択捉沖海戦
アメリカ政府は択捉島攻略も目論んでいた。
択捉島を日本本土攻略の足がかりにするつもりだったのだ。
米国内のユダヤ人の反発も大きかったが、択捉島のユダヤ人保護の名目で押し切った。
むしろユダヤ人を敵味方に引き裂いたのは日本の責任であると作戦を正当化した。
8月1日、ハワイからサイパン攻略部隊の出港とほぼ同時にアラスカ州ダッチハーバーより択捉攻略を目的とした第44任務部隊が出撃した。
その戦力は
第1戦隊
正規空母ワスプ(搭載機数84)
軽空母インディペンデンス(艦載機数45)
軽巡洋艦サンディエゴ(アトランタ級)
駆逐艦リッチフィールド・JDエドワース・エドソール・ホイッブル・オールテン
(ウィックス級)
第2戦隊
戦艦アイダホ(ニューメキシコ級)
戦艦ペンシルバニア・アリゾナ(ペンシルバニア級)
重巡洋艦ヴィンセンス(アストリア級)
駆逐艦ペンソン・グリーブス・ニブラック・マディソン・ランズディル(ペンソン級)
第3戦隊
駆逐艦HPジョーンズ・CFヒューズ(ペンソン級)
リバモア・エバール・ブランケット・(リバモア級)
第4戦隊
駆逐艦ギアニー・グレイン・メレディス・グレイソン・モンセン(リバモア級)
戦艦・空母を基幹とし、上陸部隊を伴った120隻以上の大艦隊であった。
日本側は択捉島沖に第17護衛隊(大湊)の護衛艦「ゆうばり」 「ゆうべつ」 「じんつう」 「ちくま」 、駆逐艦不知火・霞・霰・陽炎・秋雲(第十八駆逐艇)の8隻を主力とし、各地方隊からミサイル艇隊を択捉島に派遣した。
その陣容は
大湊地方隊
余市防備隊(北海道余市町)
第1ミサイル艇隊
ミサイル艇「うみわし」
ミサイル艇「わかわし」
ミサイル艇「おおわし」
舞鶴地方隊
第2ミサイル艇隊
ミサイル艇「はやぶさ」
ミサイル艇「わかたか」
ミサイル艇「うみたか」
佐世保地方隊
第3ミサイル艇隊
ミサイル艇「おおたか」
ミサイル艇「くまたか」
ミサイル艇「しらたか」
また、航空自衛隊千歳基地の第302飛行隊も小牧基地のKC767の支援を受け択捉島上空に進出。
米艦載機群の襲来を待ち構えた。
本来なら対艦ミサイルを搭載し、対艦攻撃を役目とする部隊ではあるが千歳・択捉間の長距離進出のため制空戦闘に任務を限定した。
8月14日
アメリカ海軍第44任務部隊は択捉島北西300kmの海域に進出。
なおも択捉島に接近しつつあった。
8月15日早朝、アメリカ東部時間8月14日午後8時。
合衆国大統領セオドア・ルーズベルトが日本・台湾両国に対し宣戦布告。
その直後に空母ワスプ軽空母インディペンデンスより全艦載機が発艦した。
空母ワスプ艦載機部隊は択捉島上空に飛来。
そこに待ち受けていた空自の302飛行隊の迎撃を受ける。
制空戦闘装備のF/A18Jはインレンジに入り次第AAM4中距離対空ミサイルを発射。
瞬く間に72機が撃墜された。
わずかに生き残った艦載機もAAM3赤外線誘導ミサイルの餌食となり数分を経ずして米空母航空隊は全滅した。
空母艦載機が全滅した事に衝撃を受けた第44任務部隊首脳部であったが、択捉島に有力な航空戦力が存在しない事もあり作戦続行を決定する。
第44任務部隊が択捉島まで120kmの海域にまで迫ったとき、択捉島5km沖合に展開していた海上自衛隊第17護衛隊とミサイル艇隊が対艦ミサイルによる攻撃を開始した。
4隻の護衛艦と4隻の駆逐艦、そして9隻のミサイル艇から合計68発の対艦ミサイルがアメリカ海軍第44任務部隊に襲いかかった。
正規空母ワスプは2発の対艦ミサイルを被弾し大破炎上。
消火不能となりその後自沈処分となった。
軽空母インディペンデンスも同じく2発被弾し轟沈。
戦艦アイダホ・ペンシルベニア・アリゾナはそれぞれ4発を被弾。
アイダホ、ペンシルベニアは大破炎上、航行不能に陥った。
アリゾナは第一主砲と第2主砲の間に被弾。
弾薬庫に誘爆し、轟沈した。
その他、重巡洋艦ヴィンセンス軽巡洋艦サンディエゴもそれぞれ2発被弾し撃沈。
駆逐艦も多くが撃沈、または轟沈した。
主力戦闘部隊の90%以上が瞬時に壊滅し残存戦力が駆逐艦5隻のみとなった第44任務部隊は進路を北にとりダッチハーバー方面に逃走した。
被害艦艇
日本側0
アメリカ海軍
撃沈
正規空母ワスプ、軽空母インディペンデンス
戦艦アリゾナ
重巡洋艦ヴィンセンス軽巡洋艦サンディエゴ
駆逐艦ペンソン・グリーブス・ニブラック・マディソン・HPジョーンズ・CFヒューズ
リバモア・エバール・ブランケット
大破
戦艦アイダホ・ペンシルベニア(航行不能)
航空機損失
日本側0
アメリカ海軍
129機