表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
29/45

奇想小話 『目覚まし時計』

 顔なじみの骨董品屋(リサイクルショップ)で秒針どころか何も針が付いてない目覚まし時計が置いてあった。

 気になって触っていると店員がニヤニヤしはじめたが表情をよそに、デジタル式やギミックがあるのかと思い弄ったが本当に何もなく。


こいつは一体どんなものなんです?と両手を上げ降参した。


「そいつは最近返却されたものでね。持ち主が必要になった時に鳴るようになっているんだ。」

「売ることはできないが、貸すことはできる。お代は結構だが借りてから返却するまでの間の話を聴かせてくれ」


 と言ってきた。

 危ない物でもなさそうだし物は試しと1週間だけ貸してもらうことにした。

 その店員は3年ぐらい借りていてもいいよ。と笑って言っていたが、その言葉で一週間で必ず返そうと心に決めた。


 使ってみると便利なもので朝起きなければ行けない時間、寝ると決めた時間を始め、近くのスーパーの半額時間や果ては推しの配信時間に鳴ってくれたりした。

 便利な一週間が過ぎたが心に決めたこと惜しいとは思いつつも店員に返却し1週間と自身の感想を伝えた。


「満足してくれたようで何より、前回のやつは不満顔で返してきてからな」

と笑って目覚まし時計を受け取り、目立つ場所に置き直した。


不満顔?と不思議そうな顔をすると


「ああ、最初は便利に使っていたみたいなんだが、可愛い彼女ができた途端に四六時中鳴るようになってしまったらしくてね。壊れたと思って返却しに来たんだ」


と、うんともすんとも言わない時計を見ながら言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ