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フリーター、ピンクのモルモットに遭遇

こんにちは微生物です。本命作はまだ書き溜めしています。こちらの作品は気軽に読んでいただければと思います。

漢字の間違いなどありましたら、感想も含めてよろしくお願いします。


私はフリーターの遠藤正義一九歳、趣味は筋トレや小説を書くことだ。一応、パートをしているが、我が家の穀潰しに違いない。高校生活は勉強漬けで、ろくに遊べなかった。よく、友人や知り合いに「なぜあんなに頑張っていたのに、就職や進学をしなかったのか」と、聞かれることがある。理由は簡単だ。うつ病になってしまったからだ。ろくに社会経験もせず進学の夢を諦めて、就職を選んでしまった。そして、不安が重なり、社会人へなる重圧に耐えられず心が折れてしまったのだ。それ以来……ぽっかりと心に穴が空いた気がした。何もしたくない。考えるだけで頭が重く痛いだけだった。広く深い海のような社会に乗ることもできなかった、子供であった……


と、二、三ヶ月が経ち何とか立ち直直った。人として大切なものを代償にしたがな。そこまで深くはないが、単純に自分が可愛くなっただけだ。義理だか感謝だかで、まともに生きていたのがバカバカしい。自分のことをしたいようにする。それが一番だ。稼ぐだけ稼いで、遊んで、趣味に没頭する。楽で楽しい。夢だか追って無理をしていた自分が、馬鹿にしか思えない。今まで流されて生きてきたから、なるようになれだ。



***



パートが終わりいつも通りチャリをこいで帰った。すると、帰り道の空き地で、モルモットを見つけた。ピンク色で奇妙だが、愛らしい。何もしないでずっと寝そべっている様子が、うつ病になっていた自分にかぶって見えた。とりあえず、チャリカゴに乗せて帰ることにした。警戒心も何もないから飼われていたのだろう。きっと飼い主がいるはずだ。預かるだけ預かろうと思う。カゴにモルモットはシュールで、行く道の女子高生とかに注目されちまう。恥ずかしいが、なかなかない体験だった。父親が出張だからいなかったが、母とがいた。あと、妹もいるが、塾にいる。俺みたいにならないように勉強して欲しいがな。いるメンツだけでも、こいつはの今後を話し合おう。飯を食っていたが、テーブルの真ん中にこいつを置いてやった。食事中にマナーが悪いだろうが、大丈夫だ。俺がうつ病になってから親が優しくなったからな。ぶっちゃけ、楽で便利だ。


すると、「ん…… これどうしたの? 」母親が聞いてきた。俺はこいつをこのままにできないから、預かることにしたと言った。親父には帰ってから言えばいいだろう。


飯を適当に済ませて、 部屋にモルモット連れて餌を与えることにした。キャベツの青い部分で十分だろう。普通、モルモットはネズミみたいな鳴き声をするはずだ。 だが、こいつは「みん! 」と、鳴く。何の教育を受けたかわからんが、飼い主がいたのは確かだろう。交番とかは明日でいいだろう。そういえば、名前をつけていないことに気がついた。適当に〈ミンミン〉と名付けた。そして、もう一つ気付いたが……

こいつは寝袖ってばかりだ。飼うのは便利だと思う。少し、やんちゃでもいいではないか? ……

まあ、どうでもいいから寝た。


薄っすらと視界が開けてくる……寝たはずなのに、もう起きてしまった。不眠症か?

まあ、どうでもいい。すると、巨大なモルモットが現れた。わずかだが、ミンミン面影がある。


「みゃぁ、主人みょよろしくみよ。我が名は怠惰の悪魔ベルフェゴールでみゃる」


話しかけてきた!? しかも……七つの大罪の悪魔? 聞き捨てならないことを言ってきやがった。


「我輩は嬉しいみょ。感謝しているみょ。そして、気に入ったみょ。我輩と契約するみょ。」


感謝をして来るのはいいが、契約だのほざいてやがる。悪魔なんかとしてたまるか!


しかし、すぐに手が光りだし、焼けるような痛みが疾る。すると、手の甲に直径六センチのモルモットの 痣が残った。


「契約は成立だみょ。だけど、我輩はクマだみ。では時間だみょ」


と、一方的になってしまったが、視界がぼやけて、目が覚めた。






ミンミンのイラスト等はそのうち作成いたします。

これからもよろしくお願い致します。

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