第六話
更新がもの凄く遅くなってしまいました
いやー、かるーい五月病にかかってしまい・・・
これからもよろしくお願いします
「アヤくん、私に何か言わなくちゃいけないことがあるよね?」
「えぇっと、『ただいま』・・・・・・とか?」
「それもだけど、ちがうことだよ」
俺は今、ものすごく危ない状況に直面している。
なぜなら俺は、俺たち二人以外いないこの屋上で・・・・・・・・・
・・・・・・・・・悠緋に『問い詰められている』のだから
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時はさかのぼること数分前・・・
俺と悠緋は二人で屋上への階段を上っていた。
階段を全て上りきると悠緋はドアを開けて屋上へと足を踏み入れた。
俺も悠緋の後を追い屋上へ出ると悠緋がドアを閉めた。
ドアが閉まると同時に『ガシャッ』と音がした。
「ねぇ悠緋、今鍵の閉まるような音がしたけど何かした?」
「うん、あまり聞かれたくない話もあるからね」
うん、嫌な予感がしたから一応聞いたけど予想道理だったね。
それに、「あまり聞かれたくない話」って何だ?
とりあえず俺には今どうしても聞きたいことがある。
それは・・・・・・
「えっと、おまえは
俺の幼馴染で小4の時に引っ越していったあの悠緋であっているんだよな?」
「あってるけど、どうしてそんなこと聞くの?」
「いや、だって前はおまえ、髪もっと短かっただろ?」
そう、俺がこんな変な事を聞いたのは、
俺が記憶している中の悠緋の髪型はいつもショートヘアだったからだ。
「まぁ、確かに前は短かったけど、時間がたてば髪型だって変わると思うよ
現にあーくんだって変わってるわけだし・・・
というか、早くお昼ごはん食べよっ!」
「その前に俺の事『あーくん』って呼ぶのやめないか?」
俺自身、自分のことを『あーくん』と呼ばれるのは高校生として恥ずかしいのだ。
「あー、うん、そうだね。わたしも友達の前で『あーくん』って呼ぶのは
恥ずかしいな・・・「今さっき大声で呼ばれたんだが・・・」そのことはもう忘れて・・・
でも、これから何て呼べばいい?」
「いや、それを俺に聞くか?」
「それもそうだね・・・じゃぁ、アヤくんとかかな?」
「もうそれでいいよ」
まぁ俺的には『あーくん』でなければ何でもいい。
そうして俺たちは手に持っていた弁当を開け、昼食をとる。
今日も卵焼きがおいしい。
ところで皆は卵焼きの味付けは砂糖派それとも塩派どちら派だろうか?
俺は断然、塩派だ。
「ねぇ、私さ少し話したいことがあるって言ってたよね・・・
アヤくん、私に何か言わなくちゃいけないことがあるよね?」
そして今に至る。
ここで俺が導き出した答えが『ただいま』だ。
しかし、これも違うとなると答えは・・・
「・・・『ただいま』・・・・・・とか?」
「それもだけど、ちがうことだよ」
「じゃあ一体何なんだよ」
「ヒント、私はそのことに対して怒っています」
俺が悠緋に対してしたこと?
しかも、そのことを怒っているだと?
心当たりなんて一つもな…いやあった。
「・・・・・・もしかして、手紙を出さなかったことか?だとしたら本当にごめん」
「そうだよ、やっとわかったか・・・まぁ、そのことはもういいよ。
アヤくんの事だからどうせ私の住所忘れちゃったんでしょ」
悠緋の言葉が図星過ぎて一瞬エスパーかと思ったぞ。
「・・・本当にすいません」
「だからもういいって、てかもうお昼休みも終わりじゃん
アヤくんまだ話したい事とかあるからさ、帰りにでもどこか寄っていかない」
「別に構わないけど・・・」
「じゃあ校門の前で待ち合わせだよ」
悠緋はそう言って教室へと戻っていった。
まさか、あの悠緋がこんなに美人になっているとは思わなかった。
そして、俺が教室にもどるとそこには男子たちが鬼の形相でこちらを睨んできた。
どうやら俺には平穏な学校生活はまだ訪れないようだ。