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異世界の人生はミルクから…。  作者: 翠ケ丘 なり平
第二章 幼児期から少年に
21/115

閑話 父と師匠

★★ 17/2/16 修正しました

☆☆ セドルの場合


 オレの息子、ガルゥシュ・テレイゲルは神童だ。

 贔屓目なしにそう言える。オレの幼い頃をとっくに越えていてもしかすると今のオレも危ういレベルだ。これで、魔物を狩ってレベルを上げている訳ではないのがガルゥが凄いところだ。

 

産まれてすぐにレベル石で計ったレベルが3だったのは驚いた。普通はレベル1が当たり前でレベル2で天才だと言われる。

 今年のレベル石で計ったガルゥのレベルが9。レベル9でもうレベル36のオレの魔力の三分の二以上の魔力を持っている。

 と言うようにこの歳でCランク冒険者の大半を超す力を持っている。オレが心配なのは、力を持ちすぎて(おご)らないかと言うことだ。今のガルゥにそういうところは見えないが…どうなるかハッキリとは分からないからな。


 三歳のころにガルゥは自主的に魔力の訓練をしていた時期があった。キョロキョロして誰かから隠れている風に見えたが…あの時期以来そういう姿は見てないが。

ガルゥは訓練のお陰かとても魔力が澄んでいるし、魔法の覚えも本当に早かった。


 話が息子ながら将来が恐ろしい。


 しかもこれだけじゃない!あの熊鍋がまぁ~!美味しかった!今まで食べてきたものの中でもトップクラスの美味しさだった!材料としてのロックパンチベアーの不味さをあんなにも改善して、あんな料理が出来るとは思いもよらなかった。

もう一度食べたいが…ロックパンチベアーは意外と珍しい魔物で、森の奥地に入らないと狩ることは出来ない。


 まぁとにかくガルゥは凄い子だ。

 前に冒険者になりたいと言っていたので10歳にクレハーロに連れていって冒険者学校に入学させるつもりだ。もしかするとダクランのとこのソフィティアも連れていくかもしれないが…。ソフィもソフィでガルゥに及ばないとはいえ、かなり魔法を使うのが上手い。オレが教えたから当然と言えば当然だがな!



☆☆ ダクランの場合


 俺の弟子ガルゥシュ・テレイゲルは素晴らしい魔法剣士だ。

 ガルゥは5歳の頃からオレと剣術の稽古をしている。ハッキリ言ってあいつに余裕で勝つのはかなり厳しい。

 余裕だったのは最初の五ヵ月位だった。それからは俺も強化魔法を使うようになったが、今ではそれでもキツイと感じる時がある。元騎士の矜恃としてまだ負けてはいないが、そろそろ俺の固有スキル【ブースト】を使わなくてはならないかもしれん。

 王国では剣士としてトップの5人に数えられた俺でもこうなのだから、ガルゥの凄さは計り知れない。


 前に西の森へ狩りに行ったとき、俺はガルゥならCランクのロックパンチベアーを俺の娘のソフィと協力して、倒せるだろうと思ったが、ガルゥは一人でロックパンチベアーを倒しやがった。


 ロックパンチベアーの肉が欲しいと言った時はバカかと思ったが…

 まぁそのロックパンチベアーの肉であんな料理が作れる方が驚いた。

 あんなにも旨くなるなんてな。店を出せるレベルだぜ。


 ガルゥになら俺の娘のソフィを任せてもいい気にはなっている。ソフィも恐らくガルゥを意識しているだろう。ガルゥはどうか分かりずらいが…

 ソフィはサリシャに似てとても美人で可愛い。セドルに聞いたら、ガルゥ程ではないにしろ、ソフィには魔法の才があるそうだ。まぁあいつと比べたら駄目だろうということは分かる。

 ガルゥは同年齢の奴の中ではまず間違いなく最強だろう。あいつは冒険者になりたいらしいが、あいつなら冒険者として名を馳せるだろう。

 もしかしたら、料理人、としてかもしれないが…

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