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奇想小話 『海の魔女の家』

仕事でとある海神に手紙を届けに行った時の事


人の身で海の底に行くのは無理だろうから使いを出す。

と聴いて、約束していた浜辺で待っていたが嵐で到着が1日遅れると海鳥を使って連絡が入った。

さて一日暇になったな。と思いフラフラと浜辺を歩いていると何か古めかしい占い館にも見える建物を見つけた。


中に人の気配はするし店の入口らしき場所にはOPENと書かれた看板がある

興味はあるが入ろうか悩んでいると後ろから地平線の彼方まで聴こえそうな透き通る声で呼び止められた。


「いかがなさまいしたか?」


慌てて声の主の方に振り返ると不思議な香のするフードを目深にかぶった女性がいた。

この店に興味があるのだが入っても大丈夫だろうか?と聴くと


「ええ構いませんよ。どうぞ」


とゆったりとした動きで店の扉を開けてくれた。扉を開ける時チラリとシワとなった腕が見え

はて?声は乙女のように柔らかくフードからはみ出るほど長い髪は金糸のように美しいのに

と違和感を覚えつつ店に入った。

店の中は思ったより明るく青が基調の内装で占いに使う道具一式の他に棚には所々怪しげな小瓶があった。


「自由に見ていってください。頼まれれば占いもしますよ」


と、二人分の紅茶を作りクッキーと共に机の上に置いた。

私はその間ぐるりと狭い店内を一周し、魔女が紅茶に口を付けたと同時に自身も席に着いた。

紅茶を一口飲み、クッキーを一つ手を付け、落ち着いたあと魔女に注文をした。


「実は明日、ここに近くの海神の所に手紙を届けに行くのですが無事に終わるかどうかの占いと、昔話を一つお願いできますか?」


と言った。魔女は古めかしい箱から綺麗に保管されたタロットカードを取り出し、カットしながら

「そうですね。あれは昔、人魚から声と髪を戴いた時の話しです。」

と語り始めた。

続きますが、私の執筆パワーが1000文字限定なので今日はここまでとさせてください

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