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前世も今世も裏切られるが、信頼できる仲間と共に理想の世界を作り上げる  作者: 焼納豆
大同盟

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大同盟の交流・・(21)大会2日目 ユフロVS二コラ 開始直前

本日二話目になります。

 凄まじい戦い・・・【技術開発部隊】の戦いも含めて素晴らしい戦いだった第一試合が終了し、マーニカの勝利で決着がついた。


 闘技場自体も自己修復機能によって、あっという間に元に戻っている。

 前回の試合では、魔力保管用の魔道具補填の為に急遽長めの休憩を入れていたが、この制限無しの試合では想定外の事が起こる事を仮定して、毎試合制限有の試合と比べて少し長めの休憩を入れることになっている。


 但し、緊急のメンテナンス等が必要でなければ30分程の休憩となっているため、今回も30分の休憩で行くようだ。

 

 魔力発生装置と魔力保管用の魔道具は、昨日から増設済みらしい。

 ガジム隊長曰く、思った以上に魔力の消費が多い為、発生装置とバックアップとなる魔力保管用の魔道具も増やしたそうだ。


 ただ、これらの装置はこの大会が終わり次第撤収するとの事。

 鍛錬場には同じシステムで稼働する魔道具があるが、常に稼働状態であるため問題ないそうだが、闘技場はこの大会が終わると暫く使用されない。万が一に盗難にでもあったら大問題になるからだそうだ。


 30分ではゆっくり外の散策はできないので、皆とお喋りして時間を潰すことにした。


 「ドロップの武具、俺の知らない状態になっていたんだけど、皆知ってた?」


 「いいえ、知りませんでした。近衛の方達の努力の結晶ですね。」


 基本的に俺が神獣達に対して”皆”と聞いた場合には、お姉さん的な立ち位置にいるモモが代表して返事をしてくれる時が多い。残りの皆も首を振っており、知らない・・とアピールしている。


 だとすると、【近衛部隊】の持っている各武具は、俺の知っている物ではなくなっていると考えた方が良いな。

 そもそもLvが上昇する武具なので、ありえない話ではない。


 次の試合の近衛側出場者は、【近衛部隊】隊長の二コラだ。

 彼は漆黒の刃で、柄は金色の<剣:聖級>を使う。


 対戦相手は、幻獣であり【防衛部隊】隊長ユフロ。

 防御特化型の幻獣であったはずだが、最近はやけに好戦的だった。

 あの、俺と二人で出かける権利・・と言う名のご褒美の話が出てからね。


 防御特化型で召喚した為、彼女はあまり攻撃関連のスキルを持っていない。

 止むを得ない状態ではあるが、契約魔獣の最大の強みである俺の力<神の権能>を使えるとなると、最早何でも有りだ。


 本来は俺の許可がいるのだが、最初に許可を出してから設定を変更していない為、この場で突然使用不可にするつもりはない。


 そもそもさっきのマーニカも<神の権能>は使用しておらず、元から自分の持っているスキルで勝負していた。試合中に見せていた足技も、彼女が鍛えて得た物らしい。帯電していたのは、体の動きを少しでも早く動かすのに必要だとのこと。色々考えている。


 きっと彼女達も<神の権能>を使用するのは過剰だと思っているのかもしれない。


 第一試合のとんでもない力と技術のぶつかり合いを見ているので、第二試合も期待が持てる。

 正直第一試合は、闘技場や観客の安全に意識が持っていかれて、本気で楽しめなかった部分もあったのだが、今回は試合に100%意識を持っていくことができそうだ。


 興奮してくると喉が渇くので、俺達は<ラーム王国>の果物を使用して作られたジュースを頼み、皆で飲みながら試合開始を待っている。

 

 一部闘技場の外に行っていた観客達も戻りつつあり、もう少しで試合が開始されるだろう。


 そこへ、王族の護衛をしに、先ほど素晴らしい戦いを見せたオルドが戻ってきた。もちろん<槍:聖級>は腕輪状態にしている。

 オルドは基本的にヤリス母さんの近衛騎士を務めているため、母さんの近くに来て一礼した。


 「オルド、さっきの戦いは素晴らしかったですよ。怪我は大丈夫ですか?ガジム隊長の事だから問題ないとは思いますが、あまりの凄さに少し心配になってしまいました。」


 「ヤリス様、ありがとうございます。全く問題ございません。ただ、勝利できなかったのが残念でなりませんが、まだまだ鍛錬が足りない証拠です。一層精進いたします。」


 「フフフフ、無理をしないようにね。」


 母さんは優しく微笑みオルドをねぎらっている。


 オルドは深く一礼し、いつものように母さんから一歩下がった位置で護衛を開始した。


 そうだ、これからリノス義兄さんが<アルダ王国>に加わるから王族が一人増えるんだ。そうすると近衛が足りなくなるんだけど、父さん、このあたりはどう考えているのかな?


 ソフィア姉さんの近衛であるハルドが二人の護衛になるのだろうか・・・

 でも、ソフィア姉さんも<SS:聖級>だから正直とんでもない事態が起こらない限り護衛は必要ないんだけど。


 むしろリノス義兄さんを集中的に護衛した方が良いのではないだろうか。

 彼はどちらかと言うと、いや、完全に頭脳派だからね。


 そこにガジム隊長より、


 『【技術開発部隊】ガジムです。闘技場の全てを点検し、異常がないことを確認しました。予定通り30分の休憩終了時、今から凡そ7分後に第二試合再開の流れとなります。』


 俺達には<念話>で、そして観客達にもわかるようにカードにも同じ内容を配信していた。

 

 これから行われる第二試合は、ある意味では攻撃VS防御といった形だろうか。

 二コラの攻撃系スキルは<精霊術><剣術><炎魔法>を持っている。

 対するユフロは<土魔法>と<風魔法>のみだ。だが防御関連で各種耐性を持っているので、生半可な攻撃は彼女には一切通じないだろう。

 という事は、彼女は防御はあまり考えずに、ひたすら攻撃をすることができる状態になるかもしれない。


 そうなると、二コラでも相当キツイ試合展開になるのではないだろうか。


 俺の考えは時々外れるので、一般的な意見を聞いてみようかな。

 神獣達は俺と同じく強すぎるスキル持ちなので、そうだな・・・親交を深める意味でもリノス義兄さんに聞いてみよう。


 「リノス義兄さん、次の試合って近衛の二コラと幻獣のユフロなんですけど、どんな試合展開になると思いますか?」


 「ジン殿、いや、これからはジン君で良いかな?兄弟になるんだからもっと砕けた感じで話してくれると嬉しいな。」


 「わかったよ、リノス義兄さん。これで良い?」


 「よろしくね、ジン君。で、試合展開だけど、そうだね・・・。実は次の試合にでるメンバーの詳細が良くわからないので何とも言えないけど、このカードに配信されている情報から判断すると、ユフロさんはちょっと厳しいんじゃないかな。防御特化になっているからね。防御だけでは当然勝利できないし、攻撃をすることにより相手に攻撃をさせない事にも繋がる。あとは、攻撃を受け続けるとどうしてもダメージは蓄積されてしまう。ただ、具体的な数値は情報が来ていないけど、二人のステータスが異常に高いとの事で、どう転ぶかはわからないけどね。」


 う~ん、リノス義兄さんは二コラ勝利を予想か。


 本当は種族的に、幻獣は神の名を冠する種族以外の他のどの種族よりも基礎能力が優れており、そもそもLvが違っているのが一般的だ。


 だが、幻獣自体がその名の通り幻の種族であり、普通は見ることができない。なので、種族特性も殆ど公になっていないのだ。たとえ<フラウス王国>の第二王子だとしても、その辺りの情報を得ていないのだろう。

 もしその情報を得ていれば、迷うことなくユフロの勝利を予想するはずだ。


 今回は詳細情報は公開されていないが、Lv自体は同じになっている。という事は、通常は地力が幻獣の方が上なのだが、さっきのオルドのように日頃の尋常ではない鍛錬により同等以上の戦いをすることができるのが証明された。特殊な武具で強化はしているけれども・・・。


 なので、同じLvで戦闘を行ったら、たとえ防御特化としてもユフロが有利なのが普通だが、特殊な武具でステータスを加算していること、尋常ではない鍛錬を行っている【近衛部隊】の隊長なので、どちらに転ぶかわからない、と言う何とも言えない結論になるのだ。


 はっきりしなくてごめんなさいね!!

 試合を見ればわかるから。

 


 

 

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