第二話
本日、二つ目の投稿です
宮野先生(教師)の拷問から解放された後、俺は今、先生に案内され、
先生が担当する2年4組の教室まで連れていかれている。
「あぁ、まだ肩がいたむ………」
俺は誰にも聞こえないくらい小さな声でつぶやいた。
「ん、ナニかいったかな?長瀬くん」
「いっ、イエナニモ」
「そうか、それならばいいのだが…」
『ん、ナニかいったかな?』って…………………………………………
………………………………………一体この人どんな耳してんだよっ!
大切なことだからもう一度言うけれど……………………………………
………………………………………一体この人どんな耳してんだよっ!
そうこうしているうちに2年4組の教室についてしまった。
「長瀬くん、私がまず転校生がいることを知らせてくるから
呼んだら入ってきて」
宮野先生はそう言って教室の中に入っていった。
面倒くさいことにならないといいが……………
◆
「みんな、私がこのクラスの担任になった宮野神奈だ。一年間よろしく頼む」
先生がそうあいさつすると、
「よっしゃぁぁぁぁぁぁ!」
「宮野先生だ!超ラッキー」
と、男子は奇声をあげ、
女子はといえば、
「宮野せんせー、よろしくー」
「カンナちゃん、小っちゃくてカワイー」
などと、女子も女子で変なことを言っている。
ってか、最後『カンナちゃん、小っちゃくてカワイー』って言ったの誰だ?
さすがに教師にちゃん付けはないだろう。それに、『小っちゃい』って
それは........プッ、ハハハハハハ。あー、腹いたい(>_<)
まぁとりあえず、宮野先生の人気はものすごいということがわかった。
「みんなに一つお知らせがあります。転校生がうちのクラスにくることになりました」
「「「「「「「「「「エェェェェー」」」」」」」」」」
えっ? 俺、今、ものすごくハードル上げられた気がするんだけど。
教室からは
「女子かな?かわいい子だったらいいのになぁー」
「どんな人だろー。どうおもう?」
や、
「イケメンだったらいいなー」
などと言う声が聞こえてくる。
これ、今俺が中に入っていったら完全に殺されるパターンだよなー。
だって俺、見た目だけで言ったら完全に「モブキャラ」だもん。
そう、俺「長瀬綾人」は見た目がラノベの中に一人は出てくるモブキャラなのだ。
髪は目を隠すように鼻ぐらいまで伸び、身長は170cmと平均的だからだ。
深く深呼吸をし、ようやく、俺は意を決して教室の中に入った。
そして、できるだけ緊張していることを隠しながら言った。
「京都府から引っ越してきました、長瀬綾人です。
みなさん、よろしくお願いします」
たぶん、次ぐらいでヒロインが登場します
宮野先生はヒロインにするかどうかまだ迷っています。