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プロローグ

どうも。初投稿なんで、よろしくお願いします!!

なかなか珍しいジャンルだと思っています。

自分の知識を、この作品で活かせていきたいなと思っています!!

月に最低3本はあげたい!!

  とある異世界に真夜中のように暗い舞台に1つの光がさされた。その光の中心には美しい1人の少女が凛として立っていた。

  しかし、その女性を見た瞬間に観客はざわめき出し始め、ある者は汚物を見ているかのような目で見、ある者は悲鳴をあげ、ある者は少女に罵倒していた。


  ーー「この『殺戮の歌姫』!!」と


  そんな中、ふと音楽が流れた。そして、それを合図にしたかのように完璧なタイミングで舞台全体に光に包まれた。


  舞台全体が見えた事によって、曖昧だった舞台上の風景がはっきりみえた。舞台の後ろには恐らくお城をモデルにしたのだろうか、木材でできている立派な装置が置かれていた。


  そして少女がそのお城の装置の真ん中に設置されている階段に登り始めている時に彼とのやりとりを思い出していた。


『何で……?』


 『私は殺戮の歌姫なのよ!!知ってるでしょ!?私がいるとみんなが不幸になっちゃうの!!あなたも同じ!!私なんかと一緒にいたら……』


 『僕は君と出会ってから幸せしか訪れてないよ。』


  『え?』


  『そのくだらない蔑称で君が周りを不幸にしてしまうなら、君自身の力で周りを幸せに出来るということを証明すればいいんだよ。……僕が君の歌が好きだ。そしてその良さをみんなに伝えたい。僕が君を幸福の歌姫にしてやるさ。約束する』


  音楽がサビに入る前に少女が階段を登り終え、前を向き、まるで観客だけでなくこの世界にいる全住民に問いかけるように大きな声で少女は語り始めた。


  「私はーー」


  少女が語っている中、観客席の後ろに設置されている机の上にある『音石』といわれる音を出す石と『光石』といわれる光を出す石を器用に操るネコ耳とウサギ耳の2人少女が座っていた。


  2人はつい最近までとある富豪家の奴隷だった。産まれて間も無く両親に売られ、ずっと奴隷として朝から晩まで働かされていた。


  当時はその富豪家を恨んでいたが、今では少し感謝している。その富豪家は仕事関係で主に音石や光石などを扱っていた。その扱い方をずっと見てきた2人は完璧に扱い方を覚えて今に至る。


  そして何より奴隷だった自分達を1人の恩人が笑顔で言ってくれた言葉

 

  『こんな、今までゴミのような奴隷として生きてきた私達なんかでいいの??』


  『何言ってるんだよ!裏方っていうのは演劇にとって欠かせれない存在だよ!照明と音響を使いこなせれる君達に任せたいんだ!僕は信用してる!だって仲間だから!!』


  双子はその言葉をお守りのようにし、その恩人の夢の為に、ひたすら石を操り続ける。


  音楽がサビが終わった所で袖の近くでスタンバイしている青年がいた。いつもは気が強いのだが、初めての事だからとかで緊張しているせいなのか少し呼吸が荒い。


そして彼の見た目はどっからどう見ても人外であり、いわゆるリザードマンというものである。


  彼は非常に獰猛で10年前にとある罪を犯し、約9年間という長い間、牢屋に縛られていた。出所後でも彼は何事も無かったように暴れていたが、その後1人の友人ができる。


  『たかがぁ人間がぁ!!俺にっ!!何ができるんだよ!!』

 

  『少なくてもっ!!僕は君が過ごしてきた今までよりっ!!楽しい日々を送らせてあげられるっっ!だから!!演劇やろうよっ!!』


  『-----っ!?』

 

  それ以降、暴れる事が一切無くなり、今回の舞台の装置を設計図から製作までおよそ1か月で仕上げるなど驚き能力を発揮させの貢献する。


  音楽のサビが終わった。彼は友人の為、大きく息を吸って吐き、舞台に入って行った。

 

  舞台の袖で1人の少年が舞台を見守っていた。


  この少年こそが少女にとっての彼であり、双子にとっての恩人であり、リザードマンにとっての友人である。


 彼は元々、日本生まれでとある県でとある普通科のとある高校に通い、部活では演劇部に所属し、1年生後半からは演出という役職になりそれなりの演劇についての知識を得て部活に貢献していた。


  2年生の夏に突如、異世界にやって来るまでは……,


  彼はひたすら今日の劇の成功を祈っている。今回のが初めて自分達の劇を上演する日であり、それぞれの想いをぶつける為に……


  元演劇部所属の高校生

  殺戮の歌姫

  元奴隷

  元犯罪者のリザードマン

その他の協力者たち


  この少年達の異世界での初めての公演はまだ始まったばかり……。




 


読んでいただきありがとうございます。

感想等お待ちしております。


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