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真実は目の前に

俺は駅でジュースを買い その場で飲み干して バスに乗り込んだ


ピ―――――っ チャージしてください


「ちぇ」


バスはそのまま目的地に向かって動いていった


ぶるるるるるううう~


俺はすいていた椅子に腰かけて 外を見た


駅のタワマンションを過ぎた瞬間に建物の高さが2階程度まで下がって言った


ぴーっ 次は XX XX next stop XX


しばらく田んぼが続いた後 小さな住宅街が見えてきた






うとうと


「ピンポンピンポンピンポンピンポン」


お昼寝していたら インターホンを連打された


半分いらいらしながら


「ん~誰?」


「NHKの集金です...なんちゃって お見舞いに来たよ竜くん」


意識が体に戻って行った 目をこすりながらそいつを見ると友人が居た


「なにがNHKの集金だよ」


鮫獣人の友人がやってきた


「この家誰か住んでんの?」


「あーーー 彼氏かな(小声)」


「る ルームメイトだよ! うんうん ルームメイト!」


リビングルームに誘って飲み物を分けた


「紅茶?緑茶?煎茶?水?モンスターエナジー?」


「じゃあ 水で」


「なんか入れる? 睡眠薬とか」


「やめろ」


最近どう?とか 話になった


しばらく話していると 寝ぼけている元哉がやってきた


「おはよぉ」


「おはよ」


「お邪魔しています」


その声で元哉は振り向いた


「あ...どこかで聞いたことある声...」


「どこか懐かしく 狂気を覚えるその声」


「確かお前は 峻って名前だったよな」


なにがあったのかな





「竜 俺の兄貴を殺した奴の弟」





驚いた


「まあ昔のことだし」


「昔のこと?ふざけんな」


「あの後 俺の兄貴はお前の兄さんを殺した後は電車にひかれて死んだんだよ...」


え...


時系列的にはこう


元哉兄貴が峻兄貴といざこざにあう


峻兄貴は元哉兄貴を意識不明にしてしまう(結果的には死んでしまった)


そのあと峻兄貴は電車に乗って数駅先で電車にひかれて死んだ


ということ


「峻...おまえ」


竜はちょっと話に関係がなさそうだから 元哉が暴走しないように脇から見ている


「弟としても謝っておく ごめんね」


「おれは許す でも一回殴らせろ」


「おう...いいぜ」




数時間後 峻は意識を取り戻した


「おい元哉 やりすぎだっつーの」


「これぐらいはね」


「しっかし心配したなぁ」


そういえば竜ちゃんとも峻はどうして知り合ったの?


「あーーーー」


「それはね」


「「小学校から幼馴染だったの」」


いわるゆ


「初恋の相手?」


なんでよ


「元哉www」


*元哉はうぶ


外が暗くなってきた


「あ 終バスあと20分だよ」


「え!もうこんな早いの?!」


まだ6時である


「駅まで行くバスは実は あと2本 家の近くのうえしあから発車するよ」


「いわるゆ快速バス」


元哉詳しい!さっすが


峻は バスに乗るために家を出て行った


「もう来んな~」


「またね~」





夜ごはん


「いつもおいしいご飯ありがとうね」


いつも通りの会話だ


ご飯を食べて テレビを見て 風呂に入った


「竜 一緒に風呂入る?」


「え~ 」





お風呂を出た


「今日は出し過ぎた ごめん」


「いいよぉ~」


二人はへとへとになって部屋に戻ってベッドに倒れこんだ


おやすみ...

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