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奇想小話 『食動植物とはちみつ』

 周りに食動植物(猪とか熊とかの大型動物を食べる植物の事)を植えている養蜂家の所に荷物を届けに行った時の事だ。

 庭園の入口には効果は1時間ですと書かれた業者用の植物避けがおいてあり、踵から耳まで忘れないように塗った後庭園の門をくぐった。

道外には花を咲かせた動く植物が羊のように移動しており、時折飛んできた鳥を捕まえ羽ごと消化していた。

 10分そこいらで目的の家を見つけ呼び鈴を鳴らすと全身ウェットスーツを身につけた家主が現れた。

少し驚いた顔をしていたのか


「植物避けを付けるのが面倒でして、そういった特殊な素材で作ってもらったんですよ」

 と笑って言っていたが、別にウェットスーツタイプにする必要性はないのでは?と思いつつ荷物を届けに来たことを伝えた。


 家主はありがとうございます。と丁寧に頭を下げると書類や荷物受け取りの準備をし始めた。私の方は手持ち無沙汰だったのでなぜ、こんな植物を?と聞いてみると


「防犯もあるけど、この植物からできる蜂蜜が美味しくてね」


 と作業の手を止め、おもむろに台所に行った後、良い香りのするパンケーキと蜂蜜の入った瓶を抱えて戻ってきた。瓶を開けそこからたっぷりの粘度の高い蜂蜜をパンケーキに垂らしどうぞと一言いい差し出した。



 確かに普通の蜂蜜とは1や2つ違った。家主に気にする余裕もなくなるくらい積み上がっていたパンケーキを平らげ満足していつの間にか出されていた紅茶をすする。

 なにかグルメ的な事を言おうとしたが、的確な表現ができそうになかったので素直に美味しかったですとだけ伝えた。

その後、ここまで美味しいならさぞ値段もいい値段をするんだろうなと思っていると顔か心が読まれたのか


「まあ、維持するのも大変だからいつも収支はトントンだけどね」

と私が運んできた大型の肉を冷凍庫に運びながら笑っていた。

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