7話 お邪魔します
久しぶりの投稿だぁー
「あそこを曲がったらもうすぐと家だよー!!」
ルーシィはとても嬉しいそうに手を引いて道案内してくれる。しかし、葉山はそれどころではなかった。確かに今晩をどこで過ごすか悩んでいたが、まさか姉妹2人しか住んでいない家に夜を明ける事になるとは誰も思わない。
「こんな展開は異世界シリーズのラノベしか起きないと思ったけど本当に起きるもんなんだなぁ……….。てことは書いてる作者は異世界に行った経験があるという事なのか??いや……….」
「お兄ちゃん何ブツブツ言ってんの??もう、お家着いたよ。」
ルーシィが呆れた顔で葉山に言う。どうやら独り言を言ってる間に目的地に到着したらしい。そして、葉山は姉妹が住んでいる家を見てあることに気づく。
「ルーシィちゃんの家って何かお店やってるの??」
葉山は姉妹が住む家を見て、まず何か商売をしている事を予想した。真正面の屋根には大きな看板が設置させられていており、シャッター的な役割のある仕切りみたいなもので店じまいみたいな状態になっている。しかも、その仕切りには読めないが、文字が書かれていた。
「うん!お姉ちゃんと一緒に服屋さんやってるよ!布をガガガー!!ってやって服を作ってて、そして私がここに立って服いりませんかー??って言って売ってるの!!」
どうやら、お姉さんの方が衣類製作担当でルーシィは売り子の役割という形で服屋を経営しているらしい。しかもお姉さんが作る服はここの地元だとなかなか人気があるみたいで結構儲かってるらしい。
「お兄ちゃん!早く家の中に入ろ?私お腹ペコペコだよぉーー!!」
ルーシィの案内で店の裏側の階段を上る。すると入り口らしい扉が設置されていた。
「ただいまー!!お姉ちゃん!お兄ちゃん連れて来たよ!!」
ルーシィが扉を開け、靴を適当に脱ぎ捨ててながら大声で叫ぶ。葉山は一旦腰を下ろし靴を脱いでいると
「こら!ルーシィ!!靴はちゃんと揃えて脱ぐよう毎日言ってるでしょ!!」
ルーシィではない違う女性の声が部屋中に響く。葉山は恐る恐る後ろを振り向くとルーシィに似ている女性が立っていた。
「お邪魔します……….今日はありがとうございます」
葉山は立ち上がって、お姉さんに頭を下げる。
「わわわ!!顔をあげてください!!大丈夫ですよ。昼間は妹がお世話になったみたいですし………。どうぞ上がってください。」
葉山は靴を揃えて置き、姉妹の案内で部屋に進む。
「うわっ!!」
部屋に入った瞬間、葉山は何かを踏んでしまい思いっきり滑ってしまった。どうやら、布を踏んでしまったらしい。
「大丈夫ですか??ごめんなさい!すぐ、片付けるので!!ほら、ルーシィも手伝って!!」
「はーい」
お姉さんの呼びかけでルーシィも片付けに参加する。2人の行動には無駄がなく、テキパキと布を畳んで部屋の隅に置いていき5分もかからずに部屋を綺麗にした。
「お待たせしました。どうぞ、腰を下ろして下さい。すぐ、夕飯の準備に取り掛かりますね。」
「あ、大丈夫です!ご飯なら持っているのでご遠慮なく!!」
葉山は腰を下ろし、鞄の中から残りの弁当を出す。
「そうでしたか……….。では、何もないですけどゆっくりしてって下さい。」
そう言ってお姉さんは謎の液体が入っているコップを葉山に渡し、食事の準備の方へと向かった。
「ふぅー、今日は色んな事があったなぁ……….」
恐る恐る液体に口をつけながら今日の1日の出来事を振り返る。部活に行く途中で突然の異世界召喚、無一文、幼女に突進されまくる、謎の女に胸ぐらを掴まれた事などなど……….。とにかく普通の高校2年生が経験するような事ではない。
「お兄ちゃんお兄ちゃん!!」
今日1日を振り返っているとルーシィがニコニコしながら葉山に近づく。
「お兄ちゃんって、旅人なんだよね??何か面白い話とかないの??」
なるけど……….、先ほどルーシィには適当に旅人と言って話を茶化したが、ルーシィは本当に葉山を旅人だと思っているらしい。葉山はニコっと笑みをしながら
「いいよ。まずは僕の故郷について話そうか。」
美味しそうな匂いが漂う中、葉山は自分の住んでいた小さな島国について語り手のように話し始めた。