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魔族との戦闘2

続きです


 魔族を倒したアキラ。エミリーに近づいて無事かどうかを確認した。

 「エミリー。大丈夫か?さっきの魔族に何もされてないか?」

 するとエミリーは

 「うん。アキラ君が助けてくれたから何もされてないよ。」

 何とか無事に助けられたみたいだ。エミリーに何かあったらと思うと気が気じゃなかった。

 「良かった。本当に無事で良かった。」

 アキラは心から安堵していた。

 「またアキラ君が助けてくれるって信じてたよ。本当にありがとう。」

 まだ少し涙を浮かべながらアキラに感謝の言葉を言った。相当怖い思いをしたというのにアキラが助けに来てくれるのを信じてくれていたのだ。とりあえずここだとまたいつ魔族が襲って来るか分からないので冒険者ギルドに行くことにした。道中、街の様子を見てみたが魔族が襲撃してきたにしては損壊が少ないように感じた。あと人が全然いないことに気づいた。ギルドに着いたので中に入るとエリザが近づいてきた。

 「アキラさん!いつ帰ってきたんですか⁉︎今、魔族が襲ってきていて大変なんですよ⁉︎」

 かなり慌てていて冷静さを失っていた。

 「とりあえず落ち着いてエリザさん。王都が襲撃されていると聞いて急いで帰ってきたんです。」

 エミリーからの連絡がなければこの襲撃にも気づけなかっただろう。とりあえずエリザも無事みたいで安心した。このギルドのなかには何人か避難してきている人たちと数名の冒険者しかいなかった。

 「街を見てきたんですけど全然人がいませんでした。」

 聞くとエリザが

 「大勢の人は魔族に生きたまま連れて行かれました。後はここに残っている人で全部です。」

 やはり魔族は人間を殺さず街にもそれほどの被害を出さないようにしているようだった。

 「ブライドとギルド長はどこに?」

 2人がいないことに気づき聞いてみた。

 「お二人は魔族の侵攻を食い止めるために戦っています。」

 やはりあの2人は魔族と戦っているようだ。だがブライドとギルド長では魔族には敵わないだろう。人間を殺さないようにしていても歯向かう者には容赦ないかもしれない。すぐにスキルで2人の位置を確認した。するとここから何キロか離れたところで2人が1人の魔族と戦っているのが分かった。相手は1人だが劣勢のようだった。すぐに助けに行かないと危ないかもしれない。

 「エリザさん。2人を助けに行ってきます。」

 エリザに助けに行くことを伝えると

 「是非行ってあげてください。アキラさんがいてくれたら心強いです。」

 すぐに出ようとするとエミリーが心配そうにアキラを見て

 「アキラ君なら大丈夫って分かってるんだけどそれでも少し不安になってるんだ。無事に帰ってきてね。」

 アキラはこんなにも自分のことを心配してくれることに心から嬉しく思う。元の世界ではアキラのことをこんなにも心配してくれる人はいなかった。

 「俺だったら大丈夫。エミリーも知ってると思うけど相当強いから。外は危ないから絶対にここにいて。じゃあ行ってくる。」

 ギルドを出たアキラは全速力で2人の元へ向かう。2人の反応が少しずつ小さくなっているのに気づきさらにスピードを上げる。

 「よし!見えた!」

 2人の姿を確認することができた。もう既にブライドは倒れていた。ギルド長も動けなくなっていて魔族が攻撃をしようとしていた。

 「させるか!」

 剣で魔族の攻撃を防いだ。魔族は攻撃を防がれるとは思っていなかったのだろう、相当驚いていた。ギルド長の方もアキラが急に現れたのに驚いていた。

 「アキラ⁉︎一体いつ戻ってきたのだ⁉︎」

 ギルド長はもう動けないぐらいやられているが死にはしないようだ。ブライドはまだ死んではいないがすぐにでも治療を受けなければ危ない状態だ。

 「ついさっきだ!ここが何者かに襲われていると聞いて急いで戻ってきた!」

 アキラの話を聞いたギルド長が

 「悪い。戻ってきてくれて正直助かった。だがこいつらかなり強いぞ。お前でも勝てるかどうか。」

 あのギルド長がここまでボロボロにやられているのだから相当強いことには間違いない。だがアキラはこの数ヶ月でギルド長が思いもよらないぐらい強くなっている。

 「ああ。だが大丈夫だ。ここからは俺に任せろ。」

 アキラが構えると魔族が話しかけてきた。

 「まさか俺の攻撃が人間に防がれるとは思わなかった。」

 すると魔族が何かに気づいた。

 「まさかお前アズキエルが言っていた人間か?」

 もう情報が伝わっているようだった。

「ああ。そうだがそれがどうかしたか?」

 それを聞いた魔族が

 「なるほどな。俺の攻撃が防がれるわけだ。俺1人ではお前には敵わないだろうな。」

 こいつはさっきの奴とは違ってアキラの実力を見誤って油断したりはしないらしい。仲間を呼ばれでもしたら面倒なのでその前に倒そうと思っていたその時、奇襲を受けてしまった。








読んでいただきありがとうございます。

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