第9話 最弱なのに創造主?もふもふ連携で無双してたら城門で詰みました。
初めまして、作者のKeyです。
「最弱なのに創造主?堕ちた世界で、もふもふ家族ができまし!」
を手に取っていただきありがとうございます。
ここから第2章の幕開けです。
楽しんで行ってください。
初めての作品となりますので、至らない点が多々あるかと思いますが、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。
空は晴天。
風は草木の香りを運び、まるで旅人を歓迎するような爽やかさ――
……とはいかない。ここは魔の森だ。
『主様、左前方約100m先よりフォレストウルフの群れが接近中。数23匹。ボス級が率いていると推測されます』
「了解。ボス級は二度目だけど、前と同じくらいの強さか?」
『はい。その認識で問題ありません。プラティを先行させ、数を減らしてから誘導する作戦を推奨します』
「おっけー。
リーヴ、プラティ、戦闘準備!」
「はい!!」
「プラティ、左前方約70m地点にボス級の率いるウルフの群れ確認。総数23匹がこちらに向け接近中、数を半分に減らして、こっちに誘い込んで!」
「わかった!」
プラティが影に潜り、一気に距離を詰める。
「リーヴ、フォレストウルフが10匹ほど来る。俺が半分をファイヤーウォールで囲うから、外に出た残りを倒して。その後はプラティと合流して殲滅だ!」
「任せて!!」
森が獣の叫びでざわめき、激しい戦闘音が響く。
やがて数頭のフォレストウルフが姿を現した。
「来るぞ……引きつけてから囲う!
リーヴ、左から回り込め!」
リーヴが頷き、駆け出す。
獰猛な狼たちが牙を剥き、一直線にこちらへ突っ込んでくる。
(大丈夫だ……もう何度も経験してる。落ち着け……!)
心臓が高鳴る。敵はもう目の前だ。
「ファイヤーウォール!!」
炎の壁が立ち上がり、狼たちが悲鳴を上げる。
「よし、6匹囲った! 外にいるのは3匹!
リーヴはどこだ?」
「やーーっ!!」
木の上から飛び蹴り。
1匹が吹き飛び、残り2匹も火の壁に怯んだ隙に、蹴りと拳で一撃のもとに沈んだ。
「主様、こっちは全て始末したよ!」
「よし! リーヴ、プラティ、ファイヤーウォールを解除する! 包囲しろ!」
「行くよ!!」
魔法を解除した瞬間、フォレストウルフの影が蠢き、3匹が串刺しに。
さらに3匹は足と首を拘束され、リーヴの一撃で沈黙した。
「楽勝だったねー!」
「リーヴ、気を抜いたら駄目だよ。今のは主様が位置と数を特定して、僕が数を減らしたから対処できたんだ」
「もう! プラティはいつもそればっかり!
私だって強くなってるんだから、フォレストウルフの10匹や20匹なんて瞬殺だよ!」
「はぁ……なんで僕のお姫様はこんなにお転婆なんだ…」
「あーープラティ今悪口言ったでしょー!!」
そんなやり取りを聞きながら、俺は魔物の死体を回収する。
1週間の戦闘訓練のお陰で俺もリーヴも相当レベルが上がった。
今のパーティーのステータスは
名前・アーキトス(15歳)Lv24
種族・人族(創造主)
能力値
HP 107/114 MP 84/84
STR61 VIT47 INT95
DEX81 AGI36 LUK50
スキル
算術/料理Lv7/短剣術Lv2/徒手格闘Lv1
称号
創造主/始まりの造形者/もふもふ好き
名前・リーヴ(13歳)Lv18
種族・猫耳族(―――)
能力値
HP 224/236 MP 1650/2600
STR147 VIT88 INT45
DEX69 AGI186 LUK32
スキル
徒手格闘Lv4/疾風迅雷
風魔法Lv2/水魔法Lv3/雷魔法Lv1
称号/加護
―――に愛されし者/慈母の加護
名前・プラティ(1歳)Lv54
種族・神狼族
能力値
HP 1800/1850 MP 700/1200
STR384 VIT261 INT245
DEX152 AGI398 LUK45
スキル
闇魔法Lv10/腐食魔法Lv5/空間魔法Lv7
称号
慈母の加護/創造主に愛されし者
リーヴの守護者
「……もふもふ好きって称号なの?
何? なんの効果があるの?」
『はい、なんの効果もありません』
なんで俺には慈母の加護ってのがないんだ?
これの効果はわかる?
『慈母の加護の効果は各種ステータスに5%の上昇補正、毒、呪い、麻痺等への状態異常耐性のUPです。』
「なんで俺がもふもふ好きの効果無しで、リーヴとパルティには慈母の加護がついたんだ?絶対俺に必要なやつだろ!?」
アーティ曰く、
「創造主である俺には“慈母”に当たる存在がいない」
「創造主に加護をつけるのは不敬」
などの理由らしい。
(いやいや、俺パーティー最弱なんだが……?)
リーヴの「―――に愛されし者」も依然として謎のまま。
存在が薄れている、封印されている、名前が消えている……
そんな可能性があるらしい。
んーしかし、慈母の加護なんて元々2人に無かったよな?
ありがたい効果だし、慈母って言うくらいだからいいもの何だろうけど…
普通協会行って!とか、遺跡を発見して!とかイベントがあるだろ…
「お兄ちゃん!! 聞いてる!?
パルティに過保護すぎるって言ってよ!
私がお姉ちゃんで、パルティが弟なんだから!!」
えっ?あぁ…それはだな。
「リーヴ!僕は弟じゃないよ。主様にリーヴを護るよう命じられたんだから、それを言うなら僕がお兄ちゃんでリーヴが妹だよ?」
「ぶっぶー! 私のお兄ちゃんはアーキトスお兄ちゃんだけですー!」
「僕としては、リーヴはお姫様だよ。大事に護らせてよ……」
「お姫様? へへへ…
よぉーし!私の守護騎士プラティ!
さぁ! 魔の森を越えて聖国へ突撃よ!!」
「はぁ……お転婆姫様、突撃しちゃ駄目だよ……」
そんなやり取りをしながら旅は順調に進み、
ついに森を抜け、聖国の城門へ辿り着いた。
「遠目でもデカかったけど……目の前にすると凄いな。
城壁の高さ20mはあるんじゃないか?」
『主様、ここは聖国西の城塞都市パラスティオン。
魔の森に隣接するため、聖国最大の城塞都市であり、多くの冒険者と騎士団が駐在しています』
「おぉー、冒険者に騎士団……
異世界ファンタジーの本番って感じだな!」
「まずは冒険者登録して情報収集だ!」
「冒険者!!」
リーヴの目が輝く。
「パパがよく冒険者の話をしてくれたんだ!
馬みたいな魚の魔物がいるから水辺は危ないとか、首のない鎧の騎士に名前を知られたら死んじゃうとか!
でも、そんな魔物をズバズバ倒してみんなを守るのが冒険者なんだって!」
(そう言えば、ローラシオンはケルト神話ベースだったな……)
城門前には冒険者風の人々が列を作っている。
「よし、あそこに並んで――」
「おい!! 貴様!!
止まれ!! それ以上近づくと矢で撃つ!!
止まれ!!!」
……初めての都市訪問は、衛兵に囲まれるところから始まった。
(こんなテンプレいらないよ……)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆様の感想が、今後の作品の成長に繋がると考えていますので、どんな些細なことでも構いません。一言残して頂けたら幸いです。
今後ともよろしくお願いします。




