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恋愛戦闘姫(可憐な乙女な訳がない)  作者: 九丸(ひさまる)
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酔っ払いな恋愛戦闘姫続き

 ママが言った、あたしの気にしてること。

よくある、ありきたりな話。


 お互いに好きだと信じてた男に浮気されて、その相手があたしよりも見た目が良い女だったってだけの話。


 男との始まりは、うっかりな身体の関係から。そして、そんな男は、また身体から始まる関係に旅立ちましたとさ。


 だから、身体は安売りしない。


 それから、あたしは自分を良く知ることから始めた。この切れ長の目も気に入ってる。スタイルも悪くない。綺麗系だけど可愛さもある。でも、80点位。まあ、贔屓目にみてね。それ以上の女には勝てないかもしれない。だから、あたしはフルスペック使えるように、自分を知ることから始めたの。100点持ってるのに、70点位しか使えてない、油断してる女に負けないように。


 あたしはそれから、質の良さそうな男を見たら、落としにかかるようになった。成果が表れてないのは痛いけど。例え間違ってても、今はトライ&エラーで良いと思ってる。動かないよりはね。


 そんなあたしを見て、ママがある時言った。


「あんたは恋愛戦闘姫ね。あ、機械の機じゃなくて姫にしといてあげる。しかも、操縦悍は壊れたんじゃなくて、捨てたのね。だから、圏内に入ったら自動で撃ち落としにかかっちゃって」


 そう。あたしは捨てたんだ。ついてても意味のない操縦悍なんて。代わりに高性能AI搭載だ。自称だけどね。


「鈴木さんは、久しぶりに現れた、本当に質の良い男なはずよ。必ずものにするわ。そして、あたしは幸せになるの!」


 あたしの宣言を、ママは、はい、はいと聞き流していた。

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