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奇想小話 『願い事の行く末は』
七夕ということで私が元々いた世界の短冊を取りに行く手伝いをしていた時の事
仕事も順調に進み、山のように集まった短冊をどうするのか聞いてみた所
「とりあえずあちらの旧暦の七夕まで仕分けして、叶えられそうな物は最寄りの神に仕事とし投げて」
「叶いそうにない願いでも、願いというエネルギーなのには変わりはないから、とりあえず一纏めにしてって感じだね。私からしたらクリスマスのサンタみたいなもんだよ」
と返したので織姫と彦星は出ないんですねと言うと
「織姫と彦星は別の仕事があるからねぇ……あそこまで届ける場合はよっぽどだね。一応専門の人が居るけど、うーん。やっぱりよっぽどのことがないとそういう話にはならないね」
と苦笑いをしながら返された。
「ただまあ……織姫と彦星は出ないけど、一つだけ例外というか遊び心として毎年働いている者達の返礼としてね『短冊の願いに無いものを一つ叶える』事ができるんだ」
「僕は大した願い事もないし、毎年こじんまりとしたものにするんだけどね」
と改めて笑い短冊を仕分けにもどった。
ちなみにこの後、去年はなんの願い事にしたのかと聞くと
「たんぽぽの綿毛を吹いた時、少しよく飛びますように」
らしい




