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4話 正体

なんと謎の銀髪の少女は神様でした。

あんなところで何を?と思うかもしれませんが後ほど触れていきたいと思います。

主人公ですが徐々に強くなっていく感じで行きたいと思います。

「それであなたはお名前はなんですか?」


 恐る恐るといった風に声をあげたウルは銀髪の少女に声をかけた。

 

「セレナ。」


 少女は相も変わらずに平坦な声で自分の名前だけを告げる。


「セレナさんは、甘いの好きなんですか?」


 とりあえず場を持たせようと分かりきっている質問をする。


「すき。」


 短く二言でいうその言葉に少しドキッとしてしまうウル。

 

 (いやいや何どきっとしているんだ僕は…いま完全に言わせたようなものじゃないか。)


 一人思考の渦に呑み込まれている間にセレナは壺に入った蜂蜜ハニービーを綺麗に食べ終えたらしく年季の入った椅子から静かに立つとまたもや平坦な声で目の前の少年に話しかけた。


「あなたを私のファミリアに入れてあげる。」


「……えっ?」


「二回は言わない。」


「セレナさんはひょっとして神様なの!?」


「そう。」


 予想だにしていなかった事態に思わず開いた口が塞がらないといったウル。


(なにかのクエストかと思っていたのにこんな所で神に会うなんて…。)


「私のファミリア入りたくない?」


 上目づかいで潤んだ瞳を向け不安そうに首を傾げるセレナ。


「い、いえ!!入りたいです!」

 

 思わずあまりの可憐さに勢いで返事をしたウル。

 

(結局どのファミリアに入りたいとか何も決められなかったし流れに身を任せよう。)


 そう独りでに決心を固めた。


「ん。じゃあ早速契約シンヴァシーをかわそう。」


 (えぇーっと確か跪いて額をむければいいんだよね。)


 底の抜けそうなこげ茶の床に左ひざをゆっくりとつける。

 ギィっいう音と共に額をセレナの方に向けた。


 普段の平坦な声よりも一段階低い声が響き渡る。

 先ほどまで窓を揺らしていた若人達の喧騒も嘘のように静まり返る。


 セレナの周りに気のようなものが立ち昇る。

 それに伴い銀髪がゆらりと舞う。

 窓から差し込む日の光に照らされて幻想的な画なる。


「汝、我の眷属となり、力を持って大樹の攻略に臨むことを誓うか」


「誓います。」


「されば汝を我がファミリアの一員として迎え恩恵を授けよう。恩恵オッフェイロージ。」


 しばしの沈黙が空気を支配する。

 いつのまにか騒がしい外の音も聞こえるようになった。


「お、おわりですか?」


「ん。できた。ステータスみる?」


「は、はい!」


 待ちわびたこの時。

 ファンタジーの醍醐味といえばステータスもその一つのうちだろう。

 

 羊皮紙で作られたような紙がどこからともなくと現れる。

 一面には黒い文字が書かれている。

 

「ん。」


 セレナは短くそれだけいうと、 どうだと言わんばかりにウルに手渡した。


(どれどれ…。)


name ウル

【称号】 冥府の眷属


lv 1

HP 100/100

MP 100/100


STR 10

INT 10

AGI 10

DEX 10


skill なし


恩恵 セレナの恩恵 


(へ、平凡だ…。)



次回の更新は 4/18 (月) を予定しています。


少し書き溜めができそうな予感です。

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