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採用の基準

「面接するときは、相手のどういったところを気をつけて観たらいいのでしょう?」

「まずは上下関係を理解していること。真面目なこと。マナーが出来てることかな? こういったことは相手の言葉使いや行動を観ると自然と分かるよね」


人事部の島は上司の斎藤から、採用面接するとき人物のどういったところをみるよう心掛けるか話を聞いていた。


「やっかいなのは、自分の方が年上だからとか、経験者だからといって自己流で判断する人かなあ」

「やっかいですね。斎藤さんはそういう人を面接で見抜けますか?」


斎藤は最初は無理だったさと言って首を振った。


「でも何十人、何百人と経験すると分かってくるかな」

「私ではまだまだ無理ですよ」


島は思わず嘆息した。すると斎藤は、


「だったら、せめて前もって釘は差しとけよ」


とアドバイスした。


「経験者でも、まずはうちの会社のやり方通りにしろ、とね。なんのかんの言い返してくる面倒な人はお断りだな」

「なるほど」






【孝経十一章より】


(きみ)(よう)する(もの)は、(うえ)(なみ)

聖人(せいじん)(そし)(もの)は、(ほう)(なみ)

(こう)(そし)(もの)は、(おや)(なみ)

これ大乱(だいらん)(みち)なり


(君主に要求する者は上下関係をないがしろにし、聖人を批判する者は守るべき規範をないがしろにし、孝徳を批判する者は親をないがしろにする。これが世を大いに乱していく道なのだ。)






【ビジネスへの応用】


上司に己の都合を押し付けるのは、上下関係が成り立っていない

しっかり働く者を馬鹿にするのは、秩序を失っている

ビジネスマナーをないがしろにするのは、会社の面子をつぶしている

こんなことをする人たちを抱える会社は乱れてどうにもならない


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