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奇想小話 『幽霊の正体見たり枯れ尾花』

ある神様のお引越しを手伝った時、引っ越しする時の邪魔になるからと神饌(しんせん)(神への捧げ物)を幾つか処分した。


その際に、何故か枯れてないススキが在ったので

「捨てるのであればいただけませんか?」

と言った所

「良からぬ事に使わぬのなら構いませんよ」

と言われたのでお礼を言い、折れないように丁寧に包んだ。


その後引っ越しも無事終わり、頂いたススキをどうするのが良いか悩んだが

とりあえず家の玄関に飾ったみたら、見立ても悪くないし近頃よく見ていた幽霊を見なくなった


「幽霊の正体見たり枯れ尾花と言った所か」

と少し笑った所、ススキも答えるように少し揺れた。





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