第四話
俺の高校生活二日目の昼休み
俺は今、クラスの男子(秋人・和樹を抜く)全員に睨まれている。
なんでだって?
それは全てこの藍原悠緋(俺の幼馴染)のせいだーっ!!!!!!
さかのぼること数時間前・・・・・
俺は昨日と同じようにここ『緑ヶ丘高校』に登校していた。
「あっ、長瀬くんおはよう」
俺が教室の中に入るとすぐに学級委員の・・・えっと、だれっだけ?
あぁ、そう確か名前は林田和樹だったような気がする。
「えっと、林田くんだっけ?おはよう」
「うん、林田であっているよ。あと、僕のことは和樹でいいよ」
よかった、よかった。これ名前間違えていたらめちゃくちゃ恥ずかしかったよね。
「じゃあこれからよろしく」
「こちらこそよろしく」
いつか世話になるかもしれないし、あいさつだけはしておく。
ていうか、今話していてわかったけど
こいつ顔もだけど性格までイケメンなんですけど!!
うん、神様ってなんでこんなに公平じゃないんだろうね。
そんなことを考えながら自分の席に着く。
「おはよう、佐々見さん」
まぁ、無視されるかもしれないけど、あいさつだけはしておくべきだよね。
こんな風に考えないと多分、無視されたとき耐えられないよね。
「……おはよう…」
………よっしゃぁぁぁ!佐々見さんにあいさつ返してもらえたぞー!
「……あと弥生でいい……私もアヤトって呼ぶから……」
『弥生』でいいってよ。聞いたかこの世の男子諸君、
美少女から名前で呼んでいいと許可が出たぞ!
「わ、分かった」
「いやー、アヤトすごいね!知り合ってたった一日でもう名前呼びを許されるなんて・・・
なんでだろーねー、弥生ちゃん?」
弥生と話していたら秋人が急に入ってきた。
「……朝からうっさい……あなたには名前呼び許してない……」
弥生が不機嫌な顔でそう言う。
どうやら弥生はうるさいのが嫌いなようだ。
嫌われないようにあまりうるさくしないようにしよう。
そんなことをしているうちに宮野先生(教師)が教室に入ってきてSHLがはじまった。
……4限目の数学が終わり昼休みが始まった。
ガラガラガラ
昼休みになり、3分後
綾人が秋人に誘われ、弁当を食べようとしていると突然教室の扉が開き
そこには一人の美少女がたっていて教室に響き渡る声でこう言った
「……このクラスにあーくんが転校してきたって聞いたんだけど
みんなしらない?」
……と。この瞬間、俺はこのクラスいや学校全体の男子を敵にまわした。
そして男子たちは
「「「「「「「「「「あーくんだとっ!!!!!」」」」」」」」」」
と全員が同じことを考えていた。
綾人は自分のことを『あーくん』などと呼ぶ人物を一人しか知らない。
自分の幼馴染で小学4年生の時に引っ越していった藍原悠緋だ。
これが俺と幼馴染が再会した瞬間だった。