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序章

 この戦記は、生ハムの原木一本を購入する所から、食べ切るまでの記録物語です。


 生ハムの原木初心者は、如何にして原木にまみえ、戦ったか。



  生ハム戦記 序章



 Sが生ハムを知ったのは、二十年ほど前になる。


 年を経るに従い生ハムの味を知るようになり、原木という物を耳にするようになった。


 次の月に誕生日を迎えるSは、原木それをよく知らないまま買う事に決めた。


 生ハムが好きな友人と共にみんなで楽しく、贅沢に生ハムを食べたいと思ったからである。

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