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傭兵である俺がエロゲーの世界に転生した件について  作者: エージェントK
第1章 小学生編
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第5話 あれから2年……

どうも今回は時間軸を飛ばして2年後にしました(早くバトルシーンを書きたかった。なおバトルシーンはもうしばらく後の模様(´;ω;`))


 ドスドスドス


 重たい拳がサンドバッグに打ち付ける。サンドバッグは軋みながらもその拳を受け止める。見ればサンドバッグは何度も修繕した後がある余程長く使ったのだろう。


 ドスドス――――ドスン!


 一心不乱に拳を放ち続ける男は最後に高威力の右ストレートを打ち付けるとトレーニングを終えた。


「今日はこれくらいにしておくか、シャワー浴びよ」


 やぁみんな久しぶり!元傭兵の悪原 征男だよ✨

 いや〜早いもんで理子とのお泊まりから2年が経ちました。つまり俺はもう小学6年生という訳だ。あと数ヶ月で卒業とおもうと感慨深いものがある。


「サッパリした〜朝飯食お」


 この2年の間にトレーニングメニューは大分変わった。ネット通販で購入したトレーニング器具と恋から教わった練習方法により俺の身体はあのぽっちゃりとした腹は引っ込み腹筋によって少しではあるが割れてきている。もちろんこれで満足する俺ではない原作開始までこのトレーニングを続けていくつもりだ。



「おはよう!」


 俺がダイニングに行くとそこには仕事の打ち合わせをする父さんと理貴さんそして朝御飯の準備をする母さんと文子さんそして理子がいた。


「おはよう征男」


「おはようございます征男くん」


「あら征男君おはよう」


「おはようユキオちゃんもうすぐご飯よ」


「おはようございます征男さま」


 皆が笑いながら挨拶をする。そうそうあのお泊まりの後、電話で父さん達と話した結果、父さん達が出張で居ない間は我が家に理子を泊めることになった。俺の話から理子が寂しがっていたことが解かり待田夫妻が申し訳なさそうに反省していたのが印象的だった。それとこの2年の間に理子の人見知りは改善された別に俺は何もしてないこれは理子が自分の力でやり遂げたことで大変素晴らしいことだ。

 ただ問題もある……あの後も俺の家に泊まり込んでる時は何故か俺の横で添い寝しないと眠れないようで2年たった今でも夜は俺の隣で添い寝している。そろそろ俺のびっくりマグナムが本来の使い方で出来るようになり朝の発射可能な状態が理子にバレないか心配である。それに結局俺に対する敬語は直らず家事スキルが上がったことでより一層俺の従者ぽくっなっている。原作だとオリジナルは家にいる間は理子にメイド服を無理矢理着せてご主人様とメイドごっこ(意味深)をやっていたがこの調子だと理子は自分からメイド服着そうで心配だ(なお彼女のメイド服姿を生で見たいという自分もいる)。



 俺の家に住むようになってから理子は家事などを手伝うようになった。最近では俺と1日交代でその日の料理を作るようになり俺が料理をするのは2日に一回となったそのため俺が当番で無い日は朝食ギリギリまでトレーニングに励めるようになった。


「お、今日は焼き魚に味噌汁か楽しみだな」


 今日の朝食は和食の焼き魚定食だった。


「ユキオちゃんそのお味噌汁作ったのリコちゃんなのよ♪ねぇ?理子ちゃん」


「は、はい、お口に合いますかどうか……」


 朝からウキウキな母さんの問に自信なさげな理子が答える。


「へえーそれは楽しみだな……では早速」


 俺はいただきますも言わずに味噌汁を啜る所謂つまみ食いだ。


「おお、旨い!理子ちゃんついに味噌汁の極意をマスターしたか」


 理子は洋食は得意なのだが和食得意に味噌汁が苦手で和食を作った時はいつも味噌汁の出汁取りに失敗していた。しかし今回のはしっかりと出汁が出ており尚且つ無駄な雑味は出ていなかった。


「はいありがとうございます!」


 理子は嬉しそうに頭を下げた。


「理貴君、あの二人良い感じじゃないかい?」


「ええ、父親としては少し複雑ですがね」


「ハハハ、また小学生だ。深く考えるんじゃないよ」


「解ってはいるんですがね……まあ、娘に何かありましたら征男君には責任とって貰いますから宜しいですね?社長」


「理子ちゃんだったらウェルカムだよ征男のお嫁さんにもってこいだ」


 親父二人の会話は聞かなったことにしよう……。












 朝食を食べ終えた俺達は食事のお茶を啜っていた。


「なあ、征男……」


「ん?どうしたの父さん?」


 突然父さんが普段は見せない神妙な顔で俺に語りかけてきた。


「征男ももう小学校前卒業だな」


「うん、後数ヶ月で卒業だね」


 父さんはすぐに本題に入らず当たり障りのない会話を始めたビジネスマンとしての職業癖だな。


「実は今回東北の方にうちの会社の支部が作られることになってな」


「凄いじゃないか!父さん」


 ここ最近父さんの会社は急成長を遂げている。父さんが商談を次々と成功させているからだ。すでに会社の支部は関西にも出来ておりもう一つ支部が出来ても不思議じゃない状態だった。


「ただな、その支部が安定するまで父さんが向こうで指揮を取らなきゃいけないんだ」


 うちの会社の欠点は急成長したせいで人材が足りないことと会社の機能を父さんに依存していることだ。今回も人材がいないから父さんが陣頭指揮をするハメになったのだろう。


「どれくらい向こうにいるの?」


「早いもんで2〜3年だな」


 3年か…俺が中学にいる間は向こうにいる計算だな。


「暫く会えないの?」


「あぁ、緊急事態に備えて向こうからは離れられないんだ。……そこでものは相談なんだが――――」


 父さんが俺に相談って珍しいな、なんだろう?


「征男、お前も小学校卒業したら京極から離れて理子ちゃんと一緒に東北にこないか?」


 京極とは俺達が住む町であり、原作の舞台となる東京都京極市のことだ(もちろん前世では存在しないゲームにだけ存在する架空の町だ)。


「……」


 転校か……そう来ましたか、まあ、父さんの話を聞く限り向こうに居るのは3年らしいし、原作に間に合えば俺としては構わないが……。


「征男や理子ちゃんが二人きりでも問題ないのは二人の生活ぶりを見てれば解るんだが……やっぱり理貴君も父さんも親としては心配でな」


 まあ、男女二人きりにして心配しない親は居ないわな。


「ちなみにどこに住むの?」


東北(向こう)にある村でな、田舎だが景色が良くてな。父さん気に入っちゃってもうそこの家を買っちゃったんだ」


 父さんの金の使い方にズッコケそうになるが結構前からのことなので今更か、


「もう金遣い荒いな父さんは……で、その村なんて村なの?」


 父さんが太鼓判を押す村だ余程良い村に違いない。原作開始までそこでスローライフも悪くないかもな。


「たしか……秋穂村という名前だったな」


「なっ!?」


 秋穂村―――!?俺はその名前を聞きカミナリが落ちたような衝撃に襲われた。


 クソ!この世界が『悪夢の学園』の世界である時点で気付くべきだったんだ!()()()()()の存在を!!


「どうした?征男深刻そうな顔をして」


「いやなんでもないよ父さん……それよりこの話、理子ちゃんにはしたの?」


 いろいろ考えることはあるがまずは、今キッチンで母ちゃん達と一緒に洗い物をしている理子の意思を確認する必要がある。


「ああ、すでに理貴君が話したそうだ……征男の判断に任せるとのことだ」


 俺に任せる……か……責任重大だな。




















 その後俺は結論を出せぬまま学校に向かって理子と一緒に歩いてた。俺個人としては秋穂村に行きたいいや行かなければならない。しかしそれはこの京極から離れることを意味する俺は原作に間に合えばそれでいいから問題ないが理子は違う。


「今日もいい天気ですね征男さま」


「うん、そうだね」


 京極(ここ)には彼女と仲の良い幼馴染の恋、愛、服男がいる。思い出がある。京極(ここ)を離れることは即ちそれらを失うことになるのだ、たかが3年と思うかもしれないが3年の壁は高い彼女がそれに耐えれることが出来るかどうか―――


「理子ちゃん」


「はい?なんですか征男さま!」


 こうなったら直接本人に聞いた方が一番だ。俺は笑顔の理子に話を切り出した。


「東北の田舎に行くって話理貴さんから聞いたよね?理子ちゃんはどうしたい?」


「既に聞いたかもしれませんが、征男さまにお任せします」


 理子は俺のストレートな問いに表情ひとつ変えずに答えた。


「良いの?僕の決断次第で恋ちゃん達と離れ離れになるんだよ?それでいいの?」


「うん、たしかに東堂さん達と離れるのは悲しいです。けど、この2年間征男さまにお世話になった分の恩返しが出来てません。だから私は征男さまが行くというのなら私も行きます」


「世話になったって……僕この2年間料理くらいしか理子ちゃんに教えてないよ?」


「私にそれが嬉しかった……人見知りで東堂さん達くらいしか友達がいませんでした。その東堂さん達にも自分の言いたいことも言えずにいた私を征男さまは私の好きな料理で私の人見知りを克服させてくれました。だから私はその恩返しがしたいんです」


 どうしよう……理子の評価が高い過ぎて笑えない。たしかにあの幼馴染グループの中で理子はあまり自分から会話するタイプではないと言うことは解っていたが別に料理で人見知り克服は狙ってやってない、元から料理のスキルが高かった理子の腕を更に磨きを掛けようと俺の料理知識を教えただけだし他には『旨い料理を作るには旨い料理の味を知る必要がある!』なんて言って理子を連れて食べ歩きをしたくらいだぞ?


「人見知りの克服って……それは理子ちゃんが自分で成し遂げたんであって、僕はただ食べ歩きしただけだよ?」


「謙虚な征男さまも素敵です」


 いや謙虚じゃないですガチです。


「征男さまのおっしゃる食べ歩きは人の多いところに行って私を人に慣れさせて人見知りを克服するための方便ですよね」


 いいえ、旨い物食いたいけど独りで行くの嫌だったからそれっぽい理由で理子を連れ出しただけです。

 ヤバい理子の勘違いが半端ないし俺に対する信頼度もドン引きするくらい高過ぎる。これ真実言っても信じてくれないやつじゃん……


「それに征男さまはどうしてもその村に行きたいんですよね?なんとなくですけど解ります」


「………」


 幼馴染の勘というものも侮れないな……。たしかに俺はその村、秋穂村に行かなきゃならない。あの村は原作にも大きく関わるし助けねばならない人、排除しなければならない奴がいる。そんな重要な村を今まで失念しているとは情けない話だが俺はあの村に必ず行かねばならない。


「もしかして私なんかが着いてくるのは嫌ですか?」


 彼女は一体なにを言っている?


「そうですよね……私なんていても邪魔ですよね」


 待ってくれ!なぜそうなるんだ!?そんな悲しそうな顔をしないでくれ!!


「それなら私はこちらに残っ―――「理子ちゃん!」征男さま!?」


 理子の勘違いが酷くなる前に俺は抱き締めて黙らせる理子が顔を真っ赤にさせてアタフタしているが知ったことではない自分を卑下する彼女が悪い。


「あのっ……えっと……その、ゆ、征男さま?」


「理子ちゃんそうやって自分を卑下する癖直した方が良いよ」


「あ、はい……すみません征男さま」


 顔は赤いままだが俺の注意で少し冷静になる。


「理子、君に頼みがある……()と一緒に秋穂に来てくれないか?」


 素の口調で喋ってしまっているがこの際細かいことはどうでも良い……そうだ、解っていたんだ彼女が俺に信頼を寄せるように俺も彼女に情が移ってしまったことを、だってそうだろ?2年も1つ屋根の下に一緒にいたんだ。情のひとつやふたつくらい移るに決まっている。そんな彼女と3年も離れるなんて考えられない。


「はい!喜んでっ!」


 抱き締めながらの俺のお願いに最初驚いた顔だった理子だが、すぐに嬉しそうな顔をして了承してくれた。


「ありがとう……理子」


「征男さま……」


 理子に対する情が友情なのか愛情なのか今の俺にはまだよく分からないだが、いずれ答えは見付けるつもりだ。


「あ、ごめんね理子ちゃん、突然抱き着いて」


 感情的になって女の子に抱き着くと最低である。俺は素早く理子から離れる。離れた時に理子が一瞬残念そうな顔をしていたが俺の見間違いだろう。


「いいえ、お構い無く」


 あんなに顔真っ赤だったのに理子は気にしてなさそうに答える。女の子の切り替わりってすごい……。


「ブタオ!あたしを待たせるなんていい度胸じゃない!って……何この空気?」


 学校の方から恋が大股で怒鳴りながらやって来たが俺達のなんとも言えない普段とは違う空気にたじろいだようだ。


「やあ、恋ちゃんおはようわざわざ僕達のためにこっちまで来てくれたの?嬉しいなぁ」


「はぁ?誰があんたの為に来るもんですか!普段の待ち合わせ場所になかなか来ないからって心配した愛があんたらの家に行こうとしたから変わりにあたしが来てあげたのよ!感謝しなさいよね!」


「うん、心配させてごめんね、でもわざわざ来てくれて嬉しいよ。ありがとう」


「ふ、フン!これくらい当然よ!!」


 この2年の間に恋はツンデレポジションに成りつつあった。今みたいに感謝の気持ちを素直に言うと顔を真っ赤にしてそっぽを向くのだ。実に可愛らしい、一瞬俺に気があるのか?なんて妄想をしたこともあったが残念ながら彼女の本命は服男だ(クソ!やっぱり顔なのか!?それともこの世界の法則か?!)。それに結構痩せたのにあだ名は相変わらずブタオのまま……ちょっと理不尽じゃない?


「ブタオあんたのおかげで今頃、服男は愛と二人っきりよ!これで二人の仲が良くなったらどうしてくれんのよ!?」


 ならこっちに来なければいい話なのだが彼女の世話好きな性格じゃ無理そうだな。


「それなんですが、東堂さん、征男さまは悪くありません。悪いのは話を長引かせた。私の責任です。……ごめんなさい。」


 まさか、理子が庇って来るとは思わず唖然として否定すら出来なかった。


「ブタオ!また理子に責任被せてたんでしょ!……なーんて思ったけどあんたの最近の変わりようじゃ違うわね」


 恋は俺に対して口は悪いが、今みたいにちゃんと俺の変化を見てくれるから好感が持てる。ゲームではわからない彼女の良さ、転生したからこそ解る彼女の良さに気付けた。


「いや、理子ちゃんのせいじゃないよ登校途中に話を切り出した僕が悪いんだ」


「いいえ、違います!悪いのは私です!」


 理子もそうだ原作だとオリジナルに怯える可哀想な娘っていう印象しかなかったが料理の上手な可愛らしい娘という新しい発見もあった。この世界に転生出来て本当によかったと思う。


「ハイハイ、どっちが悪いかなんてもういいからさっさと行くわよ!学校に遅刻しちゃうわ」


 また話が長くなると思ったのか、恋が話を遮り俺と理子の手を掴んでズンズン歩き出す。


「ちょ、ちょっと恋ちゃん!?引っ張らないで!」


「東堂さん!早いです!」


「うっさいわね!あんたらのせいで遅刻しかけてんよ!黙って走りなさい!」


 恋は遅刻することを気にしてるようにしているが実際は愛と服男を一緒にしたくないだけである。素直じゃないところがまた可愛らしい。


「あんた今変なこと考えたでしょ?」


「いいえ、何も」


 この2年の間に恋の勘の良さに磨きが掛かったのは言うまでもない。







 先に行った愛と服男にはすぐ追い付いた。だが愛と服男が仲良く手を繋いで歩いてることに衝撃を受けた恋が服男のもう片方の手を取って愛に対抗するという騒動があった(両手に花とは羨ましいぞイケメンが!)。




 ちなみに学校には余裕で間に合いました。







 


「やっと終わった……後はお昼ご飯食べて五時間目受けるだけだぁ〜」


「ハハハ、ゆきおくんお疲れ」


 疲れ果てた俺に愛が労りの言葉をかける。今は四時間目の授業が終わり給食の準備をしているところだ。ちなみにうちの学校は学年が変わってもクラス替えはしないため愛や恋といったクラスメイトは2年前と変わらずいる(クラス替えがないせいで理子とクラスメイトになることもあの3人組が違うクラスに行くこともないのが残念である)。


「あれ?服男君どこ行ったの?」


「なんか他のクラスに用があるんだって」


 普段なら愛か恋またはクラスの女子に囲まれていることの多い服男がいない珍しいこともあるものだ。


「あ、他のクラスと言えば、りこちゃんのクラス今日の五時間目家庭科室でクッキー作るんだって!いいなぁ〜うちのクラスの家庭科の授業でもやらないかな」


「へぇークッキー作るんだ……」


 理子からは何も聞いてないが……そういえば理子、今日は矢鱈と荷物を持ち込んでたな。俺が持つのを手伝おうとしても頑なに拒否していたが何故隠していたのだろうか?


「それでね、さっきの休み時間、りこちゃんと話したんだけどね。りこちゃん『征男さまに美味しいクッキープレゼントして驚かせたい』って張り切ってたよ。あ……」


 あの、愛さんや、それ俺に言ってよかったの?今になって口を手で塞いでも遅いと思うんだが……。


「あ、え、えっとね。こ、このことは、りこちゃんからは黙っているように言われてるから、その……ね……ごめん!今の聞かなかったことにして!」


 そこにはなんとか誤魔化そうとしたが結局頭を下げて口止めを頼む愛の姿があった。


「う、うん、解った。」


 さすがに愛が可哀想になり了承した。


 


 


  



 愛と別れた俺は給食当番から給食の載ったトレーを受け取り自分の席に着いた。


「そういえば、あいつらもいないな」


 あいつらとは俺を苛める佐藤(ガキ大将)、鈴木チビ高橋メガネの3人組のことで普段ならこの時間にもちょっかいかけてくるのに珍しいな……俺を苛めるのに飽きたのか?


 この2年、奴らの嫌がらせは多岐に渡る。上履きに画ビョウ、ノート等の物を隠す、足の引っかけ、プロレスごっこと表したリンチ、ドッチボールでの頭集中狙い(頭に当たっても外野にはならないためずっと内野で頭を狙われる)、乳ビーム(背後から乳首を引っ張られる)等で俺はそれら全てを反撃はしないまでも回避しまくったので奴等からしたら面白くない。それにこの2年の間に俺はあの脆弱な身体が嘘のような肉体を手に入れた。それのおかげかスポーツでは服男と肩を並べるようになったのであの3人組以外から侮蔑や嘲笑の視線は消えた。それが気に入らないようであの3人組は嫌がらせを続けているようだが、俺はそれを回避するので余計に鬱憤が溜まっているようだ。



「あんたの変わりになる苛め甲斐のある奴を探してるんじゃない?あいつらあんたが変わったせいで斉このクラスで立場失ってるし」


 俺の呟きに反応した隣の恋が答える。たしかに俺がスポーツでも勉強でも成績を残すようになるとクラスでは俺の株が上がったが逆に奴等の株は下落した。その恵まれた体型のおかげでスポーツでは服男の次に優れた佐藤、服男次に勉強の出来た高橋(つまり学年2位)もブタオと呼ばれた俺が追い越したためにクラスでの立場を失ったもちろん腰巾着の鈴木も同様だ。もともとその悪行からクラスの嫌われ者だった、クラスでは全てにおいて劣る俺ことオリジナルに奴等の矛先を向けさせ自分等に被害を出さないようにしていたが、俺が奴等の嫌がらせをはね除けるようになるとクラスの奴等はあの3人組の矛先から逃れるためにクラス全体で示し合わせ3人組全員を総スカンいやオリジナルと同じような蔑まれるポジションに追いやったのだ。一致団結するならオリジナルの段階でしてほしかったと思ったが、自分に火の粉が掛からないと動かないのが人間の常だ。あの3人組に俺の変わりの生け贄を出さなかっただけマシかもしれない。





「僕の変わりか……」


 俺の原作ブレイクのせいでそんな人間が出るとは少し複雑である。


「別にブタオが気にすることでもないでしょ?仮にあんたの変わりが出てきてもそいつがあんたみたいにそいつらをはねつければいい話なんだし」


「まあ、ね」


 恋からフォローが入る。こういう人に気が回るところも彼女の魅力なんだよな。


「それにしてもブタオも変わったわね。2年前は豚みたいにコロッコロしててスポーツも勉強も出来ない苛められたら理子に八つ当たりするような奴だったのに今じゃ学年一の文武両道な服男とタメ貼ってるのよ?ホント信じられないわよ」


 前世の知識というアドバンテージや恋の特訓が無かったったら2年でこうはならなかったかもしれない。


「これもそれも愛ちゃんが特訓に付き合ってくれたおかげだよ」


「フン!当然よ!感謝なさい!」


「うん、ありがとう」


 恋は偉そうに言ってはいるが顔が真っ赤でこっちに目を合わせない。これは嬉しさと恥ずかしさを隠してる愛特有の行動パターンだ。だが、普段とは違い恋はすぐにこちらに向き直ると真剣な顔になった。


「でもあんたがあたしの特訓に付き合わなかったら、今のあんたはいないのよ。それは忘れないで」


 ホント彼女はこういう時はうれしいことを言ってくれる。ポーカーフェイスが出来なかったら恋みたいに顔が真っ赤になってたかもしれない。


「うん、解った。………ところで恋ちゃん、そこまで褒めてくれるのなら、ブタオって言うのやめt「却下!」―――即答!?」


 恋がいつものように腕を組んで俺の願いを却下する。


「当然よ!何生意気言ってんのよ?あんたが痩せようが、勉強出来ようが、スポーツが出来ようがあたしから見たらブタオはブタオそれ以上でもそれ以下でもないのよ!覚えておきなさい!!」


「そ、そんなぁ〜」


 こうして今日も何気ないいつもの日常が過ぎて行く、今日もこの調子のまま1日が終わると思っていた。
















































 

まさかあんなことが起きるとはこの時俺は気付かなかった。

次回小学生編の最終回になります。次々回から中学生編をスタートさせます(中学生編はバトルシーンあるよ\(^o^)/)お楽しみに

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