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奇想小話 『時折という神』

神が住む世界で働いている少年が家によく来る猫又を連れてやって来た。

特に用事もない時でも来るので、慣れた手付きでいつものように茶菓子を出し

猫又がよく座る縁側に座布団を敷いていると

今回は用事があったようで


「これ、時折神が折った折り紙、君に渡してくれって言われたから渡すね」

と一枚の折られた折り紙を差し出した。


時折神?はて?と言った顔をしていると


「時折様は時折訪れた人の時を折るんだ。折られているのは君が時折様に手紙を届けた時の時だと思う」

「二回折られているから、これは4日分だね。開くとその時の時が返ってくるよ」

と言ったので、折られた折り紙を見ながら開くべきか開かないべきか

そもそも何で私の時を折ったのか等々と考えていると


「ああ、折った理由は特に無いと思うよ?そこまで考えてないか、または人には理解できるものじゃないと思うから」

と私の顔を見ながら言ったので、私もなんとなく折られた折り紙を封筒に入れ、

この事を忘れた私がなんとなくで封筒を開け、よくわからない顔をしながらこの折り紙を開くことを想像しながら

適当なタンスの中に入れておいた。


「開けないんだ」


と不思議そうに見ている少年に

思い出すならついでにこの時の事も思い出したほうが、なんだかお得だからね。

と茶菓子と少年が座る用の座布団を差し出しながらそう言った。

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