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マリアナ沖海戦1942年8月15日

マリアナ沖海戦1942年8月15日

同年7月上旬:情報収集衛星がハワイ真珠湾に集結する米艦隊を映像に捉える。

その陣容は

戦艦12隻空母6隻重巡10隻軽巡及び駆逐艦61隻…

そして上陸部隊輸送用の輸送船らしきものが200隻以上。

空前の大艦隊であった。

そしてアラスカ州ダッチハーバーにも空母、戦艦を含む大艦隊が確認された。


また、シンガポール、フィリピンでも連合軍艦隊の動きが活発化していた。

この海域に展開する連合軍艦隊はスラバヤのオランダ軍基地に集結。

明らかに戦闘準備に入っている。


対米交渉の行き詰まりもあり、日本・台湾両国は全軍に臨戦態勢を敷かせる。


8月1日

米艦隊、がハワイならびにダッチハーバーを出港。

8月5日

米国艦隊がウェーキ島沖を通過。

進路からその目標はマリアナ諸島サイパンであると予想される。


すでにマリアナ沖にはNGF第1第2艦隊及び第1第2潜水隊群が展開。

トラック諸島には台湾海軍第4機動艦隊とNGF第11護衛隊が待機。

迎撃態勢を整えていた。


8月14日

サイパンに派遣されていた飛行警戒監視隊の第601飛行隊のE-2C「ホークアイ」がサイパン沖600km以内の海域に3方向から接近してくる米海軍の大艦隊を発見。

NGFは米艦隊に接近の意図を問いただす通信を送る。

8月15日早朝。

米艦隊はサイパンから300km以内の海域まで接近。

アメリカ東部時間8月14日午後8時

アメリカ合衆国大統領ルーズベルトが日本台湾両国に宣戦を布告。

(アメリカは奇襲を目論んでいたが、対日戦争に対し微妙な国民世論に配慮し「宣戦布告」の後の戦闘を選ばざるを得なかった。)

米艦隊空母から次々と艦載機が発艦する。


日台両国は全部隊に戦争状態に突入したことを告げる。

NGF、台湾軍は戦闘態勢DEFCON1を発令する。


戦闘開始の口火を切ったのは米海軍第11任務部隊をピタリとマークしていたNGF第1第2潜水隊群の潜水艦達であった。

米艦隊は足の遅い輸送船団をひきつれているため高速が出せず、潜水艦隊も楽々追尾できたのだ。

米海軍駆逐艦の攻撃の届かぬ深度200mから一斉に対艦ミサイルを発射。

ミサイルは戦艦空母に一斉に襲い掛かった。

対艦ミサイルに米艦隊の防空火力は無力だった。

ミサイルは全弾それぞれの目標に命中した。


戦艦ノースカロライナ・ワシントン・ネバダ・カルフォルニア・インディアナにそれぞれ4発が命中。

ネバダは1発を第一主砲に直撃され弾薬が誘爆し、轟沈した。

ノースカロライナ・カルフォルニア・インディアナは沈没を免れたものの大破し戦闘力を損失。

ワシントンは大破したうえに機関が停止し漂流状態に陥り乗員は艦を放棄した。

空母サラトガとレキシントンにはミサイルが2発ずつ飛来。

どちらも飛行甲板を直撃され大破炎上した。


護衛の軽巡や駆逐艦は慌てて反撃を試みるもスティルス性に優れた海自の潜水艦を発見できない。

それゆえただ、やみくもに爆雷をばらまくだけでまったく攻撃に効果は無かった。


パニックに陥った米艦隊に今度は海自潜水艦の誘導魚雷が襲いかかった。

インパクトの寸前まで母艦から有線誘導され、その後アクティブホーミングで獲物に食らいつく魚雷からは逃げるすべもない。

米艦隊は次々を被雷していった。

大破した戦艦ノースカロライナ・カルフォルニア・インディアナ、空母サラトガ・レキシントンは右舷に集中して3発ずつ直撃され結局沈没。


そして重巡ニューオリンズ・サンフランシスコ・ポートランド・アストリア・シカゴも魚雷の直撃を受け大破。

アストリア・ニューオリンズは機関部を直撃され機関が停止。

漂流状態となり乗員は総員退艦した。

そして第11任務部隊は主力戦闘艦を全て失い作戦続行を断念し、撤退した。

サイパン島を目指した米空母艦載機群も悲惨な運命をたどった。

サラトガ・レキシントン空母艦載機群は発艦の時からイージス艦のSPY3フェースドアレイレーダーにトレースされていたため途中でNGF第1艦隊の待ち伏せを受けた。


そうとも知らないレキシントン・サラトガの両艦載機群は獲物を発見したとばかりに勇躍NGF第1艦隊に襲いかかった。

しかし、イージス艦を主力とするNGFの防空カーテンにさっそく阻まれた。

まずDDG-171 はたかぜ DDG-174 きりしまそしてDD-131たかつきのSM2が迎撃。

一度に4発づつ同時発射されたSM2は艦載機群の先頭集団に襲いかかり一瞬で12機が撃墜された。

音速の3倍近くで飛来するSM2をレシプロ機が回避できるわけがない。

その後3度のSM2の連射でさらに36機が撃墜された。

そして中間迎撃のシースパローが各DDより放たれた。

さらに10機が撃墜され、第2波3波攻撃で続けて20機が撃墜された。

やっとの思いでミサイルの迎撃を逃れ艦隊に肉薄してきた艦載機群はレーダー管制された発射速度毎分100発の速射砲の槍衾に迎えられた。

その全てが100発100中。

たちまち大半が撃墜された。

辛うじて前衛のDDに肉薄してきた米攻撃機もCIWSの弾幕に包まれ20mm機関砲弾に引き裂かれた。

数機が逃げ延びたが、母艦を失った艦載機に待っているのは不時着水だけである。


第22任務部隊の空母エンタープライズ・エセックス第33任務部隊ヨークタウン・ホーネットの艦載機群はスクリーンCAPを張って待ち受けていた空自サイパン派遣部隊第201飛行隊のF-3Aの迎撃を受けた。

201飛行隊は米艦載機群がインレンジに入ったところでAAM4中距離対空誘導弾により迎撃。

ほぼ全弾が命中し70機が空中で爆散した。

そしてさらに距離を詰めてAAM3短距離対空誘導弾が発射される。

それでさらに71機が撃墜。

1/3を失った米艦載機群に止めを刺すためF-3Aが猛禽の本性を露わに襲いかかってくる。

M61・20mmバルカン砲は容赦なく米軍艦載機を引き裂いた。

21世紀の最新鋭先進戦闘機に太刀打ち出来ず、たちまち艦載機群はその数を大幅に減らした。

それでも数の力に任せてかろうじて半数近くがサイパン上空に飛来したが今度は陸自の第3高射特科群と基地防空隊の迎撃を受けた。

第3高射特科群の地対空誘導弾改良ホークが次々と発射され瞬く間に1/3が撃破され

続いて基地防空隊の81式短距離地対空誘導弾が火を噴く。

かろうじてテニアン飛行場にたどり着いた攻撃隊に止めをさすように20mm対空機関砲(VADS)の弾幕と携帯型SAM(地対空ミサイル)が立ちふさがる。

結局一機も爆弾を投下する事が叶わず、数機が逃げ帰った。


グアム基地からも米陸軍航空隊が海軍の攻撃に呼応して襲来した。

その編成は

P-40ウォーホーク15機

A-20ハボック30機

B-26マローダー30機

グアム基地の持てる全航空戦力を投入しての航空攻撃であった。

しかし、待ち構えていた台湾空軍の第3 (427) 戦術戦闘機連隊第3大隊のIDF雄鷹に迎撃された。

雄鷹は米陸軍航空隊がインレンジに入ったと同時に中距離対空ミサイル「天剣2」を発射。

A-20、B-26部隊がそれにより瞬時に壊滅。

護衛のP-40は爆撃隊の全滅に恐れをなして撤退した。


艦載機群と陸軍航空隊が辛惨を舐めている同時刻。

彼らを送り出した第33任務部隊も第301飛行隊のF-18EJと第6飛行隊のF-2Aの襲撃を受けていた。

36機の支援戦闘機の発射した144発の空対艦ミサイルASM-2の攻撃で阿鼻叫喚の状態となった。

正規空母ヨークタウン・ホーネットが大破炎上。

戦艦アーカンソー・テキサス・ニューヨークも同じく大破。

戦艦ニューメキシコは撃沈された。

その他、重巡洋艦ルイズビル・クインシーも同じく撃沈。

軽巡洋艦オマハ、フェニックス轟沈。

駆逐艦部隊も半数以上が撃沈された。

そして止めを刺すようにトラック基地の一式陸攻隊の攻撃を受けた。

上空直掩のF4F部隊はF-18EJとF-2A部隊に行きがけ駄賃にすべて撃墜され残された艦隊は成すすべもなかった。

結局第33任務部隊はほぼ壊滅。

わずかに残った数隻の駆逐艦が輸送船団を引連れてウェーク島方面に遁走した。


第22任務部隊はNGF第1艦隊の空母瑞鶴・翔鶴、そして第2艦隊の空母赤城・加賀・蒼龍・飛龍の艦載機部隊の攻撃を受けた。

護衛の零戦二一型はエンジンもチューンされた上に主翼は複合材により強度が増し、そして重量が減ったことにより戦闘力が上がっていた。

さらにAIM9サイドワインダーを二発搭載していた。

九七式艦攻はSH60J改用の空対艦ミサイルペンギンⅡを一発搭載。

九九艦爆は70mmロケット弾 76発1セットを胴体下に懸架している。

まず、九七式艦攻が空対艦ミサイル「ペンギンⅡ」によるアウトレンジ攻撃で空母エンタープライズ・エセックス、戦艦テネシー・オクラホマを大破。

戦艦ウエストバージニア・メリーランドを中破に追い込んだ。

続いて零戦隊が艦隊上空に切り込みAIM9と20mm機関砲で直掩戦闘機を蹴散らす。

そして九九艦爆隊が逆落としに艦隊に70mmロケット弾を叩きこむ。これにより空母エンタープライズ・エセックスそして戦艦テネシーを撃沈した。

自艦隊が空母と戦艦を失い、また味方である第11・第33任務部隊の壊滅を知った第22任務部隊司令官レイモンド・スプルーアンスは作戦の中止そして撤退を決断。

全艦に回頭を命じた。

しかし、その退路を塞ぐように進路上に台湾海軍第4機動艦隊とNGF第11護衛隊が現れた。

両艦隊より艦対艦ミサイルハープーンが叩き込まれる。

これにより残った戦艦オクラホマ・メリーランドが撃沈され、戦艦ウエストバージニア・が大破航行不能に追い込まれた。


そして背後からは戦艦比叡・霧島・長門・陸奥を先頭に押し出したNGF艦隊が迫ってきた。

スプルーアンスは全滅を覚悟した。

しかし、その時NGFより米海軍第22任務部隊に降服勧告が成された。

しかも降服した乗組員は全員中立宣言をしたオーストラリアを通じて国へ帰すとNGF山本五十六の名で約束された。


山本の言葉を疑う幕僚を説き伏せ、スプルーアンスは降服を受諾。

残存する米第22任務部隊の艦艇は日本側に鹵獲された。


8月15日14時

マリアナ沖海戦は日本台湾連合軍の勝利のうちに終わった。


被害艦艇

日本・台湾側0

航空機20機損失。

アメリカ側被害艦艇

撃沈

戦艦:ノースカロライナ・ネバダ・カルフォルニア・インディアナ・テネシー

オクラホマ・メリーランド・アーカンソー・テキサス・ニューヨーク

ニューメキシコ

正規空母:サラトガ・レキシントン・エンタープライズ・エセックス

     ヨークタウン・ホーネット

重巡洋艦:ニューオリンズ・サンフランシスコ・ポートランド・アストリア・シカゴ

ルイズビル・クインシー・

軽巡洋艦オマハ、フェニックス

駆逐艦:ワード・クラーク・モフェット・パルチ・シムス・ヒューズ・アンダーソン

ハンマン・マスティン

大破

戦艦:ワシントン(航行不能)・ウエストバージニア(航行不能)

重巡洋艦:ニューオリンズ(航行不能)・サンフランシスコ・ポートランド

アストリア(航行不能)・シカゴ

艦載機

損失:580機


鹵獲艦艇

重巡洋艦ノーザンプトン・チェスター(ノーザンプトン級)

    ソルトレイクシティ(ペンサゴラ級)

軽巡洋艦ブルックリン・ヘレナ・ホノルル・セントルイス(ブルックリン級)

軽巡洋艦デトロイト(オマハ級)

駆逐艦アシュレイ・チュウ・ハーバート(ウィックス級)

軽巡洋艦トレイトン・リッチモンド(オマハ級)

駆逐艦ベンハム・エレット・ラング・エレット・モーリー

   スタック・ジャーヴィス・パターソン(バグレイ級)

軽巡洋艦ジュノー・サンファン(アトランタ級)

駆逐艦ウィンスロウ(ポーター級)スミス(マハン級)

   ウイリアム・B・プレストン(クレムソン級)

   クレイヴン(グリットレイ級)




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