表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/15

04 ガールズトークに花を咲かせる

 その日も、ティーゼリラの部屋で義理の姉妹でのガールズトークに花を咲かせていた。

 この時の話題は、ソフィエラの夫、つまり王太子であるカウレス・エレメントゥム・アメジシストへ贈るプレゼントの内容についてというものだった。

 

「はぁ。どうしましょう。カウレス様に何か欲しい物がないか聞いても笑って抱きしめられてしまうだけでどうしたらいいのか……」


「まぁ。カウレスお義兄様(おにいさま)ったら。ふふふ。相変わらずのようですね。そうですね……、身に着けられるものなんてどうですか?」


「身に着けられる……、カフスボタンとかですかね?」


「いいですね。そうだわ。ソフィエラお義姉様(おねえさま)の瞳の色のアメジストを使うのはいかがでしょう? ティーゼリラちゃんもいいと思いませんか?」


 二人の話についていけずただお茶を飲んでいたティーゼリラは、突然話を振られて咽てしまう。

 それに驚いたソフィエラとレインは、慌ててティーゼリラの背をさすった。

 

「ティーゼリラちゃん大丈夫?」


「ごめんね。大丈夫?」


 二人の話をぼうっと聞いていたことを責めるどころか、咽たことを心から心配してくれる二人に申し訳なくなったティーゼリラは、涙目で謝っていた。

 

「ケホケホ。ごめんなさい。わたし、二人の話に付いていけなくて、ぼうっとしてたのに……」


 素直にそういうと、ソフィエラとレインはお互いに顔を見合わせて微笑んでくれたのだ。


「ふふふ。ティーゼリラちゃんは本当に可愛いですね。わたしの義妹(いもうと)は最高ですね」


「はい。ソフィエラお義姉様。ティーゼリラちゃんは、世界一可愛いですね」


 そう言って、二人にサンドイッチされてしまったのだ。

 二人の柔らかい胸にぎゅむっとサンドされた瞬間、何故か背筋に寒気がして首を傾げたがその理由がわかる前に、部屋をノックする音がして、ティーゼリラは控えていた侍女に確かめるように視線で指示を出していた。

 少しすると、侍女が青龍騎士団の制服を身に纏ったイクストバルを連れて現れたのだ。

 そして、三人の仲睦まじいサンドイッチ状態に柔らかい微笑みを浮かべて言ったのだ。

 

「うふふ。仲良きことはいいことよね。おバカな男たちは、あたしが後で叱っておくわね」


 イクストバルの言葉の意味を理解できなかったティーゼリラとソフィエラは、可愛らしく首を傾げていたが、レインだけは違った。

 イクストバルのいう状況をなんとなく察して、苦笑いを浮かべたのだ。


「イクストバルさん、お手柔らかにお願いします。そうでないと、後々大変な思いをするのは、私とソフィエラお義姉様なので……」


 その言葉を聞いたイクストバルは、パチンと可愛らしくウインクをして了承の意味示したのだ。

 レインとイクストバルには、嫉妬深いスイーティオとカウレスが、妹であるティーゼリラに向けて嫉妬の炎を燃やしている姿が目に浮かんでいた。

 

「うんうん。わかってるわ。ちょぉーっと小言を言うだけよ。ふふふ。愛されるって本当に大変よね」


「うぅぅ。それでも、ティオ様を好きなんですもの……。どうしようもないわ」


「はいはい。ご馳走様。って、本題を忘れるところだったわ」


 そう言って、イクストバルは、未だに話に付いていけずにいるティーゼリラに向かって、柔らかい微笑みをもって思いもかけないことを言ったのだ。

 

「ティーゼリラ姫、ディーが戻ってくるわ」



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ