表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/16

社長の孝徳2

「頼むよ」


入社してすぐに握手してくれたのは社長である。


「はい。よろしくお願いします」


僕はそう言って、社長の手をとった。がっちりとして、暖かい手だと思った。


その後も、


「頑張ってるかい!」


こんなふうに社長に会うと声をかけられたり、肩をたたかれたりした。ひじょうに親しげである。


役職持ちのベテラン社員たちにも威張らず、もの柔らかだ。かといって舐められることもなく、自然と敬意を払われている感じである。

こういう会社の雰囲気を作り出すのは、社長の人徳のたまものであろうと思う。


同僚たちとも、


「うちの社長は、なんか格が違うよな」


などと言いあっている。






【孝経八章より】


明王(めいおう)(こう)()って天下(てんか)(おさ)むるや、(あえ)小国(しょうこく)(しん)(のこ)さず

(しか)るを(いわ)んや(こう)(こう)(はく)()(だん)()いてをや

(ゆえ)万国(ばんこく)歓心(かんしん)()て、()ってその先王(せんおう)(つか)


(賢明な王が孝徳で天下を治めていたとき、身分の低い臣下だからといって捨て置くような事はしなかった。ましてや公・候・伯・男のような爵位ある者に対しては言うに及ばずである。ゆえに万国の人びとは喜び心服して、王に仕えた。)






【ビジネスへの応用】


立派な社長が会社を経営するのに、新入社員だからといって侮るようなことはしないものだ。

ましてや、役職を持ったものを無碍にすることなく、その地位にふさわしい扱いをした。

こういう社長の下では社員たちは心服して、会社のために一生懸命働くものである。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ