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大同盟の交流・・(8)施設完成

施設が完成します。

さすがガジム

 異空間から煩い2人をガジムに預けた。押し付けたともいう。

 あの空間でも賑やかにやっていたらしく、所々ケガしている状態だが通常運転だ。

 

 そしてある時、【諜報部隊】隊長であるウェインから、


 『ジン様、今はガジム殿の依頼で<神狼>の地上にある町におりますが、鍛錬場、闘技場が完成しました。実際に見て頂きたいのですが、素晴らしい出来です。さすがは【技術開発部隊】です。』


 『ジン様、セリアです。他の幻獣部隊もおりますが、皆一様に驚いています。是非ともジン様にもご覧いただけばと思います。』


 同じ場所にいる二人からわざわざ同じような内容の<念話>が来た。

 ガジムはよっぽど気合を入れた施設にしたのだろう。

 

 こうなると、温泉の方も楽しみだ。


 早速神獣と近衛騎士のラムを連れて<神狼>の町に転移した。


 そうそう、それぞれの元辺境伯の領地については、その場所にある地下迷宮(ダンジョン)名称の町と呼ぶことにした。


 <神狼>の町に到着すると、【幻獣部隊】とガジムが先ずはゴーストタウンになっている場所を案内し始めた。


 見た感じは通常のゴーストタウンだが、ここはステータスの制限がかけられるようなのだ。と言うのも、ガジムが意図せずLvを上げ、更に指輪の効能を使用することにより指輪のLvも上がっている。その力で<シータ王国>のアイテム解析を実施したら、このような制御もできるようになった・・と言っている。以前個人の鍛錬用に同じことができるようになったとは言っていたが、まさかこんなに広い領域で出来るとは。


 恐るべし・・ガジム。


 但し、高Lvの者が本気でステータスの制御に抗おうとすると、制御できない場合もあるらしい。


 ここで隠密系統の訓練をするとステータスに制限がかけられるので、生身で鍛錬せざるを得ない為、地力を上げることができる。


 そしてステータスを制御できるという事は、例えば探索対象のLvを疑似的に上げることもできるそうだ。この設備の中だけになるが・・


 更に近隣には森、洞窟、草原の各鍛錬場を準備していた。

 必要に応じて今後ステージを変更・追加・修正するとの事。

 こちらも同様にステータスを制御可能だ。


 次は闘技場。中央が凹んでおり、かなり広い石畳を囲うように観客席がある。外観は一般的な闘技場が効率が良いとのことで、この様になっている。

 実際に稼働すると、観客席を魔法防壁が覆い、攻撃の余波などを観客が受けないようにしている。


 そして、こちらもステータス変更可能な上、闘技場での負傷は俺には仕組みはわからないが、闘技場の石畳から降りた段階で回復するそうなのだ。欠損も問題なく治ると言っている。


 怖くて試す気にはならないな。でも、これは幻獣部隊が驚くわけだ。


 そしていよいよお風呂だ!!

 俺は一応ガジムに暖簾と土足禁止だけは必ず取り入れてくれるようにお願いしておいた。


 基本的に”温泉”と言う物を理解していなかったので、俺が<神鳥>の町に作った施設を参考にしたらしい。


 なので、この施設に関しては俺の作った施設と大きな違いはないが、露天風呂からの景色が施設の場所によって大きく異なっている。


 ガジムの腕の見せ所は、なんと各地の町で源泉を掘り当ててくれたのだ。それだけで十二分の価値がある。

 

 景色は、<神鳥>の湖畔のような場所が見える所もあれば、山脈が見える場所、壮大な大森林が見える場所、遠くに街並みが見える場所、様々な景色を楽しめるようにしてくれていた。


 よし、次は遊具施設とふれあい広場だ。


 遊具施設とふれあい広場に関しては、隣接していた。

 両施設ともに屋内と屋外が存在して、遊具施設では絶対に怪我をしない魔道具の刀、槍などの武器があるコーナー、砂場、疑似的な魔法を体験できるコーナーなどがあった。このコンセプトから行くと、砂場だけはよくわからないが。


 ・・・・・これが子供向けの遊具か?と思わなくもないが、これから改善していけばいいだろう。うん、良いよね。


 中身についてはとんでもない技術ではあるのだが、子供がいない上に普段から接する機会がないガジムであればこうなるだろう。

 

 そして、ふれあい広場では、ゆっくり休めるフワフワのベンチ、魔道具による風魔法を使った空中散歩、水魔法を使った噴水、炎魔法を使ったイルミネーション、氷魔法を使った彫刻、大人数が一緒に食事ができる調理場と机、更には近くに魚が取れる川がある。

 

 正直こっちを遊具施設にしても良いのではないだろうか・・


 「流石ガジム率いる【技術開発部隊】だよ。正直<シータ王国>のアイテム理論?を使用してくるとは全く思ってなかった。すごいの一言だ!!」


 「ありがとうございます。」


 【技術開発部隊】が一礼してきた。

 今後も彼らは<アルダ王国>そして大同盟の発展に大いに寄与してくれるだろう。


 そんなことを思いつつも、満足して王城に帰還した。

 

 「父さん、全ての施設は完成したよ。各部隊もだけど、本格運用をしながら改善していけば大丈夫じゃないかな。でも流石はガジムだ。魔道具の通信で内容は聞いていると思うけど、彼らが言っていた通り、満足を軽く凌駕して驚いたよ。」


 「そうか、良くやってくれた。そうするとこれからいよいよ大同盟の国家間の交流会・・祭りを行うことができるな。今考えているのは、その闘技場で各国の精鋭を集めた試合を行う。もちろんガジムに闘技場などの機能は聞いている。<アルダ王国>の精鋭が全力で臨むと残念ながら試合にならないため、機能を使って公平な試合を行おうと思う。当然出店や今回から<アルダ王国>自慢となる温泉を<アルダ王国>が費用を全て負担して解放する。この祭りの期間をある意味全ての施設、システムのテスト期間にもさせてもらおう。そして、我が<アルダ王国>に各国から要人を含む多数の入国があるため、その部分の補填・・例えば防衛や通常の業務、畑や家畜の世話などは冒険者ギルト・商業ギルトを通して身元のはっきりした者を<アルダ王国>の費用で派遣し、派遣された者の生活必需品等は必ず派遣先の国家で入手することにする。そうすれば、各国も収入があるだろう。最後に入国者の祭りの期間中にかかる費用は全て無料とする。ただしカードシステムのテストも兼ねているので、入国時にある程度入金し、不足した場合は再度ギルドに出向いて再入金する。これでどうだ?」


 流石は父さんだ。各国との親睦を深めると共にそれぞれの国家に対する配慮もしている。


 「とても良いと思うよ。」


 そうして、いよいよ待ちに待った祭りを開催できる運びとなった。

 

 父さんから各国に連絡を入れて貰うのだけど、留学生については寮完備の学校で受け入れ可能であるので、祭りの期間に視察をお願いするらしい。


 もちろん一般教養以外の特殊学科がある為、戦闘、農業、商業、魔道具を専門的に学べる<神狼><神鳥><神猫><神龍>全ての町を見てもらうことになるので、各地下迷宮(ダンジョン)間の転移人数制限は祭り期間中は解除しておく。


 「留学生を受け入れるのはもちろん、こちらからも同盟各国に学ばせに行くと共に、他国の文化や技術を取り入れるべく講師としても来てもらおうと思っている。」


 父さんは俺と一緒で、明るい未来を考えるのが楽しくてしょうがないようだ。もちろん全力でサポートするよ。


 そして祭りの開催について同盟各国に告知され、主催国である<アルダ王国>国民も忙しくなってきた。


 食料・出店・宿泊・温泉・学校・・・色々な施設を稼働しなくてはならない。

 

 冒険者ギルドでは魔獣関連の食料調達クエストを大幅に増やしており、商業ギルドでは入国者にお土産として持たせるドロップポーションの発注を増やしている。


 今回初めての設備本格稼働が祭仕様なので、通常想定している来客数を大幅に上回るのだ。

 ここは早速【管理部隊】と【遊撃部隊】に頑張ってもらう。もちろん他の隊も手が空けば補助をすることになっている。


 【技術開発部隊】は闘技場の整備に余念がないし、【治安維持部隊】はあらゆるトラブルを想定した訓練を行うと共に、出入国関連で【管理部隊】と連携の確認をしているようだ。


 同盟各国のメンバーが入国してくるのは<アルダ王国>と<フラウス王国>の国境に作成されている出入国門になる。


 この出入国門に一番近い<神鳥>の町が<アルダ王国>と<フラウス王国>の間を開拓した国土を管理・・と言うより<神鳥>の町として取り込んだのだが、【防衛部隊】は今回入国者が一気に増えるので、<神鳥>の町の治安を含め【治安維持部隊】と話をしている。


 と言うわけで、ここ暫くは【管理部隊】と【遊撃部隊】の隊長であるセリアとエレノアを見ていない。

 他の隊長はまれに見かけることはあるが、常に誰かと話をしておりとても忙しそうなので、こちらから話しかけるのを戸惑ってしまっている。


 <幻獣>なので、疲労はあまり感じないはずだし睡眠も特に必要ないと思うが、俺も<神人>のくせに重鎮A、B(あのバカ)と絡むと異常に疲れるので、彼女達も疲労を感じていないか心配だ。


 そして何故か【近衛部隊】と【攻撃部隊】が合同で<神狼>の町にある鍛錬場のテストと称してとてつもない訓練を実施しているらしい。

 近衛は全員ではなく、持ち回りで参加しているようだが・・

 どうやら、万が一の時に地力を上げておく必要がある・・とのことだ。

 

 【技術開発部隊】がつきっきりで鍛錬場・闘技場にいるのがわかった気がする。


 残るは【諜報部隊】。通常任務に変更はないが、代替要員を養成するために現在以前から<アルダ王国>に住んでいる忠誠心が異常に高い者を地下迷宮(ダンジョン)<神狼>でLvアップさせている。

 代替要員120人が【諜報部隊】に新たに所属になったため、基礎Lvを上げるべく、ウェインからの頼まれたのだ。

 これで【諜報部隊】隊員総数は200名となった。そこには<シータ王国>との戦闘時に留学中の<ゴルデア王国>から駆けつけてくれた猫獣人のグリフも含まれる。


 他の部隊も随時募集中としており、各ギルドを通して応募してきた者を隊長が面談している。

 良い人材が豊富なようで、各隊とも充実して言っているようだ。

 但し人数が増えると隊長だけでは管理しきれないため、小隊にするか、副隊長を置くか・・運用しながら考えよう。

 

お読みいただきましてありがとうございました。

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