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異世界の人生はミルクから…。  作者: 翠ケ丘 なり平
第三章 冒険者…?
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41 背中の傷

 

「ど、どうしよう!光の精霊さん!」

『いやぁーさっきの聖光(ホーリー)凄かったなぁ~私マジでホレたわ!』

「そんなこといってる場合じゃないよ!この人助けないと!」

『おーっと!そうだった!コイツ助けないとダメだった。んー背中の傷が酷いなぁ~。エイッ!光治癒(シャインキュア)!』


 背中に光の粒が燦々と降り注ぐ…傷口に吸い込まれるが、薄皮を張り直すのみで再び傷が開いてしまった。


『えっ!?ちょっと…!治んないんだけど?なにこれ?』

「治らないの!?こんなに血が出てるのに…この人死んじゃうよ!?」

『ええー!待ってもう一回するから!光治癒(シャインキュア)!』


 再び暖かな光の粒が降り注ぐが、効果はほとんど無いようだ。


『ダメなんだけど!少しは回復してるけどすぐ傷が開いちゃうんだけど!やっぱりワタシ治癒ニガテなのかな…』

「うそっ…私は精霊さんに頼ってるから…ど、どうしよう!!」


 慌てている二人を置いて血が絶えずドクドクと背中から流れ出る……


「ハァッハァッ、、どいて……!」


 肩で息をしながらやって来たのは青く透き通った瞳を持ったプラチナブロンドのロングヘアーの女の子。


「…フー…『水よ水よ…この者に清涼なる癒しを…水癒続(ウォーターエイド)』」


☆☆


「──ゥ!─ルゥ──ガルゥ!!」


 そ、ソフィか…?


「…ッグゥ!!」


 いてぇ!!背中!マジでヤバイ!


「ガルゥ!気が付いた!?」

「「「「「ガルゥシュ!」」」」」


 み、皆?無事だったか…よかった…ゴルチェラードは倒せたか……


「みんな…ア、グッアアッ!」

「ガルゥ!!落ち着いて!傷が開いちゃう!」

「!?」


 そ、ソフィさん?そんなにオレのことギュッてしないで…!


 《【体力自動回復Lv1】を習得しました》


 久しぶりにスキル習得だ。このタイミングには調度いい。ほんの少し楽になったかもな。それでもめっちゃくちゃ痛いんですが……


「良かったガルゥ……落ち着いた?」

「お、おち、落ち着いた…でも、痛い…」

「今は何分か持続する水癒続(ウォーターエイド)を使ってるんだけど…完全に治ってくれないの…」

「なんだそれ… 」


 本当になんだそれだ。なぁアン分かるか?


 《ステータス確認を推奨》


 あっ、そうだな。

 えっと…


 〔・個体名:ガルゥシュ・テレイゲル

 ・種族:ヒューマン

 ・性別:男

 ・状態:血呪

 ・レベル:17

 体力:54/207

 魔力:22/405=385(+20)

 攻撃力:101(+35)=136

 防御力:88(+7)=95

 素早さ:90

 ・所持スキル

(ギフト)【生まれ変わる力(残り使用可能回数:1】

  【言語理解】

(特殊スキル)【解答解説[アン]】【守護】【光】

(固有スキル)【生きるための才能】

(通常スキル)遊泳Lv5 思考Lv5 運気上昇Lv3 観察Lv5 詳細 エネルギー吸収Lv2 姿勢維持Lv5 本能Lv3 魔力感知Lv5 魔力操作Lv5 身体強化Lv5 気配感知Lv5 聴覚感知Lv5 魔力回復速度UPLv5 安心Lv2 隠蔽Lv5 隠密Lv5 火属性魔法Lv5 治癒魔法Lv4 体術Lv5 土属性魔法Lv5 風属性魔法Lv5 水属性魔法Lv5 剣術Lv5 防御Lv5 疾走Lv5 算術Lv5 開発Lv4〈2〉 詠唱短縮Lv5 調理Lv4 闇属性魔法Lv3 光属性魔法Lv5

(派生スキル)[高速遊泳Lv1][瞬間思考Lv4][鑑定Lv8] [剣の達人Lv4〈3〉][護る者Lv5〈4〉] [縮地Lv3][無詠唱]

(耐性) 悪臭耐性Lv1 熱耐性Lv1 酸耐性Lv1 激痛耐性Lv5 無酸素耐性Lv1 恐怖耐性Lv2 閃光耐性Lv1

 ・称号 :【意思ある精子】【英雄の核】【救いし者】〕


 新たに特殊スキルと称号に【光】と【救いし者】があるな。多分あの獣人の女の子関連だろう。【光】はどういうのか気になるが…

 今は傷だ。えっと…


 状態:血呪…これかっ!アン、分かるか?


 《状態:血呪は傷の治りを阻害する》


 ど、どうしたらいいんだ?アン!


 《神聖魔法、もしくは…》


 神聖魔法!誰もすぐ使えないだろ!

 どうしたらいいんだ?少しずつ体力が減ってる…


 《……もしくは…特殊スキル【光】を確認してください…》


 あ、ゴメン。続いてたのね。そんなに落ち込まないで!アン!オレが悪かった!

 え、えっーと、特殊スキル【光】を確認!


 《特殊スキル【光】の情報を開示します》


 {【光】:光の精霊の力を借り、光の能力向上、浄化作用が含まれる光になる。光の角度を変えられる}


 これじゃん!えっと、使い方…判ります?


 《光属性魔法を使用してください》


 それでいいんだ!よし。


「えっーと、『光粒(フォトン)』」


 オレは小さな光の粒を数十個、掌から出し、背中に飛ばした。

 あっ。前より簡単に粒を動かせる…こんなにギュルンギュルン動かせんのか…なんか凄いな。


「ガルゥ…何してるの?傷は?」


 あっ!遊んでる場合じゃなかった。えっと傷に…!!!


「いっっでぇえええ!!!」


 なにこれ!!なにこれ!!浄化ってこんなにいてぇのかよ!


「ガルゥ!?」

「だ!大丈夫!浄化してるだけ!」

『あ、そっか。浄化ね。ワタシとしたことが忘れてたわ。』


 光の精霊がなんかほざいてるが、まぁ、治るだろうし良しとするか…


「ガルゥシュ!治ってきているよ!」

「あっあぁ?ゼンか。後ろに居たのか」


 気づかなかった。と言うことは皆全員いるんだな。


「ガルゥシュ!!」

「うわっクラメ!?」

「無事で良かった…俺たちはお前がいなかったら殺されてた…」

「いや、本当に良かったよ、皆が無事でさ…」


 涙でズブズブに濡れたクラメがオレに抱き付いてくる。まぁ危なかったのは本当の事だ。


「ね、ねぇ~どういう状況だったの?」


 エミッタか。ピタシーナちゃんのとこのチームは何があったか知らないもんな……


「そうだな…状況を話そう…」


 そうしてオレはこの森であったことを話始めた。

治癒魔法の効き目はキュア→リカバリー→ヒールの順に強くなります。エイドは持続回復です。

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