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前世も今世も裏切られるが、信頼できる仲間と共に理想の世界を作り上げる  作者: 焼納豆
領地アルダ

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<アルダ>建国へ向けて・・近衛達(第三者視点)

ドワーフ族長ガジムが出てきます。

 <アルダ王国>の王族である5人の近衛騎士たちは、魔界森で排他的な扱いを受けていた種族を、現領主の<ダン・アルダ>が救った者のうち極めて戦闘能力が高くなった者。つまり精鋭だ。


 その精鋭たちは、領主である<ダン・アルダ>はもちろんの事、同じ精神・・つまりは種族による差別など一切行わず、捨てられた彼等に暖かく接してくれる王族、そしてこの領民が大好きだ。


 救われてしばらくは全員落ち着かない状態ではあったが、ようやく落ち着き、<アルダ>の状況を知ることができた。

 残念ながら、他の領地からは見下され扱いもあまり良くないという事を。


 原因は分かっていた。そう、彼等を含めた人族以外との共生だ。


 しかし、<アルダ>の皆はそんなことは一切気に掛けず、変わらず優しく、時に厳しく接してくれていたのだ。

 救ってもらったその時からの返しきれない恩と、芽生えた高すぎる忠誠心で何か力になれることがないかと考えており、各々できることをし始めた。

 

 戦闘に向かない一部のドワーフ族は錬金術を、一部のエルフ族は林に食料となる果物のなる木をと、各自できることを必死で行っていた。

 

 戦闘に向いている者達は、ただひたすらに鍛錬し続けた。

 この状態をみたダンは、当時の領主であるダンの父に直談判して彼らに戦闘の指南役を付けたのだ。


 かなりの時間が経過し、やがてダン・アルダが領主となった時に戦闘能力が高い5名がダンとその家族の護衛である近衛騎士として採用された。


 そんな彼らは、王族の家族と打ち解けつつも尊敬し、敬愛し、頼りにし、命を捨てるのを厭わないほどの忠誠を捧げていた。


 そして更に時はたち、今回の<アルダ王国>建国となったのだ。

 彼らはまさに今が、そしてこれからが本当の近衛騎士としてお力になる時だ。と気合が入りまくっていたのだ。


 既にジン・アルダにより基礎ステータスも信じられないほど上昇している。

 その上、近衛騎士全員に<帝級>のドロップアイテムである武具を渡された。


 通常は腕輪になっていて、使用時には武具として展開でき、仮に武具が手元から離れてしまっていても、通常時の腕輪に戻せば改めて手元で再展開できる優れものだ。


 ジンから<帝級>のドロップアイテムを貰い受けた彼らが初めて武具を展開した時に、あまりの力の増強に全員身をこわばらせていた・・が、やがて歓喜に変わりすぐにでもこの武具を試してみたい衝動にかられたのだが、しかし、敬愛してやまない王族達の近衛として警護に当たっている最中なので、忠誠心で欲望を一蹴して見せた。 


 そんなことは王族の彼らにはお見通して、何だかんだと理由を言われて鍛錬場に行くことを勧めて貰えたため、喜々として鍛錬場に向かい早速皆武具を展開した。


 いくら浮かれていても流石は近衛騎士。各人が持つ武具の性能を確認し、必要に応じてどのように連携するかの話から始めていた。


 そして、いざ武具の性能を実戦形式で試そうとしたが、既に先行してドロップの武具を持っていた二コラとラムが、武具に属性・・二コラは炎、ラムは風を付与して鍛錬場の壁に攻撃して見せた。


 彼らは他の3人と比べて、このドロップの性能を身をもって知る時間を得ており、破格の性能であるが故のコントロール法を必死で模索していたのだ。


 そのため、今回の鍛錬場で放った一発は本当に力を極限まで抑え込んだ状態で放ったのだ。

  

 壁には風による大きな傷と、炎により一部溶けた壁があった。


 これを見た残りの護衛であるオルド、ハルド、ミーナは歓喜した。

 この力があれば、我らが主を安全・完全に護衛することができる・・と。


 ここが失敗の始まりだ。

 そう、二コラとラムはこの技を放った時には極限まで力を絞ったと素早く伝えるべきだったのだ。


 そして惨事は起こるべくして起こった。

 

 オルド、ハルド、ミーナもいきなり初めての武具を全力で振るうほど馬鹿ではない。そもそも力の上昇が生半可なのもではなかったので、危険性も認知していた。

 しかし、どの程度コントロールする必要があるのか、や、コントロールの方法などわからないまま、独自の判断での「かなり弱めの攻撃」を実施してしまった。


 ・・・・・・・・・


 そして残ったのは・・・・


 凄まじい広さと深さのあるクレーターのような凹み。

 これはミーナが掌底を軽く繰り出してみたらこうなった。


 鍛錬場の天井を突き破り、青空天井となったこの場所。

 これはオルドが対空を想定して槍で軽く空に突きを繰り出してこうなった。


 対魔獣、対人鍛錬用の頑丈な石像・・いや特殊な鉱石で作った像は最早跡形も、いや塵すらない。

 これはハルドが双刀を軽く振ってみたらこうなった。


 3人とも唖然とし、二コラとラムは青ざめた。


 「ラム、これは少々、いや、かなりまずいのではないか?ダン様はもちろん怒るようなことはしないだろう。しかし、しかしだぞ、ここはガジム殿が率いるドワーフ族が作った防壁のある鍛錬場だ。彼らは己の作った物の性能に対して絶対の自信を持っている。ジン様が魔法防壁を破った時の態度を覚えているよな??そんな彼らの作った物を、こんな状態にしてしまったのだ・・」


 「二コラ、私もそう思う。思うけどどうすればいい??」


 「逃げるか??」


 「そうしたいが、いや、どこに??」


 とても誇り高い近衛騎士とは思えない会話をしている最中に、ガジムはやってきた。こんな大破壊を行ったのだ。外にいる者が気が付かないはずがない。


 ガジムを見つけた瞬間、結束力の高い近衛騎士の心が完全に一つになった。


 「「「「「申し訳ありませんでした。」」」」」


 流石は近衛騎士、瞬間に横一列に寸分のずれもない状態で並びDOGEZAである。


 それをみたガジムは、


 「ガハハハハ、やるじゃないかお前たち。これだけの力があればわららの主を十分にお守りすることができるだろう。ただ、二次的な被害が出そうだな。良くコントロールする術を早めに身に着けた方が良いぞ。」


 「このような状態にしてしまって、お怒りではないのでしょうか?」


 恐る恐る、二コラが聞いた。かなり下からの物言いになっている。


 「何の問題もないな。そもそもここは俺達ドワーフのLvが上がる前に作った物で、今回のLvアップ後は防壁の強化に集中していたからこっちまで手が回らなかったんだよ。ということは、俺たちの落ち度でもあるからな。」


 近衛騎士達は、高い緊張から解放され脱力した。

 ガジム恐るべし・・


 「では、我々は鍛錬できにゃいのかにゃ?」


 「ミーナよ、この鍛錬場を強化いや、ここまでくると再度作り直しになるだろうが、少々時間がかかる。そもそも暫くは防衛に力を集中するので手を付けられないしな。なので、ジン様に相談したらどうだ?」


 「そうにゃ!!皆早速行くにゃ。ガジム殿ありがとにゃ。」




 「二コラ、何とかうまく収まったようだな。正直命の危険を感じたぞ。」


 「お前もかラム。俺も無意識に謝罪してしまったぞ。流石は我らがドワーフ族の族長だな。」


 こんな会話が行われつつも彼らはジンの下に戻り、鍛錬場では今の力のコントロールができていない状態で鍛錬はできない事を伝え、地下迷宮(ダンジョン)の下層に転移してもらった。


 転移先はそれぞれ異なり、閉鎖した<神龍><神狼><神鳥>の状態を確認するついでに鍛錬することとしたのだ。


 二コラとラムはある程度コントロールできるところまで来ているため、2人揃って<魔界森>で鍛錬していた。


 ジンはこの時の行動を激しく後悔した。

 そう、彼らのLvは上がっておりドロップにより追加の補強がされているのだ。

 そんな状態の近衛騎士を<神猫>を除く全ての箇所に送り込み鍛錬させてしまった。


 当然各地下迷宮(ダンジョン)は<アルダ王国>の鍛錬場など比較にならないほどの惨状となり、水晶さんにこっぴどく怒られた・・・


 魔界森はさすがの二人で、コントロールの鍛錬をしていたらしく大きな破壊はなかったらしい・・


 

 


 

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