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すみません。
昨日は夢の中で投稿してました!
今日のは本物です!
翌日。
小鳥のさえずりで目覚めた僕は、動けないことに気付く。
別に体調が悪いわけでもないし、目覚めたばかりなのに意識もはっきりしてる。
なのに両腕が動かない。
「ええ? なんで?」
思わずこぼれる声。
だって、
「すぴ~~~~~」
右腕を姉上。
「むにゃむにゃ……」
左腕をヒルダが、抱き枕よろしくしっかり抱いているしているのだから!
「あれ? あれ? おかしいな? 僕昨日、部屋にちゃんと鍵かけて、複雑な術式の魔法の鍵も三重に掛けて、竜の一撃にも耐える複数の完全防御魔法もしたのに?」
マリアーナを粛清した後、姉上とヒルダは必ず僕の部屋に忍び込もうとするから、王族の寝室の数十倍の防御を敷いたはずなのだが?
身動きとらないながらも情報を集めようと、視線を彷徨わせる。
うん。
理由はすぐに分かった!
僕が寝ていた部屋の外壁(かなり太い丸太を組み合わせた)は見事に抉られ、完全防御魔法は物凄く緻密で繊細な魔力によって解除されていた。
物理的な防御は姉上。
魔法的な防御はヒルダっと、物凄い連携で両隣に寝ていることが分かった。
「うん、これだけ連携した行動がとれるのに、なんで二人はいつも喧嘩してんだろ?」
この二人、ホントに無駄に能力高過ぎだろ!
この後、僕は彼女たちが目覚めるまで、寝返りも出来ない状況だった。
さらに。
朝から無駄に疲れた僕に、
「おはようございますアル様! 昨日はお楽しみでしたねぇ?」
口元を片手で押さえ、ムフフと笑うマリアーナ。
正直、僕が犠牲にしたことで、彼女が報復行為に出たのは分かってる。
分かってるのだが、
『こいつは必ず泣かす!』
そう心に決めた!
なので、
「……うんおはよマリアーナ。昨日はごめんね。あ! これ、今日の分の魔力回復薬だよ」
視線を逸らしソワソワしているマリアーナを無視し、僕は回復薬の詰まった袋を手渡す。
いつもの倍薄めた、いつもの三倍の本数をだ。
それを飲んで、いつも以上にお腹タポタポになってしまえ!
ちなみに魔王の娘であるメイリンは、
「はぐはぐ、ごっくん! ぷはっ! これも美味し!」
どうやら人間の作る料理が気に入ったらしく、自身が座るテーブルの皿を淡々と積み上げていた。
まあ、こいつは良いか。
とにかく僕は念願の食事を済ませ、竜の巣へと宿屋のを出た僕らは、
「は~~~い! もしかしなくてもあなたたち…………。分かってる! 分かってます! 貴族の坊ちゃん嬢ちゃんで、もちろん! この町名物の、アレ! を見に来たんでしょ? 大丈夫! 私に任せなさい!」
いきなり変な輩に絡まれたのだった…………。
ついにあの人登場です!
ただのとがったモブなのか?
重要人物なのか?
それは・・・・・・・・・・・・まだ決まってません!