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出発

続きです

 アンドグラムに出発する前にアキラは武器屋を訪れていた。前に頼んでいた武器を受け取るためである。

 「おはよう。武器出来てます?」

 声をかけると店主が

 「おう。最高の武器が出来てるぞ。」

 と奥から武器と一緒に出てきた。

 「普通の奴には扱えないが、今のお前の実力だったら十分に扱えるはずだ。オプションも付けてるがそれはお前が使いながら確かめてくれ。」

 確かに他の武器と比べても全然クオリティが違う。アキラは試しに手に持ってみる。

 「なんか手にしっくりくるな。」 

 「そりゃそうだろう。お前に合うように作ったからな。」

 これなら扱いやすそうだ。

 「ありがとうございました。」

 とお礼を言い武器屋を後にした。


 アンドグラムに出発する時間になった。出発するとき皆が出迎えてくれた。

 「アキラ。頑張ってこい。」とギルド長。

 「絶対強くなれよ。」とブライド。

 「しっかりね。」とローズ。

 最後にエミリーが

 「無事に帰ってきてね。」

 とアキラに声をかけ

「ありがとう皆。行ってきます。」  

 アキラはアンドグラムに出発した。ちょうどこの日アンドグラムまでの馬車の護衛の依頼があったのでそれを受けて馬車で行けることになった。途中魔物に襲われたりもしたがアキラが次々に倒し数週間かけて無事にアンドグラムに到着した。王都ザニーグと広さはそれほど変わらない。この国の中でもかなり栄えているほうだ。いろいろ出店があったので食べ歩きながら冒険者ギルドを探した。程なくしてギルドを見つけ中に入る。受け付けのところまできて要件を言った。

 「ダンジョンに入りたくて来たんだけど。」

 すると受付嬢が

 「それではまずギルドカードを見せてください。」

 ギルドカードを提示すると

 「ランクはDランクみたいですね。」

 そうなのだ。ゴブリン、オークなどを倒しているうちに知らない間にランクが上がっていたそうだ。しかし

 「ダンジョンにはCランクからしか入れませんよ。Dランクなのでランクを上げてきてください。」

 「え⁉︎そうなの⁉︎」

 と驚くアキラ。まさかダンジョンに入るのに制限があるなんて知らなかった。ギルド長が紹介してくれたものだから入れるとばかり思っていた。アキラはどうしようか考えていたところふいに声をかけられた。

 「あぁー、ちょっと待て。」

 誰だろうかと思っていると受付嬢が

 「ギ、ギルド長!どうされました?」

 と声をかけた。どうやらギルド長らしい。ギルド長はアキラを見ると

 「もしかしてお前がアキラか?」

 とアキラに声をかけた。どうしてここのギルド長がアキラのことを知っているのだろうと思っているとギルド長が

 「王都ザニーグ冒険者ギルドのギルド長が近々ここにアキラという冒険者がくるからダンジョンに入らせてやってほしいと連絡を受けた。」

 どうやらギルド長が連絡をしてくれていたらしい。

 「ランクは低いが実力は十分にあると言っている。一応こちらで実力を見たいのだが構わないか?」

 本当にアキラが強いのか確かめたいらしい。アキラとしては問題ないので、

 「別にいいぞ。どこでやる?」

 アキラがそう答えると

 「裏に訓練場があるからそこでしよう。相手はこのギルドでトップの冒険者だ。」

 正直、トップの冒険者だったとしても今のアキラの実力では楽勝なのではと思ってしまう。まあでも新しい剣を試すにはちょうどいいかもしれない。


 早速、訓練場にきた。相手はどうやら女性のようだ。

 「で?ギルド長。本気でやってもいいんだよね?」

 「あぁ。アキラの実力を知りたいから本気でやってくれ。」

 「じゃあいくよ。」

 戦闘が始まった。アキラもスキルを発動させ迎え撃つ。相手のスキルは長剣術、気配遮断、物理防御力大を持っていた。女のほうから剣で攻撃をしてきた。まあまあ速いほうではあるがアキラからすればどうということはない。あっさりとかわし攻撃を繰り出す。決まったと思っていたが弾かれた。スキルで防いだらしい。すると一瞬、女がどこにいるのか分からなくなった。どうやら気配遮断を使ったようだがアキラには通用しない。ステータス表示によって女の居場所はすぐに分かった。

 「なに⁉︎なぜ居場所が分かった⁉︎」

アキラが怒涛の攻撃をしていく。物理防御力大を上回る攻撃力で攻撃していく。すると女のほうは防戦一方になっていく。勝負を決めにいくアキラ。少しだけ疾走を使い背後に回り首元に剣を突きつけた。

 「まだやるか?」

 「いや、降参だよ。」

 アキラに軍配が上がった。

 「まさか、こんなことが。」

 とギルド長が驚いた声を出した。そりゃ、このギルドの中でもトップの冒険者を倒されたのだから当然だろう。

 「あんた強いね。私はリリアーナ。分からないことがあればなんでも聞いてくれ。

 「俺はアキラ。よろしくな。」

 2人で話しているとギルド長が

 「アキラの実力はよく分かった。まさかうちのリリアーナをこうも簡単に倒すとは思わなかった。アキラにはダンジョンへ入るのを許可する。」

 アキラはようやくダンジョンに入れることになった。

 

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