可愛い子犬も作りましょう
次に堕ちてくれたのは会長の橘さんです。
松浪さんにお願いしたら、会長を1人で生徒会室に残して、私を入れてくれたのです。
どうやって堕としたかって?
簡単です。
松浪さんはMよりだったんですが、会長ったら完璧なドMだったんですよね。
物凄くあっさりと堕ちて下さいました。
ただ、会長も随分私に暴言をはいてくださったのですよね~。
ですが、今までどのぐらいの男達が私の前に膝を折ってきたとお思いですか。
人を見る目は養われました。
というか、我が身を守るために、見る目を養うしかありませんでした。
この男、俺様に見せかけていますが、その実、結構なドMですよね?
私の方の手によってMになった人はいいのですが、もともとの性質がドMの人は、他の人にも靡きやすいので正直あんまり好きではないのですよね。
ですが、今後の生活のためには、この男がいたほうが便利なので我慢しましょう。
『先輩?お座り。』
「っっっっ!?」
まあ、効果覿面。
少し囁いただけで、膝から崩れ落ち、床にペタンと座っています。
命令に従ったというよりは、声を聴いたことによって力が抜けて座り込んだだけでしょうがね。
取り合えず、ドMならば躾直さなければなりません。
座り込んだ先輩を足で蹴り飛ばし、仰向けにさせます。
……数々のストーカー達と戦ってきた私、これくらいはお手のものです。
そして、足を下腹部に乗せて、少し力を入れます。
……あら、嫌だ。ズボンの下の方の異物が大きくなってきたのが分かります。
『先輩ったら……下級生の女の子に踏まれてこんなになってるなんて……変態だったんですね。』
「ちっ……ちが……っっ!」
まあ、ますます大きくなっています。
なんて気持ち悪い。
『嘘つき。こーんなに反応しているくせに。はしたない体ですね。』
「……」
端整な顔が紅く染まり、目尻からすーっと一筋の涙がこぼれ落ちる。
口からは甘い吐息が吐き出され、体に力は入らず一部のみ喜んでいる。
もう抵抗する精神もないようで、すがるような目を向けてくる。
……もう一押しですね。
『先輩、何か私に言うことがありません?』
「あっ…もっとして…」
『……違うでしょう?』
腹が立ちます。
只でさえ、私の好みでないのに、気持ち悪いものを私に見せているのですよ?
それなのに、先程の失礼な態度を詫びもしないなんて。
謝罪もしない輩はまた繰り返しますからね。
ですが、基本は優秀な先輩です。
私の機嫌が悪くなったのを感じとり、必死に考えたのでしょう。
ちゃんと正解の行動をとれました。
「ごっ……ごめんなさい。」
『何がですか?』
「……さっき失礼なことを言ってごめんなさい。」
おお、ちゃんと謝れましたね。
でも私の気はそんなことではすみません。
『もういいですよ。』
足を先輩の上からどかして優しい声を出してあげます。
ああ……先輩の顔が捨てられた子犬みたいになっています。
もっとしてくれることを期待していたのでしょう?
でも謝罪なんて当たり前。
ご褒美をあげるには程遠い行為です。
まあ……私の役にたってくれるのならご褒美をあげるのも吝かではないですが。
「あっ……あの……。」
『何ですか?』
「お……お願いです。もっとして……」
『……先輩ってほんとに変態なんですね。』
……ああ、しまった……。喜ばせてしまいました。
『でも先輩、可愛くないですしね。私が可愛がるのは、可愛い子だけって決めてるんです。』
「可愛い子ならいいの!?どんな子になればいいの!?」
『可愛い子ですか?そうですねぇ……私の家で飼っている、私の言うことなら何でも聞く子犬とかですかね?でも先輩は大きいし、犬でもないから無理ですよね。』
「無理じゃない!犬になれば可愛がってくれる?何でも言うこと聞けば可愛がってくれる?」
『まあ、本当にそんなことができるのなら可愛がってあげてもいいですけどねぇ……。』
「ならなる!なるから可愛がって!」
『……いいですよ?』
声によりいっそう力を込める。
先輩の瞳が期待でひかる。
『……じゃあこれからよろしくお願いしますね?』
「うんっ!」
まあ、随分可愛くなりましたね。
それからは私の素敵なお友達になってくださいました。
とっても優秀なので私の役にたってくれるでしょう。
そして、私の優越感も満たされます。
誰にも気を許さない孤高の存在が、私だけには膝をつくって結構ぞくぞくしませんか?
もちろん、私は平和な生活が欲しいので、誰もいないときにしかご褒美をあげませんし、こんな先輩の様子は人に見せませんし、私の言うことだけ聞くようにしますけどね。
完璧な犬になってしまえば、私の望まない行動はとらないでしょうしね。
可愛い犬になってくださいね?