人造人間の時代
掲載日:2026/05/31
「池田大介よ。おまえは、わしが作りだした人造人間なのだ。来るがよい。わしとともに、愚かな人間どもを支配しようではないか」
「なにっ!! 僕が人造人間だって!! うそだ、そんなことがあるわけがない。信じないぞ!! 信じるものか!!!」
「本郷一郎よ。おまえは、わしが作りだした人造人間なのだ。来るがよい。わしとともに、愚かな人間どもを支配しようではないか」
「なにっ!! 俺が人造人間だって!! うそだ、そんなことがあるわけがない。信じないぞ!! 信じるものか!!!」
「宮内志郎よ。おまえは、わしが作りだした人造人間なのだ。来るがよい。わしとともに、愚かな人間どもを支配しようではないか」
「なにっ!! 私が人造人間だって!! うそだ、そんなことがあるわけがない。信じないぞ!! 信じるものか!!!」
公園の片隅、ダンボールの家の中で、うすよごれた二人の男が話をしていた。
「ひとりくらいは信じるかと思ったんだがな。そうしたら、そいつを働かせて、俺は酒飲んでいられると思ったのに」
「爺さん、いつも思うんだけど、あんた考えが甘いよ。そんなことだから30年も職にありつけずに、こうやってホームレスやってるんだろ」




