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前世も今世も裏切られるが、信頼できる仲間と共に理想の世界を作り上げる  作者: 焼納豆
<シータ王国>VS<アルダ王国>
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国土の整備と<シータ王国>

同盟締結により、<アルダ王国>と<フラウス王国>の間の地域を開拓します。

 大同盟としての動きや防衛機能、そして万が一の避難体制も一部水晶さんの力を借りて整えることができた。


 そうすると少しもったいないのが<アルダ王国>と<フラウス王国>の間にある土地で、ここは誰も管理をしていない。

 <フラウス王国>に建国の宣言をしに行く際に、日中馬車で揺られたが、林や雑草、そして何もない土・・この部分を馬車で走ったのだが・・が広がっている。


 位置的には<アルダ王国>を境に<シータ王国>側ではなく<フラウス王国>側にあるため、ここを<アルダ王国>国土として使用しても問題ないだろうというのが、父さん、そして同盟主軸である<フラウス王国>リンデム王の見解であるため、国民の仕事斡旋、そして豊かな生活環境を整えるために開墾することとした。


 当然<フラウス王国>へ続く道も整備する。


 基本的には新規設立した冒険者ギルドに業務を任せ、商業ギルドの意見があれば聞きますよ・・というスタンスだ。

 但し、<アルダ王国>の国土として管理するため、防衛関連についてはガジムが指揮することになっている。

 

 そのガジム本人は<フラウス王国>で同盟国全国民に配布するカードと、出入国時にカードによって個人を管理する魔道具の作成を行っており、いまだ帰還していない。

 <フラウス王国>重鎮A、Bも同じだ。


 どうやら、各個人の意思によって表示したくない<スキル>を非表示にする機能の部分と、逆に犯罪履歴等非表示にできない部分のシステムで苦悩しているらしい。

 

 少し前までは、なりすまし防止機能や、紛失時の対策で頭を悩ませていたらしいので、順調に進んではいる。


 因みに、なりすましと紛失については同じ方法、「所有者の微細な魔力を感知してカードが作用する」という事でクリアしたらしい。つまり、紛失したカードは他人が拾っても使用できないゴミなのだ。


 とは言っても、無駄に再発行するのは避けたいため、各個人の発行回数は管理すると共に、カード末尾に再発行回数を記載するようだ。

 そうそう、前世の免許書番号の末尾も、再発行の場合は1だったような気がするな・・

 

 と言うわけで、<アルダ王国>は現在平和である・・・・


 <アルダ王国>にある<神猫>も通常通り攻略可能な状態となっているため、王城北側の通りは冒険者、商人で賑わっている。

 なので、<神猫>関連で忙しい者以外のメンバーが喜々として新たな土地を整地しているのだ。


 彼らが言う所によると、<アルダ>が王国として認められ、既に国家として成り立っている国々との同盟、そして腹の立つ<シータ王国>とのある意味決別!!そして今回同盟主軸国である<フラウス王国>までの土地の整備ときたら、気持ちが高ぶって仕事がしたくてしょうがない・・とのことなのだ。


 忠誠心が高いが故の行動だろう。ありがとう。


 そのメンバーの中には、幻獣部隊や近衛騎士も入っている。彼らは<SS:聖級>の力を発揮し、無駄な木々の伐採や移設、土を耕す、休憩所の作成等、かなりの勢いで実施している。

 もちろん<念話>でガジムの指示を仰いでいるようだが・・


 極めつけはラムが精霊術を使用して、何故か<土魔法>で開墾されたばかりなのに、作物ができ始めている。最早何でも有りだ。

 一部移設された木々はある程度集めて森とし、エルフ族が管理するそうだ。もちろん果実がなる木もあるぞ。

 現在住んでいる場所からこの開墾された土地に移り住む者も出て来るだろうな。

 

 しかしこんなに作業が早いと、誰が収穫するかなど一切決めていないので少し困るな。

 とりあえず、商業ギルトに丸投げしようかな・・

 

 そうだ!こんな事ができるのであれば、万が一の時に備えて<魔界森>塔の周辺も開墾しておいてもらおう。


 後は防衛と明確な国土の境界だ。

 <アルダ王国>と<フラウス王国>間の開墾した国土には壁を作る。ここは防壁になるのだが。ガジムによれば、壁を作成しておけば、あとで物理的にも魔法的にも強化できるとのことなので、幻獣部隊が<土魔法>を使用して、あっという間に作成している。


 幻獣部隊では唯一ウェインが<土魔法>を持っていないが、俺との契約による<神の権能>か、はたまた彼が持つ<複写>を使用して、壁を作成していた。

 

 俺はその様子を、神獣の皆と視察?と言う名の散歩をしながら見ていたら、<ロガリア王国>で配膳をしていた・・させられていた兎獣人が話かかけてきた。


 「ジン様、お礼が遅れて申し訳ありません。あの悪夢のような日々から救い出していただきましてありがとうございました。実は今後、冒険者ギルドの受付として仕事をさせて頂けることになっているので、<アルダ王国>の為に頑張りたいと思います!」


 開墾作業のせいか少し汚れているが、かわいらしく、清々しい笑顔でお礼を言ってくれた。

 あの時は全てをあきらめた顔をしていたから・・奴隷からも解放されたのが彼女の心を癒したのだろうか。

 それに、ここ<アルダ王国>には同じ獣人族が住んでいるし、きっと仲間も増えていくだろう。

 以前の俺のように裏切られる心配のない仲間を・・


 「どういたしまして。作業は大変かもしれないけど、無理をしないようにね。<アルダ王国>の為に仕事してくれるのは嬉しいけど、自分の幸せも忘れちゃだめだよ。」


 「はいっ!!ありがとうございました。」


 ペコッ・・と頭を下げて彼女は開墾作業に走って戻って行った。

 俺はこんなにも暖かい環境にいさせて貰えて幸せだ。


 なんだか俺も開墾をしたくなってきたが、王族がするものではないと止められているのだ。

 正直、そんなものは関係ない・・と俺達家族は言っているのだが、周りが許してくれない。


 それに、俺や神獣達が本気で<神の権能>を使用してしまえば、全て一瞬で作業が終わってしまうのだが、団結、そして各人への報酬等を考えてこのように国民が実施しているんだ。


 こんな賑やかで、楽しい時間がずっと続けばいいな。




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 我こそは最強国家、そしてこの世界を導く<シータ王国>国王ドルロイである。


 ようやく城に帰還し、少し心が落ちついた。少しだけだがな。

 理由は最早明確だ。あの<アルダ王国>とか言うふざけた連中が、格式高い国際会議で無礼を働いたからだ。


 しかも、その無礼を正してやろうと、まずは護衛同士対決させて力の差を見せつけた上で指導しようと思ったが、国宝の剣を3本も破壊された挙句<S:帝級>3名も最早戦闘や護衛はできない状態にまでされてしまった。

 相手は下賎なエルフ族で、しかも武器は串焼きの串だというのだ。無礼にも程がある!!

 何故か今の<アルダ>の情報を得ようと、兎獣人の奴隷に命令を送らせているが、何の情報も得られていないようだしな。


 我が国には<S:帝級>までの人材を育成できる管理者が4人おるため、3人程度戦闘不能になっても問題はないのだが・・


 しかし、今回の会議でやつらのLvが分かった。以前<神>の名を冠する地下迷宮(ダンジョン)の管理者になっているような事を仄めかしていたが、<神龍><神鳥><神狼>が現時点でも中に入れない事、そして認めたくはないがあいつらの強さを考えるとそれは事実で、やつらの強さは最低でも<SS:聖級>はあるだろう。


 以前辺境東伯であるザイドが我に報告に来た際は、<アルダ>のやつらが既に管理者になっている事を前提で対処するように動いていたが、この会議開催時の護衛のLvを<A:上級>と判断してしまい侮ってしまったのだ。


 こうなると、逆に我らがこれから秘薬・・<S:帝級>以上の力を一日程度完全に失う・・を使用する作戦はまさにうってつけだ。

 やつらの戦力が高い事が、我らに有利に働くとは思いもよらないだろうからな。


 <アルダ王国>の情報としては、<神猫>を攻略に行っている冒険者の話を王国の外で間者が聞いて、その話を魔道具で報告を受けている。

 忌々しいが、我らが間者は<アルダ王国>内部には何故か入れないのだ。


 その報告によると、<フラウス王国>と<アルダ王国>の間の土地を開墾し、更に防壁まで作成しているらしいのだ。

 

 向こうが落ち着いていない状態である今が攻め時ではあるのだが、使い物にならなくなった3名の護衛を見た者達の士気が下がっており、秘薬を使用した武器の作成も終わっていない。

 口惜しいがもう少し時間が必要だ。


 <アルダ>の連中め、我に恥をかかせたこと、身をもって後悔させてやる。

 

 

 

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