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山と空気

ピ―――発車します...


次は 神宮公園 神宮公園 終点です 本日もご利用くださいましてありがとうございました

The next stop Jingu-koen-park Jingu-koen-park the last stop thank you for using today


一通り放送が流れ終わった後に バスの車内で一匹 後部座席で爆睡しているドラゴンがいる


バスは神宮通りという名前の通りを進んでいく 左には田んぼやいろいろ 右には神宮のある大きな森がそびえている


神宮公園のバス折返し場にバスは入って行った


「...おにいさーーー!!ん終点ですよおおお!!」


小さなワニ運転手が叫ぶ 


目をごしごしして起きた


ドラゴンの彼は運賃を払ってバスを降りた


「やっぱり聞いた通り運賃高すぎ」


口コミサイトを開いた


「「基本運賃のほかに バスの検査代などを含んでいて片道2000円はかかるけど定期代のほうが安いから定期利用客が多い」」


「「最近開設された 元西口赤橋線は閑散運賃も追加されているからなお高い」」


「「それに代わり障がい者は特別カードが発行されて全線無料になる」」


「「ずるいよな」」



12時40分 バスを降りたドラゴンはリュックを持って神宮公園と反対側の森へ向かっていった


ワニさんが近寄ってくる


「お兄さんキャンプ行くなら14時50発にバスあるからそれのッてったほうがいいと思うよ」


バスあるんかい!でもここら辺のバスは高いからね...


「あ ありがとうございます...」





一方こちらは。。。


「いやぁ峻ってバス運転できたなんて...わろ」


「笑うな」


山道の途中の小さな駐車場にバスを止めて三人は降りた


南神宮町上野毛駐車場みなみじんぐうまちかみのげ


「はげ?」


「うえのけ?」


「お二人さーんおいていきますよ」


竜が先に森に入って行く


元哉と峻 でかい二匹が並んでいる


「なあ しゅん」


「ん?」


「バスひっくり返していい?」


「やめたまえ」


上野毛キャンプ場と書かれている看板がある


キャンプ場である


キャンプ場


うーん?


そういえば3人でキャンプに来ていたんだった...


あ―キャンプね! そんな提案したかも


「あ!バス停!」


元哉がバス停を発見したようだ


「「南神宮タウンshuttle(株)」」


「上野毛キャンプ場前」


「こんなところにバスあったんだ...結構坂が急でこの車両登ってくるのにやっとだったのに」


看板をよく見ていると平日休日と冬ダイヤなんて書いてあった


今日は休日なので…


中武スキー場方面(剣難口行き)

8時28分

11時38分

16時28分

南神宮タウンシャトル本社前

11時25分

14時15分

19時15分


峻が少なすぎと笑っている


元哉と峻は先に行った竜を追いかけていった


「おい竜早いぞ!」





バスが来るまで公園の中をふらついていた


こんな見た目だから話しかけようとするとびっくりされる


口が無いとか欠損じゃないよ!


南神宮タウンシャトルのホームページを見て見た


南神宮タウンシャトル本社前から上野毛山中武スキー場までを結んでいる地元密着型の会社みたいだが…


あのぅバスの本数がめちゃくちゃ少ないんですけど...


バスの写真が載っている

ポンチョっていう名前のバスが3台

エルガミオっていう名前のバスが2台

レインボーHRっていう名前のバスが2台


あれ さっき乗ってきたバスが映っている...


あのバスもこの会社の車両だったのかな?


「循環バスって言っても循環しないで区間往復なだけじゃんw」


「兄貴が 回ってないバスはただの往復バス 覚えておきな!」


「っていってたな」


気が付いたら14時40分 バス停まで走る


バスが来た


中武スキー場行きというのは分かった 


ICカードをタッチして乗車した


ICカード普及で助かるなぁ...





受付を済ませた後 3人はテントを広げた


が...元哉は一人で池のほうに走って行った


水が跳ねる音が聞こえる うーんまさかね


峻がたき火を始めた


パチパチ...


椅子に座ったら意識が暗転した


「あれ 俺はどこにいたんだ?」


峻がたき火で温まっている


「あ...峻 俺とここは何所? 元哉は?」


「あー竜くんここは上野毛キャンプ場」


「あーーーキャンプね」


誰かと同じ反応をする竜(裏)であった


「まさか俺おなじこと言った?」


峻は知らないよって顔をしている


元哉が池で採れたであろう魚を持ってきた


「お前びしょびしょじゃんどうしたんだよ」


「池で魚つかみしてきた」


「あほか」


ほっぺをつままれる


釣ってきたのはいいがさばき方を知らない三匹


「塩焼きにしようか」


塩()を魚に振って火に近付けた






バスは公園を発車していった


本日はタウンシャトルをご利用くださいましてありがとうございます...


この車は 南神宮駅 上野毛山登山口 風力発電所経由の 中武スキー場剣難口行きでございます



バスは少し走って行って山に差し掛かった


バスの車内から乗っていて分かるほどの坂である


お尻の下のエンジンがものすごいうなっている


「ごぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」


下車予定のキャンプ場が近付いてきたので下車ボタンを押してスタンバイ

さらに15分後 対向車とすれ違うにもすれ違いづらくて10分追加時間経過


対向車が「バスでかすぎなんだよクソ」とか言ってたのが聞こえた


バス停に到着 少し広いところなのか車に交じって同じタイプのバスも止まっている


運賃を払いバスを降りた


上野毛フリーキャンプ場...


とりあえず中に入って行く


受付を済ませた後立ち止まった


「あ...」


元哉が池から魚を抱えて出てきたところだった


遠くからでもよく見えるなぁアイツ 逆に俺も見つかっちゃったかな


自販機で飲み物を買ってそこら辺のベンチに座った


カチっ


ジュースを飲んで荷物を持って向かっていった




「発表があります!」


竜と元哉はうなずいた


「あっちを見てください!」


「俺そんなつまらないの引っかからないぞ」


と竜がいう


元哉が硬直した


「あ え?何があったの?」


恐る恐る視線をずらすと元哉に背の高さだけ似たドラゴンが来た


「ハ... ハル?」


元哉が尋ねる


「そう ハル」


「元哉の弟」


「一番下の俺を元哉兄ちゃんが一番かわいがっていた僕覚えてるよね」


元哉が ぽかーんって口をしている


「俺分かった 元哉の部屋にあった3ドラゴンのうちの赤いやつ!」


なんで居るかというと


(回想しーーん())



峻が 竜と元哉に じゃあ来週末キャンプ行くか!と言い出したことから始まる


「俺と一緒に行っていいの?」


なんて元哉は聞いているけど


行きたい様子


「僕もそうだね キャンプ行きたいかも!」


ということで来週末のキャンプが決定した


そのあと峻は家の戻った後電話で


「ハル君 僕とキャンプ行こうよ」


「だれがくるの?」


ハルくんに打診してみた


「君の兄貴とその恋人」


「へえ アイツも恋人出来たんだ... 兄さんみたいに殺されないといいね... どこかの鮫みたいに」


電話先から聞こえる溜息


「とりあえず来週は予定ないけどどうなの? 現地集合?」


現地集合 君の足なら山までひとっとびだろうということで何も言われなかった


「あの路線バス...」


電話を切られた


ということで4人でのキャンプがはじまるのであった


(おわり)



元哉が記憶整理を終えた後に


「おかえり!ハル!」


ハルもうなずいた


元哉とハルは体格が似ていて 色違い


ハルは真っ赤で元哉は紫系


ハルは持ってきた荷物のなかからキャンプセット()を立ち上げた


「兄さんって火吹けたっけ...」


魚をくわえた元哉が顔を横に振る


「おい元哉お行儀悪いぞ」


「はい竜先生スミマセン」


四匹は着替えとお風呂セットを持って貸し切り風呂に向かっていった




貸切露天お風呂


木で出来ていてぬくもりを感じる


目の前には家族連れがはいっても心地よさそうな風呂である


三匹(竜以外)が入ると風呂の水が抜けそう


いつもなら元哉はそそくさそ風呂に入ろうとするだろう


ハル君の前ではそんなことをしていない

ブラコン元哉である 兄も弟も


お風呂に入るとあら不思議 水が抜けてく行く


ざばーーっつ


それと同時に足される水も増えていった


元哉が何やら落ち着きがない 


恥ずかしそうな感じである


好きな弟と好きな子がいるからであるかな


峻はで目を閉じている...と思う


ハルがお風呂を済ませて出て行った


元哉も峻も済ませていった


(俺お湯飲む性癖はないんだけどこれ飲んだらみんなの体舐めたことになるよね)


とか竜が思っていた


「お兄さん早く出てこないと先にテント戻っちゃいますよ」


峻の一言で竜はうろこブラシでささっと洗って出てきた




夜ごはん


夜ごはんの準備のためにバスを往復する元哉と峻


バスの中でクーラーボックスで冷やしておいたお肉を出して持ってきた


「元哉 生肉だぞ」


「俺だって生肉は食べないぞ!」


焼き肉をした


「ちぇカレーライスがよかったのに」


不満を言っているようだ


寝る前のアレ


竜と元哉はバッグから薬を出して頂きますをした


「なんだその薬の量は」


ハルが驚愕している


兄さんが死んで元哉が病院に連れていかれて


そのあと僕一人で寂しかったんだぜ?とハルが言う


お薬を飲んだのでベッドに向かう


「ほらねるぞ~」


竜は先にとっとと寝てしまった


「ZZZ」


峻もねた


元哉兄弟もねた





ウゥぅぅぅ 狼の遠吠え(?)





元哉と竜はは喫茶店に入ると ドーナッツを食べている一人の人物を目にする


竜は元哉が走っていくのを止めようとしたけど速い移動速度にはかなわなかった


元哉は口を食いしばってその人物に飛びかかろうとしている


竜は大声でやめてと叫んだ 麻酔銃も撃った


その人物は元哉の攻撃に何もしなかった


竜が元哉の体をつかみながら泣きながら やめて やめて やめて とずっと叫んだ


やめて やめて


どうしたの おきて おきてと 声がかけられる


元哉が体をゆする


夜中3時 竜の寝言で目が覚めたみんな


「あ...夢か...」


「説明してみ?どんな夢見てたの」


元哉が峻にいに兄貴を殺したからってことで殺しにかかる夢


「ああ」


二人は顔を見あわせる


もうそろそろ朝だけどもう一度ねようっていうことで寝直した




いただきます


両親が出かけているから3人で夕食を食べる


一番上のお兄ちゃんが高校で問題を起こしたから謝りに行っている


「ハル料理うまいな」


「兄さんほっぺにご飯粒が」


「二人とも口に物を入れながら喋らないで」


「「はい」」


「ご飯のおかわりはあるから言ってね」


僕は中学生になったばかりのハル


お兄ちゃんたちが大好き


「あーー!おれのDS返せ!!」


元哉が兄さんとケンカしている


こんな日常いつまでも続くと思っていた



ハルを視点に世界が変わっていく


僕が16歳の時に 親父の死 親父が病死 いつもへらへらしていた兄貴が泣いていた


僕が19歳の時に 母親の死 エレベーターで不慮の死


二年前 一番上の兄貴が峻の兄貴に殺される 峻の兄貴も自殺する 元哉兄もおかしくなる



自然に涙が吹き出してくる


兄さんを守らなきゃ





「おはよ」


「ふぁぁぁぁーおやすみ うそうそおはよ」


「おはようだよ」


「(目をこすりながら)おはよ なんか懐かしい夢を見ていた気がする」


服を着替えた後に今日の予定を確認する


「そうだね 今日の予定はロープウェイに乗って山登りだね」



四人は片づけをしてバスに乗り込んだ



「シートベルト標準装備だから締めてね」





上野毛山ロープウェイ前


峻の運転するバスが駐車場に着いた


「俺知ってる バスってドアコック使えば入れるんでしょ」


「鍵しちゃえばドアコック無効になるよ」


ロープウェイ


「わあ凄い空中に箱が浮いてる」


「竜棒読みやめろっ!」


「サーセンした」


ゴンドラがやってくる


「ねえ今重たいの入ったから揺れたよね!!」


「竜慌てないで」


「竜落ち着いて」


「ほら頓服薬」


「何で元哉が持ってるのw ありがとう」


風で揺れながら紅葉の山を進んでいく


「落ちたら怖い落ちたら怖い」


「竜ってこんなキャラだったっけ」」


ゴンドラが終点展望台に到着した


左方向に歩いていけばカルデラ周遊道路がある 一時間で周回できるようだ


右を見れば森である 一面の森 きれい


四人はきれい しか言わなくなった






帰りのゴンドラで同じことをした以外は特に何も元哉が暴れたりはなかった


「峻はこのままバスで家に向かうとして 僕と元哉は送迎してもらうし ハル君はどうするの?」


ハルは少し考え込んだ後


「じゃあ僕はあした仕事だから大町駅まで乗せてほしいな」

三人はハルの意見に了解して山を下って行った


大町駅でハルとはぐした後三匹は送迎してもらった後帰路に就いた



「昨日と今日はすごかったね いろいろ」


「ああ楽しかった」


峻のバスが家の前を発車していく


楽しかった空気を乗せて


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