9 魔力と感知
どうも作者さんです。
ダジャレって笑ったら負けみたいなとこありますよね。
魔力を感じろ!
感じるんだ!
うぉおおお! 魔力が血のように流れているイメージ!
元現代日本人のオレならすぐ出来るはず! ハァアアアアー!
《【魔力感知Lv1】を習得しました》
おっ! きたっ!
魔力感知か!
確かに分かりやすくなった!
明確なイメージが出来る気がする。
なんか薄い紫のキラキラって感じがあるな。
手に集めれないかやってみるか。
はい、すってーはいてー…ハッ!
《【魔力操作Lv1】を習得しました》
ハイ! キタぁ~!
おっと手の魔力が消えちゃった。
って、うっ、しんど…だるい。
えっ? これで魔力涸渇? 今ので魔力どれくらい使ったの?
《現在魔力:2です》
マジか、さっきので魔力:3も使ったのか。
んー、あとどれくらいで全回復する?
《あと3分で全回復します》
うわぁー、一分に1かぁ。魔力回復速度UPとかのスキルないかな?
《存在しています》
おっ、いいじゃん。
それどうやったら手に入るかなぁ?
んー。魔力使いまくったらいいか?
まぁそれでいいか。
悩むのは性に合わない~。
よし、今度はゆっくり体全体に魔力を巡らす感じで…ほっ!
ヨォーッ!
《【身体強化Lv1】を習得しました》
かっこよさげなのキタァ!
これめっちゃ使えそう。
これは【詳細】で確認すべきだな。
【詳細】使用!
{【身体強化Lv1】
身体の能力限界を上昇させる。レベルが上昇するほど能力が向上する}
いいねぇ痺れるねぇ。
決定っ! これも育てよう。
ありっ? 魔力がつきかけてるかな?
クラクラする。
眠い…おやすみん……グゥ。
☆☆
…はっ!?
寝てた?
なあ【解答解説】オレどのくらい寝てた?
《今回の睡眠は10時間51分21秒です》
大体11時間か。
まぁ、体は赤ちゃんだしそれくらい寝るよな。
ところでさ、【解答解説】って長くない?
唐突だけど呼び方変えてもいい?
《我が主の御願いならば改名可能です》
そうなの?
て言うか~、我が主って呼び方なんなんだ?
なんか恥ずかしいんだけど…いっそマスターとかのほうがマシなんだが。
いや、それも…?
《承知しました。我が主の呼び方をマスターに変更します》
う~。決定がはやいー。
でもまぁまだマシだな。
いや、厨二病じゃねぇから…
まぁ、オレのことは置いておいて…じゃあ【解答解説】の呼び方を変えるか。
解答解説だから答えだろ? ということはアンサーだ。
で、女性声に近いから『アン』で、どう?
安直過ぎる?
《承知しました…これからは『アン』とお呼びください…》
なんだか、《…》に不服さを感じるな。
ごめんって、確かに安直過ぎたけど。
……
オレの駄洒落無視かーい!
アン~~
『──ゃんー、きこ──まち─かーパパ─ちゅ──』
おぅ?
これはもしかして我が偉大なる父の声!?
ゲッ足が勝手に!?
本能か!?
勝手に足が反応して…蹴ったのか。
『ワッ──け─たよ!?クロー───わた──ちのこど─が─!』
『セド──そ─ゃ──蹴る──。ごめ──さ─ね─。パ─がうる──てー』
我が偉大なる母の声も聞こえる!
これは当たりの家庭に産まれたんじゃないか?
ぼんやりと父親の立ち位置がわかる気がする。
《【気配感知Lv1】を習得しました》
《【聴覚感知Lv1】を習得しました》
一気に2つも!?
かなり使えそうなスキルが手に入ったな。
こりゃ産まれるのが楽しみだ!
お父様、お母様、今!
愛しの息子が会いに行きますよー!
はい。作者さんです。
えーと、ちなみにセドルとクローネの声。
「赤ちゃんー、きこえまちゅかぁーパパでちゅよーー」
「ワッッ!けったよ!?クローネ!わたしたちのこどもがっ!」
「セドル…そりゃぁ蹴るわよ。ごめんなさいねぇ。パパがうるさくてー」
と言う会話になってた。




