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3話円は円でも……

「すいません……。この果物って幾らぐらいしますか??」


葉山は金銭関係を調べる為、自分がいた場所の1番近くにあった果物屋的な店まで足を運び、美味しそうな果物に指を指して店員さんに聞く。


「なんだい?兄ちゃん、この値札が読めんのかい??他国から来たんか??」


「まぁ、そんなものです。」


まぁ、強制的に召喚されたんですけど……と心の中で葉山は思った。


そして葉山は新たに気になった事があった。それは文字である。日本語とかだったらマジ有り難かったんだが流石は異世界、文字がグチャグチャな線が組み合わせられていて全く読めない。もしかしたら、金銭関係も異世界だけの設定だったらどうしよう……。と不安がっていると


「まぁ、他国の者だったらしょうがないな。こいつは1つ268エンだ。なんならサービスするぜ」


「ワァァァァァンモゥォォォアァァァァァ!!!」


「わわっ!!おい!!」


驚きすぎて店員さんの両肩に手を置き、絶対通じる訳がない英語を全力で叫ぶ。


「今、円っていいました??」


「お、おう!流石に言葉は国によっては違うが、金銭関係は統一してるからよ……って、まぁ知ってて当たり前だよな??」


「……アタリマエジャナイデスカ」


なるほど、どうやら日本語だと円、アメリカだとドル、みたいな国によって使えるお金が違うとかそういうのは無いのか。


「てか、兄ちゃんよ。結局、買うの??買わないの??どっち??」


「買います!!」


葉山はこの国の事を少しだけ知れたのでこの果物を食べながら今後どうするか考えようと思い、財布から500円玉を取り出し店員さんに渡すと


「あん?何だそれ??」


「は?」


「それじゃ使えんぞ」


「さっき、円って言ったじゃないですか??裁判に訴えますよ!!」


「エンはエンでも、そんなモノは知らんし見た事がない!!さてはお前さん、もしかしてどっかの金持ち坊ちゃんだな?買い物一回もした事が無いんだろ??」


「んな訳あるかっ!!」


円は円でも、日本円ではなかった

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