でのことを話しにきたのだろう。アキラがそう思っているとギルド長が話し始めた。

 「決まったことから話していくがまず現在の国王だが即刻解任し牢獄へ。次の王にはリンシア姫になっていただくことになった。国王は一生牢獄だろうな。」

 まあ妥当な判断だろう。国王は自分勝手に勇者召喚を行っただけでなく国が魔族に襲われているときに逃げたような男だから当然だ。

 「リンシア姫は今まで政治のことを勉強していたらしいし周りのサポートもあるから恐らく国王としてやっていけるだろう。」

 ギルド長が言うとヒカルが

 「リンシア姫がアキラに謝りたいとおっしゃっていた。この世界に勝手に呼んでおいて城を追い出したことを申し訳ないと、そしてアキラさえ良ければ正式に謝罪の場を設けて謝罪したいとおっしゃっていた。」

 リンシア姫がそんなことを言っていたことに驚いた。彼女は関係ないのに。確かにアキラは最初、国王に理不尽なことをされてかなり怒っていた。けどそんなことはどうでもいいぐらいここでの暮らしは楽しかった。今はもう怒ってないなんてことはないが今更謝られてもという思いがあった。

 「いや、俺としては今更な感じもするしな。」

 と言うとギルド長が

 「アキラ。取り敢えず謝罪は受けとけ。お前の気持ちも分かるが国としての面子もある。文句だったら俺が後でいくらでも聞くから。な?」

 とギルド長が説得してくる。アキラもギルド長の言っていることは理解できる。国の面子があるのも分かる。だがギルド長には世話になったのも事実だ。そのギルド長が言うのだから取り敢えず受けようと思う。

 「分かったよ。ギルド長の言う通り謝罪は受ける。その後でめちゃくちゃ文句を言う。それでいいか。」

 アキラがそう言うとギルド長は笑いながら

 「それでいいよ。」

 と言った。ギルド長は続けて

「それと勇者だが引き続きヒカルにやってもらうことになった。」

 そう言った瞬間アキラは思わずヒカルの顔を見た。ヒカルだって散々この国に利用され続けてきたのにそれなのにいいのかと思いヒカルに言った。

 「ヒカル。本当にいいのかだってお前は。」

 アキラが言い切る前にヒカルが言葉を遮って言った。

 「別にいいんだアキラ。確かに国王には酷い目に遭わせられたし嫌な気持ちもあるが、それでもこの国を守りたいと思っている。」

 ヒカルはアキラ同様にこの国のことが好きになっているようだ。

 「本当はアキラにも勇者になってもらいたいんだが。」

 とギルド長が言うのでアキラは即座に

 「いや、ギルド長には悪いが勇者になるつもりはない。」

 とハッキリ言った。さすがにあんなことをされて勇者になろうとは思わない。するとギルド長が

 「まあ、アキラのことだからそう言うだろうとは思っていた。」

 アキラが断るのを分かっていたようだ。

「勇者にはならないがもし街の皆がまた危ない目に遭ったらその時は一緒に戦うよ。」

 とギルド長に告げるアキラ。

 「ありがとう。その時は頼む。」

 後は細かいことを諸々聞いて話しは終わった。話し終わって2人とも帰ろうとしていたので

 「2人とも良かったらパーティーに参加していってくれよ。」

 とアキラが言うと

 「けど悪いだろう。皆楽しんでいるのに。」

 と言うので

 「女将さん。別に2人とも参加してもいいよね。」

 と女将さんに聞くと

 「ああ。全然構わないよ。」

 と言ってくれた。他の皆も

 「人数が増えたほうが楽しいしな。」

 「そうだぞ。参加していけ。」

 と全員2人の参加を許可してくれたので2人ともそれだったらと言って夜遅くまで飲んで楽しんだ。

 

 翌朝、アキラが目を覚ますと外の方が何やら騒がしいので窓から外を見ると

 「何だ。あれは⁉︎」

 と驚いた。アキラが見たものとは。






読んでいただきありがとうございました。

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