表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/9

2話 5年後


あれから、5年の歳月が経ち俺は20歳となった。


そして、Sランク冒険者まで登り詰め、世界中のダンジョンを攻略している。


というのは、嘘で・・・現実は甘くなかった。



今は王都エードから馬車で10日ほど離れたカマクーラ町に住んでいる。


仮面のせいで気味悪がられ、まともな職業に就くことができず冒険者になった。


冒険者は自由で、生死とも隣合わせの危険な職業だ。


それゆえ、冒険者ギルドへの登録は、あれこれ細かなことを聞かれずに簡単にできる。



格好も様々で、常にフルフェイスの兜を被っていても、たいして日常生活に支障が無い。


しかし、俺には戦闘に特化したスキルが一切無かったため、5年間ずっとFランク冒険者で、若い新人冒険者にも最弱マスクマンなどと馬鹿にされる始末だ。



この世界では、スキルが全てだ。


12歳の誕生日以降に教会を訪れ、加護水晶から生成される7つのダイス(正5角形:12面体)の出目の合計値によって授かるスキルが決定する。


ダイスには0~11の数字が振ってあり、ダイス7つの合計値は0~77である。



< ダイス合計値によるスキル表(目安) ※教会調べ >

・0 ~ 7  : ユニークスキル

・8 ~ 17 : レアスキル

・18 ~ 59 : 標準スキル

・60 ~ 69 : レアスキル

・70 ~ 77 : ユニークスキル



ダイスを振る回数は、その人の才能により異なると言われている。


最低でも1回、多いと4回振った者さえいる。大体1人2~3回振るとダイスは消滅する。


ただ、例外があり、Lv30、Lv60までレベル上げることで、ダイスを各1回振ることができ追加スキルを授かれる。



何年も修行や努力をしなければ手に入らない力を、スキル1つで得ることができる。


更にスキルには補正が付くため、素人同然だった人が、スキルを得る事により、その道の上級者になった事例もある。


そして、熟練度をあげることで、より強力な力を得ることができる。


そのため、有能なスキルを覚えられれば、レベルも冒険者ランクもスムーズに上げられ、格段に良い生活ができる。



そんな俺は、2つスキルを身に着けている。


気配察知レアと記憶力強化(標準)のスキルだ。


このレアスキル気配察知のお陰で、モンスターの接近に一早く気が付け、大幅に危険を回避できている。


また、記憶力強化スキルにより、様々な知識を記憶している。


この2つのスキルにより、俺は、物知り博士 兼 荷物持ち役として冒険者を続けてこられた。


気配察知というレアスキルがあるので、戦闘系の剣術スキルや身体強化スキルなどでもあれば、もっとランクの高い冒険者になっていただろうが、こればかりは才能なので仕方がない。



今日もボロアパートで朝ごはんを食べた後、冒険者ギルドへ向かった。


冒険者ギルドに入ろうとした際、がっちりした体つきの中年の男性が冒険者ギルドから出てきて、俺に声を掛けてきた。



「ピート、探していたんだ。これから、シルバーウルフ狩りにダンジョンに行くんだが、後方支援で来てくれないか。 報酬はいつも通り1割だ」


「ラルフさん。俺も臨時で参加できるPTを探していたところなんです。」


ラルフは、Dランクの冒険者だ。ラフルのPTは、剣士のラルフ、弓士のローラ、魔術士のカリナの3人だ。


前衛、中衛、後衛とバランスの良いPTである。



「今すぐ出かけるからついてきてくれ」



いつも急だなと思いつつ、ラルフの後をカマクーラ町近くのダンジョンへ向けて、2人して歩いていった。


向かった先は、カマクーラから10分ほど歩いた場所にある初級冒険者向けのダンジョン【ベアアシカ】である。


ローラとカリナは、道具屋でポーションなどを購入してから、ダンジョン【ベアアシカ】前で合流するようだ。



ほどなくすると、ダンジョン【ベアアシカ】に到着した。


ダンジョン【ベアアシカ】の前には、武装した冒険者が多くいる。


殆どが既にPTを組んで待合せをしている冒険者だが、一部、臨時PTを組むために人を募集している冒険者もいる。


そんな中、ダンジョン【ベアアシカ】の入り口付近に2人の女性が立っており、こちらに手を振っているのが見えた。ローラとカリナだ。


ローラは、グリーンの髪を後ろで1つに結び、スラっとした体形で、身軽な格好をしている。


カリナは、ワインレッドの髪を肩まで伸ばし、ちょっとおっとりした感じで、魔術士のローブを着ている。



「ラルフ~、ピートを勧誘できたんだね!良かったぁ。ピート今回もよろしくね」


「ローラさん、カリナさん、今回もよろしくお願いします」



ローラが、俺に話しかけて来たので、返事をした。


そのあと、少し雑談をして、ローラとカリナから、回復系の道具などを預かり、それらをリュックにしまうと同時に、俺は銅のナイフを取り出し装備した。


リュックは、モンスターのドロップ品を回収するため、7割ほど空いている状態だ。


そして、ラルフ達と臨時PTを組み、ダンジョンの中に入っていった。



お読み頂き、ありがとうございます!

作者のモチベーション維持の為、ブックマーク、評価を頂けたら幸いです。

よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ