21 馬車
★17/2/16 加筆修正しました
オレとソフィは10歳になった。
これまでセドルとダグラン師匠に修行をつけてきてもらって、こないだ初めてダグラン師匠から勝利をもぎ取った。これは師匠も強化魔法を使い、固有スキルだけは使わずというルールだった。
そんなオレのステータスは
〔・個体名:ガルゥシュ・テレイゲル
・種族:ヒューマン
・性別:男
・状態:健康
・レベル:15
体力:159
魔力:380
攻撃力:94(+15)=109
防御力:80(+11)=91
素早さ:85
・所持スキル
(ギフト)【生まれ変わる力(残り使用可能回数:1】
【言語理解】
(特殊スキル)【解答解説[アン]】【守護】
(固有スキル)【生きるための才能】
(通常スキル)遊泳Lv5 思考Lv5 運気上昇Lv3 観察Lv5 詳細 エネルギー吸収Lv2 姿勢維持Lv5 本能Lv3 魔力感知Lv5 魔力操作Lv5 身体強化Lv5 気配感知Lv5 聴覚感知Lv5 魔力回復速度UPLv5 安心Lv2 隠蔽Lv5 隠密Lv5 火属性魔法Lv5 治癒魔法Lv4〈3〉 体術Lv5 土属性魔法Lv5 風属性魔法Lv5 水属性魔法Lv5 剣術Lv5 防御Lv5 疾走Lv5〈1〉 算術Lv5 開発Lv2 詠唱短縮Lv5〈4〉 調理Lv4〈2〉
(派生スキル)[高速遊泳Lv1][瞬間思考Lv4〈3〉][鑑定Lv8〈6〉] [剣の達人Lv3〈1〉][護る者Lv4〈1〉] [縮地Lv2][無詠唱]
(耐性) 悪臭耐性Lv1 熱耐性Lv1 酸耐性Lv1 激痛耐性Lv5 無酸素耐性Lv1 恐怖耐性Lv2
・称号 :【意思ある精子】【英雄の核】〕
[縮地]や[無詠唱]は戦闘の幅を増やすために一役買ってくれている。
前から無詠唱は出来たけど魔力消費がスキルのある今の五倍位かかっていたのでいくら魔力が多くても戦闘では一か八かの使い方しか出来なかった。
縮地はダグラン師匠の攻撃を避けようとして脚に力を込めたら習得した。余りにも速いからLv1で、普通の人では目で追えるか追えないかだった。ただしほぼ一直線の移動のせいでタイミングが重要になる。
こう考えるとクソニートと呼ばれたオレも成長したなぁと思う。
10歳になったのでクレメト辺境伯領最大の都市クレハーロに行って冒険者登録する。そのために今馬車に乗っているところだ。
「あ~お尻痛い」
布をひいているのにもかかわらず、めっちゃ尻が痛い。
オレは前世で車に乗ってるから、車と比べるとやはり馬車の乗り心地はとても悪い。
「ガルゥは馬車に乗るのは初めてか。乗ってたら慣れてくるさ」
「いや、そうは言ってもですね…」
「私もいたぁい」
「ソフィもか…これは慣れだからなぁ。我慢してくれ…」
「あ、ダグラン~私も痛い~」
「…サリシャ、ソフィ俺の膝に乗れ」
「ウゲッ。ダグランきもちわるぅ~」
セドルが師匠をからかう。中学生男子みたいだ。
………
楽そうではあるがあのオッサンに乗るのは気が引けるな…オレだったら。
あ、そうだ。魔法でどうにかすればいいじゃないか。こういうときの風魔法だな。
こう、馬車の荷台にフワッと風のベールを纏うように…発動!
「あれ?ガルゥ何かした?振動が弱くなったんだけど…。」
「オレの風魔法です。母さん」
「さすがガルゥね!セドルとは違うわ!」
「くっ!」
「楽だわぁ~。ガルゥ~ありがと~!」
「グハッ!」
「スゴいガルゥ!ありがと!」
「ゴハッ!」
「流石だガルゥ。どこかの誰かさんと違って!」
「ちっくしょう!」
「ハハハ!」「ウフフ!」「ハッハッハ!」
こうしてセドルをいじってる間も馬車は走り続け…
「皆さんクレハーロが見えて参りましたよ」
「おお!」
「やっとね…」
見えてきたのは高さ8メートルから9メートル位の城壁だった。
これが城郭都市クレハーロか。
次話から新章です。




