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傭兵である俺がエロゲーの世界に転生した件について  作者: エージェントK
第2章 中学生編
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第9話 ロリコン教師添島

前書き……今回は書くことないです。本編どうぞ



 4月、春休みが終わり俺達は無事進級し二年生になった。始業式で校長の長話を聞き流し新しい教室に行く、他の皆は進級したことをよろこんでいるが、二年生になってもクラスは変わらないので教室が変わったくらいの印象しかないので感動が薄い……あっ、変わったのは教室だけじゃなかったな。去年まで俺達の担任だった老教師の代わりに教卓には年若い男がいた。


「皆さん進級おめでとう!僕の名前は添島 亮、今日から君達の担任だ。一年間よろしく」


 添島は爽やかそうな見た目と明るい口調のまるで学園ドラマから飛び出したような教師だが実際は薫や留美を奴隷調教した最低のロリコン教師だ。今だって爽やかに微笑んでいるように見えて薫や留美に欲にまみれた視線を向けている。


「添島先生!久しぶり!」


「添島先生が私達の担任!?嬉しい!」


 添島が担任ということにクラスメイト達は大喜びだ(特に女子)


「坂上君、添島先生は今年赴任したばかりですよね?なぜ皆さんは先生のことをご存知なんです?」


 なぜ今年秋穂中に赴任したばかりの添島をクラスメイト達が親しげに迎えるのかその理由を知っていたが平然としてたら周りに不審に思われるのであえて隣の席の雄介に聞いてみた。


「ん?ああ、悪原は知らないんだったな。添島は3年前だったかな?そんときに研修生としてうちの中学に来たんだよ。研修で忙しいのに小学校の方にも来てな、俺らに勉強とか教えてくれたんだ。性格は良いしルックスは良いからそん時からうちのおませな女子達には人気なんだよ」


「なるほど……」


 フム、あのロリコン教師、人を騙す演技力だけは確かなようだな。原作でも外面が良いが為に多くの生徒や親、果ては校長を含めた教師を騙くらかした。薫も留美も例外ではなく添島を完全に信用してしまったそれこそ体育倉庫なんかに呼び出されても疑問に思わずヒョイヒョイ来てしまうくらいに……。原作でも添島の視点から物語が描かれている場面があるのだが、奴は研修生の頃から薫と留美に目を着けていて研修が終わった後も彼女達を自分の物にするために虎視眈々と策を練っていたのである。今回赴任先として研修で来た秋穂に戻ってこれたのも教育委員会の幹部である父親の権力を添島が利用したのだ。原作をプレイした時はその執念に俺はドン引きした。まあ、それほど彼女達が魅力的だったということなのだがそれはそれで複雑だ。


「まさか、添島先生が秋穂に戻って来るとは思わなかったよ!」


 ふと薫の席を見れば添島の本性を知らない薫が心底嬉しそうにしている。


「ホントだね。私ももう一度ハチのこと添島先生には改めて謝らないと」


 薫の隣の席の留美も申し訳なさそうな顔をしているが添島が戻って来たことには肯定的だ。それにしてもハチのことで謝る?ああ、散歩中にバッタリあった添島にハチが吠えた一件か、今思うと添島の本性を的確に見抜いていたのはハチなんだよな。大勢が見抜けなかった添島の本性を犬だけが見抜けたというのも情けない話だ、いや犬だからこそ見抜けたと考えるべきか?


「薫さん、添島先生凄い人気ですね」


 俺とは違い本当に添島を知らない理子が近くにいた薫に聞く。


「そうだねぇー、添島先生って優しいし私も苦手な国語とか先生に教えて貰ったからね」


「うん、私も体育の時間に適切な体の動かし方を教わったよ」


勉強が苦手な薫、運動が苦手な留美が添島の優しさについて語る。そりゃ添島はそん時から二人をマークしてたんだ優しく振る舞うさ。


「なるほど凄く良い先生ですね」


 理子達が添島の話で盛り上がる中俺は必死に無表情を貫いていた。


 添島の人気に嫉妬したなんて訳じゃない。ただ……今もこれからの授業内容の説明をしながら時折薫や留美を欲に染まった目でチラ見する添島に気付かれたくなかったのだ。





 原作で薫や留美を傷付けたこと対する増悪の念―――



 この今世で俺の敵になる存在に対する警戒心―――












 

 そして――――――












 久しぶりに見付けた獲物に対する喜びの笑みを…………。














「征男さまー!荷物が届きましたよ!」


「はーい!……ついに届きましたか……」


 入学式から数日後の土曜日宅配業者、『シロイヌムサシの宅急便』から荷物が届いた。どうやら俺が『Amazones』で注文したブツが届いたようだ。



 玄関に向かうと業者との受け渡しを終えた理子が二つのダンボールを抱えていた。


「理子さん、持ちますよ」


「大丈夫です。征男さまこのくらい「いいから」で、では、こちらが征男さまのお荷物ですので……」


 理子は渋々と俺の注文したブツが入ったダンボールだけを渡した。もう片方は理子が注文した品物だろうか?


「そちらのダンボールは理子さんのですか?部屋まででしたらお持ちs「い、いえいえいえ!このくらい大丈夫ですからっ!お気になさらず!」そう……ですか」


 理子は顔を真っ赤にしながら俺の申し出を断ると真っ赤な顔のまま自室に慌てて入って行った。そこまで俺に知られたくない品物なのだろうか?


 まあ、流石に女の子の持ち物にとやかく言う気はないので俺もダンボール片手に自室に戻る。


「お〜やっと届いたか」


 ダンボールの中身は弓なりに反ったカーボンフレーム、ピンッと張られた弾力のある弦、銃を彷彿とさせる引き金(トリガー)………そう、俺が注文したブツとはこのクロスボウのことだ。




 催眠ガラケーを開発した組織とは戦うことになると予想した俺は飛び道具を欲していた。前世から格闘術を身に付け余程の相手ない限り負ける気がしない俺ではあるがやはり自身から離れた敵を制圧出来る飛び道具は欲しい、銃規制国家である日本で銃を手に入れることは困難だ。唯一合法的に入手出来る猟銃(ショットガンやライフル等)も公安委員会の審査(試験と身辺調査)を受けて所持許可証を貰う必要があるしかも審査を受けられるのは18歳からで無理だ。しかしクロスボウは違う面倒な許可はないし、年齢規制もない、弓と比べ曲射による射程の延長は出来ないが扱い易さ狙いの定め易さという長所があり拳銃も比べるとサイズの割に威力が低いが射撃音が静かであるという長所がある。


「早速試し撃ちするか」


 庭に出た俺は的替わりの空き缶を三個並べ、空き缶から20メートル程離れる。このクロスボウの射程は50メートルだがそこまで離れてクロスボウで撃ち合うことは無いのでとりあえずは20メートルで試す。


「風はない……いけるな」


 クロスボウを構えながら呟く、前世でも隠密行動を前提とした作戦でクロスボウを使ったことはあった。しかしあれから転生後も含め数年のブランクがあって心配だったがこれなら大丈夫そうだ。



 ピュン―――


 風切り音と共にクロスボウからボルト(クロスボウ用の矢)が放たれる。


 カァン―――


 空き缶のひとつにボルトが命中する。命中したことを喜ぶこともなく次のボルトを装填し巻き上げ機で弦を引く、本来ならこのクロスボウは中学生では巻き上げ機を使っても弦を引けないような代物だが平均的な中学生といや下手な成人男性と比べても筋力のある俺だからこそこうして弦を楽々と引けるのだ。


 ピュン―――カァン




 ピュン―――カァン


 第二、第三のボルトも難なく空き缶に命中する。まずまずの出来映えにとりあえず安堵する。しばらくはクロスボウの練習だな。


「征男さまー!お茶の時間ですよ!」


 家の方から理子の声がする。言われてみればもう3時だな……最近我が家では土日の3時にはティータイムの習慣がある。毎回理子と交代でお菓子を作って食べるだけのことなのだが前世の時にはない安らぎが俺は好きなのだ。今日は理子が菓子を作るんだったな楽しみだ。


「お待たせしました理子さん早速お茶にしま―――!?」


 家に戻った俺はリビングにいた理子を見て言葉を失った。


「どうしました?征男さま……」


 なぜなら理子の今の姿は短めの黒スカートに白いフリルがふんだんに使われたエプロン、頭に着けたカチューシャとまんまメイドさんのコスプレをしていたのだ。


「理子さん……その格好は一体……」


「お家で家事をするのでしたら実用性に優れたメイド服が良いと聞いて着てみたのですが……」


 そう言いながら理子は恥ずかしそうに顔を赤らめる。誰だよそんなことを理子に吹き込んだ奴は……つーかこのメイド服ってさっきのダンボールの中身だよな?だからさっき俺が運ぶの拒否したのか……。


「征男さま……似合いませんか?」


 理子が不安そうに聞いてきた。不味いなあまりのことに無言になってしまった。


「そんなことはありません。あまりの可愛らしさに見惚れてしまいました」


 キザっぽい台詞で少し嫌だが正直な感想を告げる。


「かっ、可愛らしいって……そっ、そんな……恥ずかしいです……」


 さっきよりも顔を赤くした理子がくねくねしてるどうしたのだろうか?


「理子さんところで何故ミニスカートのメイド服なのですか?」


 今彼女が着ているメイド服は所謂ジャパニーズメイドと呼ばれる半袖&ミニスカでやたらフリルを使った装飾過多な代物だ(メイド喫茶や安価なコスプレメイド服をイメージした方が解りやすいな)。作業服として使うのならヴィクトリアメイドと呼ばれるロングスカートで機能性を追求したシンプルな方を頭の良い彼女なら選ぶ筈だが……。


「えっと……そのっ、薫さんが『男の子は短いスカートで可愛い方が喜ぶ』と仰ってまして……」


 薫っ!何ロクでもないことを理子に吹き込んでんだよ!?まあ、可愛いから良いけどさ……。


「確かに私的には嬉しいですが、理子さんは理子さんの好きな衣装を着てくださいね」


 ミニスカートに少し抵抗があるのか矢鱈とスカート丈を気にしている理子に忠告をしておく、


「はい、大丈夫です。少し恥ずかしいですけどこの服の方が動きやすいですし」


 コスプレ衣装風だが以外にメイド服としての役割はしているらしい、理子の気に入ってるようなのでこれ以上は言わないでおく(冬になっても理子がメイド服に抵抗がなさそうならロングスカートメイド服を着てもらおう)。









「さぁ、征男さま紅茶とクッキーです」


「理子さんありがとう」


 ソファーに腰掛けた俺の目の前に理子が煎れた紅茶のティーカップと理子お手製のクッキーが置かれる。香りを楽しみながら紅茶の口に含む、暖かさと落ち着いた風味を味わいながらクッキーをつまむ理子のクッキーは小学生の頃と違い形と味が洗練されているあの頃のクッキーも好きだがやはり今のクッキーも素晴らしい……俺は土日だけの安らぎを噛みしめた。ん?添島はどうしたかって?始業式の時から手は出していないよ、奴は歪んだ性癖以外に欠点はなく皆が思う理想の教師を演じているので奴が実際に薫と留美に手を出さない限り弾劾出来る要素が無いのだ。幸い奴が薫と留美を手込めにする日時は原作をプレイして把握済みなので問題ないもし奴が手を出し手を出して来たら直前で捕らえてブタ箱に放り込むつもりだ。


「理子さん紅茶のおかわりお願いします」


「かしこまりました」


 なんかメイド服着ているせいか、理子の従者感が半端ない。なんか原作通りで複雑だが無理矢理メイドさんをやらせた原作と違って本人がノリノリでやってるから余計だ。


「お待たせしました征男さま」


「ありがとう」


 理子が煎れて暮れた紅茶を飲みながら『学園0』のことを思い出す。体育倉庫で二人を犯した添島はビデオカメラでその様子を撮影し二人を脅した。その後彼女達は2年近く奴のオモチャにされた、彼女達に好意を抱いていたオリジナルに気付かれない場所で……そして一年たったある日添島はオリジナルを自宅に呼び出す。呼び出された理由がわからないオリジナルだったがとりあえず添島の自宅に赴いたがそこにはオリジナルの想像を絶する光景が広がっていた。一人掛けのソファーに座る添島の上に股がる首輪を着けている以外に何も身に付けていない薫と添島と趣味を共有する仲間達(添島がネットで知り合ったロリコン共)にあられもないことをされている留美の姿がそこにあった。普通このような友人が淫らな行為を無理矢理やらされている場面を目にしたら義憤に駆られ勝てないと分かっていながらも奴等に立ち向かうものだがあろうことかオリジナルは怒りよりも先に友人のあられもない姿に興奮してその中に加わるという愚かな行動をした。助けを乞う薫と留美の泣き叫ぶ声を無視して犯すオリジナルに原作をプレイしていた俺は思わずPCの画面を叩き壊しかける程に怒りを覚えた。ちなみに添島がオリジナルを呼んだ理由は自身と同じ欲望に忠実な人間だと思ったからだとか……その予想が見事に的中しているから余計に腹が立つ。


 ことを済ませてから自身の過ち気付いたオリジナルは二人に謝るのだが助けてくれると信じていた友人に裏切られた二人の精神はショックのあまり壊れてしまい謝罪するオリジナルに対して、ハイライトの消えた瞳で見つめるだけだった。それから一年の間オリジナルは添島の淫行に加担することも添島の行いを密告することもしない中途半端な状態で過ごした。オリジナルに裏切られ精神的に傷付いた二人は普段は普通に過ごしているのだが、添島の調教に抵抗することを諦めてしまいそれら受け入れるどころか辛い現実から逃避するためにそれらプレイから生じる快楽に身を任せてしまう。


 添島の悪行が露呈したのは中学三年の冬二人の妊娠が発覚したからだ。添島の野郎は頭が良い癖に妊娠するリスクを考えず避妊することなく行為に及んでいたのだ(妊娠した場合のことを考えていなかったようだ)。妊娠が発覚した頃には既に二人とも妊娠3ヶ月以上経過しており人工中絶は不可能だった。二人の妊娠に怖じ気づいた添島は逃亡、残されたのは肉体と精神も調教され妊娠した薫と留美の二人だった。本来なら暴行と脅迫で無理矢理、性行為に及んだ添島は警察に捕まって当然なのだが添島の父親である教育委員会の幹部による圧力と後一年で退職それと同時に公民館の館長という天下り先が決まり穏便に退職したい校長、進学率の高い有名中学校に栄転が決まり今回の一件で栄転が取り消しになることを恐れた教頭によってこの事件は警察に知られる前に握りつぶされてしまう。世間体を気にした薫と留美の両親は添島の父親から弁護士経由での口止め料により泣き寝入りしてしまい秋穂村から引っ越してしまう。しかも最悪なのは薫と留美が去った後あの嫌がる女の子を無理矢理手込めにする快感を忘れられないオリジナルが理子を手込めにする。そう理子はオリジナルが催眠ガラケーを使わすに調教して性奴隷にした唯一の存在なのだ。


 最後は薫と留美のその後の行方は知らないというオリジナルの語りで『学園0』は胸糞の悪い終わり方をするのだが、この事件がオリジナルの只でさえ歪んだ性格をより一層複雑にしたことは間違いない。しかもこの事件は『学園3』のラストに深く関わっている。『学園3』で様々なヒロインを我が物にして順風満帆に過ごしていた主人公の元に電話が掛かってくる電話番号はあの事件以来連絡がつかない薫の携帯からのものであの事件を若干引きずっているオリジナルが電話に出ると忘れもしない薫の声で『今日の夜とある場所に理子と一緒に来て欲しい、留美と一緒に待ってるから』という内容で、二人も次いでに自分の性奴隷にしようという

助平根性を起こしたオリジナルは理子を引き連れて薫から指定された場所に向かうがそこで見た光景は添島の自宅で見たものより衝撃的だった。紳士風の初老の男性が首輪に付いた鎖で繋がれた全裸の薫と留美に奉仕を受けていたのだ全裸の薫と留美はハイライトの消えた瞳で一心不乱に奉仕しておりオリジナルの存在に気が付いていなかった、体も見ただけであの事件以降も調教されたことが解るほどに開発されていた。オリジナルはこの初老の男があの事件以降も二人を調教していたことを理解すると怒りながら催眠ガラケーを操作し初老の男の動きの封じ込めと二人を自分の性奴隷にする催眠を同時にかけた(こういう手際の良さだけは評価出来る。腹は立つが……)しかし催眠ガラケーを使ったというのに初老の男の動きを止めるどころか二人が自分の性奴隷になることもなかった。混乱するオリジナルに対して初老の男は微笑みながら背広の内ポケットからスマホを取り出すとなにやら操作している。催眠ガラケーが効かない初老の男を脅威と判断したオリジナルは逃走しようとするが何故か体が動かない、(まるで金縛りにあったようだと地の文で本人は述べていた)驚いてなんとか体を動かそうとするオリジナルだがそれどころでなくなる。なんと自身の信用のおける性奴隷である理子が初老の男のまえまで来くると、かしずいて奉仕を始めたのだ。さらに混乱するオリジナルに初老の男は自身が催眠ガラケーの開発者であること、実地試験によるデータが必要だった為オリジナルに試作品の催眠ガラケーを送ったことを明かした。そして動けないオリジナルの目の前で三人のヒロイン達で楽しんだ初老の男は、オリジナルにデータ収集への協力に対する感謝、データのお陰でオリジナルの持つ催眠ガラケーの後継機種『催眠スマホ』が完全したことを告げ先程のスマホを見せた(公式ガイドブックによると催眠ガラケーが初老の男と薫と留美に聞かなかった理由は、男の方は催眠への対抗手段を施していたこと薫と留美は既に催眠ガラケーの上位互換である催眠スマホで催眠に掛かっている為、下位互換である催眠ガラケーの催眠は効かないらしい)。


 最後に初老の男はオリジナルの性奴隷であるこの場にいない他のヒロインを預かることを告げ、オリジナルに協力に対する報酬と言って懐から矢鱈と装飾の多い黄金色のリボルバーを取り出し銃口を向けた。動けないオリジナルは命乞いをするが初老の男は微笑むばかり、理子達に助けを求めるが彼女達は初老の男に夢中でオリジナルは眼中にない。最終的に涙やら鼻水やら小便やらを垂れ流し喚き散らすオリジナルに銃弾が発射されたところで物語は終わりを迎える。学園シリーズは、全編を通してオリジナルの栄枯盛衰を描いた物語と言えるがなんとも……後味が悪い初老の男が何者でオリジナルに実地試験までさせて開発した催眠スマホで何をするのか解らないからだろう。それに初老の男の物になってしまった。ヒロイン達がどうなったのか解らないから余計に後味が悪い。



「気に入らねぇ……」


「え?征男さま、何かおっしゃいましたか?」


 気づけば理子が心配そうに俺の顔を見ていた。おっと、考え事をしていて思わず素の口調で独り言を呟いていたようだ。


「いえ、何でもないですよ。それより紅茶をもう一杯お願いします」


「はい!かしこまりました」


 理子が新しい紅茶を煎れさせてその場を誤魔化す。気を付けてないとな……。


 あの初老の男は謎が多過ぎて現状どうすることも出来ないなら今はあの初老の男よりも今目の前にある脅威である添島に集中した方が良い、添島の野郎が薫と留美に手を出すのは彼女達が一切の不信を奴に抱くことが無くなる7月、夏休み1週間前の金曜日…その日までは添島から不審に思われないように大人しくしておこう。



 奴の化けの皮を剥がすのが楽しみだ……俺は理子が煎れてくれた紅茶を口に含みながら笑みを浮かべた。









 



 




次回、初のバトルシーン(話の内容的にあっさり終わりますってかその後にリンチあり)スタート

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