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前世も今世も裏切られるが、信頼できる仲間と共に理想の世界を作り上げる  作者: 焼納豆
<アルダ王国>として

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国際会議(6)・・近衛の対決

ラムちゃん活躍します。

 保護した獣人はやはり兎獣人だったらしく、おとなしく俺達の席の後ろ・・近衛騎士の隣に立っている。

 今すぐにでも奴隷紋を消して奴隷から解放してやりたいが、敵に俺達の力の情報を与えたくない為このままにしている。もう少しの我慢だぞ。


 ドルロイが不穏な命令を彼女にしても即対処できるように、ラムには俺の護衛の立ち位置にいるが、全ての意識を彼女に向けて貰っている。


 その後会議は大きなトラブルもなく終了し帰国できると思われたのだが、ドルロイは毎年この会議で己の力を見せつけていたのに、今回は俺達にやりたい放題やられた?のが癪に障るらしく、こう言ってきた。


 「今回新たに国家として成立した<アルダ王国>の面々は、会議のマナーがよろしくないようだ。特に近衛も護衛に徹するわけではなく、王族と共に食事をしたりと目に余る。本来の護衛としての力量も疑わしいため我が<シータ王国>の護衛と手合わせさせ、護衛としての力を示してもらおう。」


 言っていることが良くわからない。

 マナーが良くないのはお前らだけだろ。いきなり抜刀したり、毒を盛ったり、やりたい放題じゃねーか!!


 あいつらはこっちの本当の実力を見ることができないので、格下認定している。公に戦力を見せつけることで改めて<シータ王国>の武力を誇示しようとしているのが見え見えで相当イライラしてきたが、父さんに<念話>で確認した。


 『父さん、どうする?』


 もちろんこの<念話>は<アルダ王国>の皆に聞こえるようにしている。

 <フラウス王国>と<ゴルデア王国>の皆には詳細決定してから<念話>で報告する旨、さっき俺の影にいるモモから連絡を入れておいてもらった。 


 『ラムとあいつらの護衛と一戦やらせてもいいとは思うが、圧勝するとこちらの戦力が知られてしまう。だがわざと負けるのは・・器が小さいと思われるかもしれないが・・癪に障るので今回はしたくない。さっきのように相手の武器を気付かれないように使用不能にすれば落ち着くと思うのだが・・ラムよ、できるか?』


 『相手が<S:帝級>なので全く問題ありません。ただ、持っているスキルに<SS:聖級>の何かがあると少々厄介かもしれませんが・・それでも可能でしょう。』


 『よし、では相手の武器を知られずに破壊する方向で頼んだぞ。攻撃は受けずに避けてくれ。相殺もだめだ。済まんが頼む。』


 『承知しましたダン様。ジン様もそれでよろしいですか?』


 国王である父さんが決めたんだからそのまま従えばいいのに、俺の近衛だから俺にも確認をしてくる。律義な人だ。


 『問題ないよ。よろしくね。串焼きの串いる??』


 「「フフフ、ククク」」


 父さんとソフィア姉さんが笑いをこらえている。

 いきなり笑い始めたのを見た<フラウス王国>と<ゴルデア王国>の皆は一瞬怪訝そうな顔をしたが、やがて笑いをこらえる顔になった。

 モモが<念話>で今のやり取りを説明してくれたのだろう。


 『ジン様、では見た感じ相手の護衛は3人でそれぞれ帯剣しており、一人は懐に短剣を忍ばせています。なので4本、不測の事態を考えて追加で2本の合計6本程頂けますでしょうか?味の方はお任せします。』


 『おい、ラム笑わせるな!!』


 流石に父さんから<念話>の突っ込みが入った。

 この<念話>で俺の怒りも多少は収まり、落ち着いてきた。そこで父さんが、


 「ドルロイ王、貴公の言いがかりに答えるのも面倒になってはいますが、護衛同士の交流と言う意味では対決してもいいでしょう。」


 「面倒とは新興弱小国家が大口を叩きおって・・よかろう、この会場の裏手に闘技場がある。そこで護衛の何たるかを教えてやる。」


 ドルロイはそう怒鳴ると、会議場を後にして闘技場に向かった。


◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


 我は<シータ王国>国王、ドルロイである。

 この会議は非常に不愉快極まりない会議であった。


 我が領から勝手に独立宣言したダン・アルダがこの会議で国家として承認されたのだ。

 むろん我ら・・特に開催国である<ロガリア王国>もそんなことは認めるわけにはいかず、形式上同意したが、この会議中にあいつらには亡き者になってもらうべく、彼等の配膳に毒を盛ることとした。


 同然あの<アルダ王国>なる不遜な国を推挙した二カ国も同じ目にあってもらおう。全ての国が見ている中で我に反抗した者が罰せられれば、我の力もより盤石になるというものだ。


 もちろんそんな汚れ仕事は人族が行うのはふさわしくないので、奴隷としている兎獣人にその役を命じた。


 全て思惑通りに事が進むと思ったのだが、あいつらは配膳された食事には一切手を付けず、<フラウス王国>の魔道具で毒の混入を察知した事をにおわせてきた。

 とすると少々まずい。いきなり我の犯行と断定されてしまうと、あいつらが部でいる以上追及を免れることはできずに、いくら何でも権威が失墜してしまう。


 そこで、いつでも切り捨てることができて、余計な事を言うことができない奴隷を切り捨てることとしたが、近衛から借りた剣は兎獣人を切り捨てることなく根元から折れてしまった。


 金属にぶつかるような音と軽い衝撃があったが、剣の軌道上には兎獣人しかいない。

 いくら通常の剣とは言ってもそれなりの物を帯剣しているので、この様に根元から折れるなどあるはずがないのだ・・


 困惑していると、<アルダ王国>側の連中がいきなり笑い出した。

 そしてダンが暗にこちらの罪を見逃す代わりに兎獣人をよこせと言ってきたのだ。

 やつに獣人を渡しても、奴隷契約により獣人から情報が洩れることはないため問題はない。この場を収めるには癪だがその提案に従うのが最善だろう。


 我は一度引き会議は継続して行われ、やがて終了したが・・腹の虫は収まらず俺の権威も少々怪しい雰囲気になっている。

 そのため、皆の前で改めて我の武力を見せつける必要がある。


 国より持って来た魔道具によればあいつらの護衛は、<A:上級>らしい。

 我らの護衛<S:帝級>に聞いてもそのレベルの強さで間違いないとの事。

 かなり強い部類に入るが、我らの敵ではない。皆の面前で格と言う物を思い知らせてやろう。そもそも人族以外が護衛など虫唾が走る。


 そして我はやつに護衛同士の手合わせをさせる事にしたのだ。

 何故かその一連の流れで、またやつらは笑い出したが・・腹が立ってしょうがない。


 そこで我は完全に準備が整ったら<シータ王国>を攻めるために準備しておいたドロップアイテムである<剣:上級>を護衛三名に使用するように指示をした。これは我が国の国宝で、残り一本の合計4本しかないものだ。


 性能はスキル<剣術>のLvが無条件で1上がる優れものなのだ。

 これは過去に<フラウス王国>とのトラブルになった我が国の奥の手を使用した際に<神龍>から得たドロップアイテムらしい。

 このアイテムが出た層は、少なくとも現在攻略できている上層ではなく、もっと下の層で出たらしいが記録がないので詳細は分からんが・・。


 しかし、我はこの護衛同士の手合わせと言う名の虐殺を行うことにより、我の権威を会議の参加者に再確認させると共に、身の程をわきまえない<アルダ王国>と推挙した残りの2国に警告を与えるため、国宝も厭わず使用することとした。


 更に付け加えると、我の護衛の内1人は<暗殺>スキルまで持った凄腕だ。当然国宝である<剣:上級>以外にも懐に短剣を忍ばせている。ここまでくれば我らの勝利は盤石だろう。


 そして我の護衛3名と、辺境東伯、南伯、そして我の合計6人が闘技場で待っていると、暫くして会議参加者と<アルダ王国>の連中がやってきた。


 <アルダ王国>の王族は闘技場の一団低くなっている脇に座り、相変わらず護衛が3名それぞれ後ろに控えている。


 我の護衛3名が一段高くなっている石畳の上に上ると、なんとやつらの護衛1名のみ・・しかも女のエルフだけが我の護衛と同じ石畳の上に上がってきたのだ。


 「<アルダ王国>国王よ、いくら負ける前提だからと言って2名の護衛を残し一人だけを生贄にするのは少々、いやかなり人格を疑うぞ?そもそもそんな人格だから勝手に独立しよったのか?」


 思わず我はこのように言ってしまったが、やるの返答は我の思いもよらない物だった。


 


 


 


 

お読みいただきましてありがとうございました。

少しづつブクマ・評価していただける方が増えてきてうれしいです。

ブクマ100超えたら、もう一話投稿できればいいな・・と思って書いています。

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