10 一ヶ月後
どうも作者さんです。
回を増すごとに慣れてきて見返すとめちゃんこ読みづらい…黒歴史改編しちゃう☆
ン、ンウゥンーファァアアア…
おはよう『アン』?
《おはようございます、マスター》
さて、産まれますか。
ようやく、あと少しで出産されても問題ない体になったらしい。
アンが起こすということは多分そうだ。
あと、そうだ。
これまで起きているときにオレは魔力の研鑽やスキルの練習をしていたんだが。
結果的にはこうなった。
〔・個体名:胎児
・種族:ヒューマン
・性別:男
・状態:健康
・レベル:2
体力:5
魔力:11
攻撃力:1
防御力:0
素早さ:1
・所持スキル
Ⅰ.ギフト
【生まれ変わる力(残り使用可能回数:1)】
【言語理解】
Ⅱ.特殊スキル
【解答解説】
Ⅲ.固有スキル
【生きるための才能】
Ⅳ.通常スキル
*遊泳Lv5→〈高速遊泳Lv1〉
思考Lv4
運気上昇Lv2
観察Lv3
詳細
エネルギー吸収Lv2
姿勢維持Lv2
本能Lv1
魔力感知Lv2
魔力操作Lv3
身体強化Lv1
気配感知Lv2
聴覚感知Lv3
魔力回復速度UPLv1
安心Lv1
隠蔽Lv2
Ⅴ.耐性
悪臭耐性Lv1
熱耐性Lv1
酸耐性Lv1
・称号 :【意思ある精子】〕
とまぁ、このようにかなり成長した。
練習の成果が出て魔力関係が増えている。
期待の【魔力回復速度UP】も手に入り、お父様やお母様、さらには他の村人の声が聞こえる度に耳をすまして聞いていたら聴覚感知スキルレベルがグングン上がった。
ほかの赤ちゃんとかと比べたらやばいんじゃないかってくらいだ。
そもそもアンと話していて分かったことだが、精子のときに持っていたスキルでも、他の個体ではもし受精卵になったら遊泳等のスキルは消滅してしまうらしい。
オレの場合はアンが勝手にバックアップを取ってくれて今もスキルが使えるように残っているらしい。
で、他の人よりすごいスキル欄ぽいので必死にステータス欄を隠すスキルを念じまくった。
そしたら【隠蔽】のスキルを得たと言うわけ。
目立ってもいいけど、いきなり目立ちすぎるのはちょっと…というそんなシャイボーイにオヌヌメです。
ちなみに【安心】のスキルは初めてお母様とお父様の声を聞いた後ホッとしたら習得した。
【詳細】で調べると
{【安心Lv1】
体力と魔力の回復速度が少し上がる。レベルが上昇するほど回復量が上がる}
といった感じで、【隠蔽】はというと、
{【隠蔽Lv2】
ステータス欄の各項目いずれかを他のものから隠し、異なるステータス欄をみせる。レベルが上昇するほど隠せる項目が増える}
というように、かなり有用な、と言うかオレには無くてはならないスキルであることが判明。
んで、オレが隠した項目は所持スキルと称号欄だ。
本当はレベルも隠してしまいたかったがスキルレベルが足りなかった。
《マスター破水が始まります》
あれ!?
もうか?アン?
《はい。御準備を》
お、おう、ついに産まれるのか。
異世界の空気を吸うんだな!
ここでようやく転生だ。
出産というのは母親もそうだが、オレ自身…つまり赤ん坊もかなりの激痛らしい。
我慢だ。我慢強い男ではないのだが?
いっそのこと【思考】スキルを中止するか?
いや、こんな体験誰も出来ないんだ。
余りにもヤバかったら【思考】スキルを中止してくれ、アン。
《承知しました》
よし、これで一応安心だ。
あとは産まれたあとだな。
今からどうなるかだ。
だんだん羊水がなくなってきた。
確か赤ちゃんから陣痛を起こすらしい。
よーしお母様、頑張って!
オレも頑張るからね。
さぁ、未知なる世界へ!
『あ、セドル! 前期破水かも! ヘノラさんを呼んできて!』
『えっ! わ、分かった! お、落ち着いてクローネ!』
『私は落ち着いてるから! 貴方が落ち着きなさい! セドル!』
『お、あぁうん! じゃ、じゃあ、へ、ヘノラさんを呼んでくる!』
あらぁ…お父様、慌てちゃってるよ。
そういうオレも少しソワソワしてるけど。
早くパパとママの顔が見たいなぁ~。
なんて。
『へ! ヘノラさぁ~ん! く、クローネが! 私たちの子どもが!』
ハッハッハ。
お父様が大声で村回ってるのかな慌てすぎ。
それだけオレの誕生が嬉しいんだろうな。
そう思うと前世の親父も母親もこんな感じだったんだろうか。
あちらでもこちらでも、どっちでも長男だしな。
お父様お母様の知り合いらしき人が言ってた、オレは第一子だと。
つい、前世のことを考えてちょっと悲しいけど、前世に戻りたいとかは特にないしこっちの人生を頑張ろう。
新しい人生の始まりだ!!
はい。作者さんです。
赤ちゃんってわりと頑張ってる。
それを痛感してるって話。。




