表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
15/16

先人への敬意

私は毎日社長室に飾ってある三人の写真を見上げる。


歴代の社長たち、私の曽祖父・祖父、そして父だ。みな他界しているが、こうして写真が飾ってあるとまるで天から三人が私を見ているようだ。


私で四代目。そしていずれはこの座を息子に引き継がせることになるのだろう。


息子は、


「俺が継いだら親父の写真を三人の横に飾ってやるよ!」


と言っている。


やめろやめろと言うのだが、そのほうが気が引き締まるのだという。確かにそういう側面もあるだろう。わたしもそうだった。


今の世の中、流行も移ろいやすい。会社をこれからも安定して存続させるために向上心を持っていかねばならない。息子は会社を守っていくために人脈を大切にしたり、研究を怠らないように気を配りながらしっかりやっているように見える。


「ずっと続いてきた会社を俺の代で潰したくないからね。しっかりやっていくよ!」

息子ははりきって言う。


そうあってほしいものである。






【孝経十六章より】


宗廟そうびょうけいいたすはおやわすれざるなり

おさめこうつつしむはさきはずかしむるをおそるるなり


(祖先を祀って敬意を表するのは、親を忘れないためである。身を修め行動を慎むのは、先祖の名を穢すのを恐れるからである。)







【ビジネスへの応用】


歴史ある会社が立派な創業者や歴代の経営者を尊敬して忘れないようにするは、会社の看板に泥を塗るようなことを避けるのにつながる。そうするために社員は自己啓発に勤しみ、おろかな行動を慎むようになるからだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ