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454話 大乱闘

 剣術大会の予選が始まり……

 そして、場は一瞬で混沌に陥る。


「おらぁあああああ、いくぜ!!!」

「くらえっ、必殺……」

「へへ、ここは逃げるに限る!」


 さっそく木剣を構える人。

 防御に徹する人。

 いきなり逃げ出す人。


 反応は様々だ。


 そんな中、僕は木剣を構えつつ、ゆっくりと動いて空いたスペースに移動する。

 戦うにしても逃げるにしても、狭いところにいたら乱戦になって、まともに動くことができない。

 まずは、十分に動くことができるスペースを確保することが大事だと思う。


「うらぁ!」

「死にさらせぇ!」


 左右からガラの悪そうな男が斬りかかってきた。


 タイミングはバッチリ。

 たぶん、この二人は顔見知りかなにかで、予選突破のために組んで行動しているのだろう。


「よいしょ」

「なっ!?」

「き、消えた!?」


 悪いけど、そうそう簡単にやられてやるつもりはない。

 ソフィアやレナに比べたら、その剣はとても遅く、そして鈍い。


 軽いステップを踏んで、彼らの視覚外に回る。

 彼らからしてみたら、いきなり消えたように見えるだろう。


「ぎゃ!?」

「ぐあ!?」


 それぞれ一撃を叩き込む。

 二人は短い悲鳴をあげて、それぞれ気絶した。


「ふぅ、まずは二人」


 残りは98人?

 先が長い……


 なんて思っていたら。


「おらぁあああああ、喰らえ!」

「まてまてまて、ちょっと話し合いを……ぎゃあああ!?」

「うわっ、それは、ひいいいいい!!!」


 あちらこちらから悲鳴が聞こえてきた。

 場が混沌としているから、正確に確認できないけど……


 うん。

 どうやら、すでに十人以上の脱落者が出ているみたいだ。


 いい感じに全体で戦いが発生している。

 これなら、僕一人で全員を相手にする、という事態は起きることはないだろう。


 まあ、なんの称号もない、普通の冒険者である僕を警戒する人なんていないか。


「でも……ソフィアは違うんだよな」


 彼女は剣聖。

 有名人だから、知っている人も多いと思う。

 大丈夫かな?


 心配なり、周囲の人を適当にあしらいつつ、ソフィアが出場するリングの方を見た。


 ……そして、唖然とする。


「「「ぎゃああああああ!?」」」

「「「うあああああっ!!!」」」

「「「ひいいいいい!!!?」」」


 人が飛んでいた。

 ぽーん、ぽーんと、次々と飛ばされて星になっていた。


 その中心にいるのは、ソフィアだ。

 彼女が剣を振る度に、周囲の出場者達が吹き飛ばされていく。


 出場者達は一致団結して、皆で同時にソフィアを狙うものの……

 それでも結果は変わらない。

 彼女に剣が届くことはない。

 間合いに踏み込んだと同時に吹き飛ばされていた。


「うーん……すごい」


 すごいというか、恐ろしい?

 互いに順調に勝ち進んだら、僕、ソフィアとぶつかることになるんだよね。


 ……勝てるのだろうか?


 その時のことを想像して、僕は、ぶるっと体を震わせた。

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◆◇◆ お知らせ ◆◇◆
さらに新作を書いてみました。
【おっさん冒険者の遅れた英雄譚~感謝の素振りを1日1万回していたら、剣聖が弟子入り志願にやってきた~】
こちらも読んでもらえたら嬉しいです。
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