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例外者の異常な日常  作者: 枯木人
第九章~クラッシャー&ブレイカー~
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1.大嵐!

 先に謝ります。ごめんなさい。

「…何でここ学校みたいになってんだろうな…」


 今村の居る「幻夜の館」は異世界からの転移者や、この世界でもかなりの力がある人間たちの受け入れ場所になっていた。


「…まぁいいけど。こんだけ目立つ場所だったら逆に俺は目立たねぇし。」


 そんな中で今村は学校の経営を行い、教師陣にメイ、相馬、祓、そして今村自身とミーシャ、経営陣に自分とミーシャでやりくりしていた。


 高校3年生にて就職先が決定し、大学に通いながら経営をすることになったということだ。


 因みに今村の志望大学はアーラムの能力でいつの間にかできていた「極東魔術大学」だ。


 そんな感じで実験やら破壊活動やらフィトの所に行ったりして材料採取やらしていたある日。それらは空から降って来た。


「いいいぃぃぃぃぃぃやっふぅぅうううう!」

「ひゃぁっはぁぁぁ!」

「…ん~?何か空から庭に降って来た。」


 今村が薬学を教えていると、不意に馬鹿みたいな大声が聞こえてきた。そして地面に着陸したと同時に壁を破壊して今村の前に現れる。


「グロ!マキア!参上!さぁ陰王様!やらしいことしましょう!」

志藤しどう たかし同じく参上!やら…」

「じゃかしいわ!」


 今村はノールックでその二人を殴り飛ばした。二人は今村が一応貼っている結界にぶち当たって落下する。


「最っ高!はぁはぁ…もっと殴って!」

「おい!テメェ抜け駆けはズリィぞ!抜け駆けするなら俺は抜き挿ししてもらうからな!」

「死ね!」


 「αモード」状態の今村が落雷を落として二人を感電させる。しかし、強烈な攻撃を受けたはずの二人は恍惚の笑みを浮かべた。


「電気…陰王様の…電気…はぁ…何て気持ちいいんでしょう…」

「何てお前らは気持ちわりぃんだろうな。帰れ。…ってか、【憂鬱】は?」

「何だかんだあって女体化して二人がかりで弄って今気持ち良さそうにどっかで寝てます。」

「何があった!?」

「…そんなわけ…無いで…しょ…はぁ…」


 空間の裂け目からネイビーの超長髪をした怠そうな女性が這い出て来た。そして全部出て来たと同時に仰向けになった。


「ってか!マジで女体化してるし!」

「…うん…お久。1億年振りくらい?男子三日会わざれば。…ってあるよね。僕に起こったのは…それ。」

「…うん。わからん。」

「…自分におっぱいあっても…大して…楽しくないことが…判明。」


 今村は理解を諦めた。序でに電気に撃たれて弛緩している二人を「グレイプニル」で縛り上げておく。


「はぁぁん!ご主人様ぁ!この雌豚を!」

「黙れ有害物質!『自聴他黙』!」


 それで両者を黙らせた。そして目の前の【憂鬱】をじろじろ見る。…間違いなく女性の体つきだ。二つの突出した部分が訴えかけている。


「…あ、僕のおっぱい舐める?ミルク出るよ。」

「…お前、いつの間に色欲になった?あんまりふざけるならちょっと締めるぞ?」


 今村は手をアイアンクロー状態にしてその手の中で放電し始める。それでようやく【憂鬱】は立ち上がった。

 その所為で顔が髪に隠れて全く見えなくなる。


「よーしゃ…無いね。友達なのに…」

「生憎友人だからって容赦する気は特にない。ってか、俺は基本身内の方への対応の方が厳しい。」

「…下手な愛情表現…舐めたいの?」


 裾を捲り上げようとする【憂鬱】。しかし、途中で手を挙げるのも面倒になったらしくへそ出し状態で手から力を抜いた。それとほぼ同時にマキアが自力で「自聴他黙」を解く。


「ぷっはぁ!ってことは陰王様!私を身内判定してるってわけですね!よっしゃ来い!婚前交渉決めて」

「宇宙の果てに行って来い!ってか朔夜さくや!お前マジでどうしたの!?クレイジー度がかなり上がってるぞ!?」

「…そりゃ…ずっと…ずぅっと、ずぅぅぅっとそこの2人と一緒だったから…」

「あ、マジごめん。その所為だったとしたら俺はお前の治療義務が起きる。」


 超真顔で今村はそう答えた。


「…さて、『αモード』解除…」

「…おぅビックリ。変な顔。」

「…いや、俺なら行ける。」

「……僕らの友情は不滅だから安心してね…あ、ついでにセフレにでもなる?」

「よし、テメェらお仕置きの時間だ。『ローシパラヴォイ・アクト』→『房中術』『モーションクラッカー』」


 今村はふざけた反応をしやがった3人を連れて個人用拷問室に移動して行った。


「あ、自習しといて。」



















「…え、と?これは…どういう…」


 完全防音のはずの今村の拷問室から聞こえてくる嬌声と喜びの声、それに感謝する言葉に嘲笑う今村の声。

 授業が終わった後の今村に差し入れをしようとしていた祓が今村の自室の隣の部屋から聞こえていたその音に戸惑って立ち竦んでいた。


 ふと、その音が消えると天上から顔を真っ赤にしている月美がさかさまに出て来た。


「…どうも。何の御用ですか…?」

「えっ…と、差し入れなんですけど…中で一体何が…?」


 祓の言葉に月美はびしりと固まったが、色々言葉を吟味した後に言った。


「…もの凄く、大人な、神々の、遊び、ですかね。」

「…具体的には…」


 祓的に今村の貞操観念について詳しく知りたいところだったので少し突っ込んで聞いてみた。


「え…と、行為だけで言うなら…マスターが少し触れたり、息を吹きかけたり、撫でたりしているだけですね。…後、拷問とか。」

「………………そうですか。因みに最後を少し詳しく…」


 今村の拷問は男性は痛み、女性は快楽を以て制するという考えだと聞いている祓は最後が問題だと考えてそこに捜査のメスを入れる。

 しかし、そこに関しては月美は顔を無表情に戻した。


「拷問ですか。あの部屋にある物を活用してますね。『駿河問するがどい』、『木馬』、『アイアンメイデン』、『ぺリロス』、『トラバサミ』、『特殊串刺し』…」

「…え。本当に拷問じゃないですか。…それに、何個も死刑が混じってますよね?」

「…まぁ、楽しそうに笑ってますけどね。受刑している方が。マスターは…何か怖いですよ今。」


 因みに今村は自称常識人でノーマルだと言っている。


「…あの、」


 祓が更に口を出そうとしたところで今村たちが部屋の中から出て来た。祓は中から出て来た人物たちを見てまた、何とも言えない気分になった。


「…初めまして、天明祓です。あなた方は…」


 とりあえず今村に紹介してもらおうとしてもかなり適当なことを言われるので自分から自己紹介することにしていた祓。それにこの中で今村を除く唯一の男が答えた。


「志藤隆!名字の由来は男、女、両性偶有、両性不偶有の4刀使いで四の読み変換して『し』、刀を濁らせて当て字にして『どう』、名前の由来は興奮してとある部分が隆起する…」

「わーい、セクハラは死ね!」


 今村が問答無用で吹き飛ばした。


「悪は滅んだ。祓、お前は綺麗なままでいような?…いや、ここに居る奴等じゃない良い奴を見つけて変われ!例えばそ…」

「ねぇねぇ、そこの可愛い…いや、美しい君、今パンツ何履いて…」

「死ね!」


 再び吹き飛ばされた男。今村は途中で空間を弄って引き寄せると大きく溜息をついて祓を自室に招いた。


「紹介するから入りな。」




 ここまでありがとうございます!


 …謝りますけど、後悔してません。この中の特定キャラが話を進めるのです。3人衆の誰かが出るとこんな感じのノリになります。ご了承ください。…因みにこの章では出っ放しです。

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全盛期、相川だった頃を書く作品です
例外者の難行
例外者シリーズです
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