表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
9/16

元哉と

集中治療室で目を覚ました


なんにもわからなくなり暴れまくった


多分点滴を抜いて放り投げたと思う


警察官も来たと思う


兄さんを返して!!!


集中治療室の中で暴れまくった


心が済むまで 最初はそのはずだった




目が覚めると 1面木のような暖かい部屋に居た


布団も被っていた


監視カメラがこっちを見ている


看護師から色々説明される



なんとか数ヵ月後に解放してもらった


家に帰ってドアを開けると 兄貴の匂いが残っていた


遺品整理もする気が起きない


友達を呼んで片付けてもらった


跡地には何も無くなった部屋がある


俺は兄さんが居なくなったから兄さんの残したお金でしばらく過ごした




カメラを持って公園に出かけた


今日はあいにくの大雪だ


兄さんの遺灰は親戚に託している


お墓にも入ったのを聞いた


公園のブランコでスイングを楽しんでいた


俺もそのうち兄さんに会いたいな


兄さんのおばけは年取らないからいいよね


俺は兄さんより強いドラゴンになってやる




後ろを振り向くと オレンジ色のドラゴンくんと目が合った


彼が後にでて来る竜である


友達と公園の中で鬼ごっこをしているようだ


「き 君も鬼ごっこ参加しない?」


まさかのお誘いだった


俺は感傷に浸っているからやめておくよといい


参加を断った






連日の大雪のせいで あたりは雪に沈んでいた


山奥では雪崩で死傷者もでたとかまだ見つかってないとか



生活保護に入っていないからライフラインが支払えなくなった


どうしよう


急に備え付けのエアコンと電気が着いた


「元哉おじさん」


ドアの奥から声が聞こえた


親戚のガキンチョが札束を持ってやってきた


「これどうしろと?」


「パパがあのトカゲが生活難だからこれ持って行ってやって」


って


あの野郎ありがとう


ドアの前で立ち話してるより 部屋に通した


「俺を忘れんな」


ドアの方から そのいとこのトカゲくんがやってきた


三人でエアコンのきいた部屋で最近の近況を話し合った


「俺はね…」


兄貴の遺骨はみんながよくいくお墓に納めておいてくれたらしい


「こんな大雪の日にどうしたの?」


「お前が凍え死ぬのは勘弁」


僕のいとこお前しかいないじゃんっていう



タンスにしまっていた布団で トカゲたちを歓迎した


「意外とフワフワだな」


しつこいなぁw


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ