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第5話 最弱なのに創造主? 力不足を痛感した夜

初めまして、作者のKeyです。

「最弱なのに創造主?堕ちた世界で、もふもふ家族ができまし!」

を手に取っていただきありがとうございます。

初めての作品となりますので、至らない点が多々あるかと思いますが、最後まで読んで頂けたら嬉しいです。

今回の戦闘でLvが9に上がり、MPは26になった。

もともと12だから倍以上にはなっているが……正直、ほとんど変わらない。


剣は生成できなかったが、ギリギリ包丁は作れた。

これでボアの解体ができる。


――ボアの解体は……キツかった、けど美味しそうな肉を手に入れたぞ!!


厚さ1cmにスライスしたサーロインに、ゆっくりと火を通す。

綺麗な油が浮き、香ばしい匂いが鼻腔をくすぐった。


「お兄ちゃん、早く食べたい!」


リーヴは横でヨダレが垂れそうな顔をしながら、ステーキの焼き上がりを待っている。


「よし、焼けた! リーヴ、これを机に運んで。」


「はーい!!」


席につき、手を合わせる。


「いただきます。」


リーヴも真似をして手を合わせた。


ステーキは塩も調味料もないが、油の甘みとしっかりした歯応えがありながら、簡単に噛み切れる肉質だった。

この世界に来て丸一日何も食べていなかったこともあり、とても美味い。


リーヴも幸せそうにかぶりついている。

少しワイルドすぎる気もするが……この世界のマナーは分からないし、今は好きに食べさせよう。


食事が終わり、少しまったりタイムに入る。


食器を洗っているリーヴの後ろ姿を見ながら、今後について考える。


今日は色々あったが、今回の狩りの収穫は大きい。

異世界二日目にして、自分の能力の底が知れた。


いくらLvが上がっても、一般人レベルの成長率の俺には、パッと見チートな能力も魔の森ではほとんど意味がない。

生産職寄りすぎて、戦闘では縛りがキツすぎる。


左手は常に塞がっているし、シャーペン式短杖は一つ以上の物へ変形できない。

リーヴに渡した時点で、俺の仕事は“魔法6つしか使えない魔法職”になるわけだが……

リーヴのMPが切れればそこで終わる、リーヴはステータスだけ見ればゴリゴリの前衛アタッカーで、強みは身体強化。


なのに俺は、その身体強化の源であるMPを奪ってしか支援も攻撃もできない。

わかってはいたけど、想像と実践の隔たりは想定以上だった。

継続戦闘が前提となる魔の森において、俺の能力は自滅技とも言える。


ぬぉぉぉ……どうすりゃいいんだよ!!


「……お兄ちゃん? お兄ちゃんどうしたの?」


「はっ! ごめん、どうした?」


「お兄ちゃんがすごい顔して唸ってたから……リーヴ、少し疲れたから寝るね!」


「あぁ、今日はMPを多く消費したから身体が疲れてるんだと思う。しっかり休んでね。」


「うん、おやすみなさい。」


……アーティ、このままじゃ魔の森を抜ける前に魔物の餌になっちゃうんじゃないか?


『主様の懸念事項、魔の森における継続戦闘による負荷は、今のお二方には耐えられるものではありません。』


そうだよな……最低でもMP依存じゃない純粋な物理アタッカーが一人、できればタンクも欲しい。

ここが街なら探せるけど、ここは魔の森だ。


『主様、森を抜けるには直線距離で約150km。

お二方の足ではどれだけ急いでも7日〜10日はかかります。

これを抜けるのは不可能ですが、ここから徒歩一日の距離に神獣ルーティスの縄張りがあります。』


「それ、俺が作った神獣でしょ?」


『はい。神獣ルーティスは月の女神セレスティアに仕える、夜の闇に君臨する狼王です。

主様の好みをできるだけ詰め込んで作った、まさに主様のための神獣です。』


「いやいや、女神セレスティアのためにいるんだよ。

でも確かに、他の魔物は神話やゲームから持ってきたけど……ルーティスだけは俺が“かっこいい”を詰め込んで作ったんだよな。」


『はい。この世界で唯一無二の存在です。

必ずや主様のお役に立つでしょう。』


「なるほどね……

でも、ルーティスのところまで気合いで行って、もし仲間にならなかったら全滅確定だよね?」


『……創造主たる主様に牙を剥くとは考えられませんが、もし敵対されれば生きて帰ることはできません。』


「いやいや、設定は“月の女神セレスティアの神獣”だし、俺のことは知らないし……

却下だよ。全滅必至だよそれ。」


今日はもう寝る。

ノートを閉じ、床に寝転がった。


ベッドはリーヴに使わせている。

ボアの毛皮は硬いし獣臭い。

何かしら寝具を用意しないと疲れが取れないな……

そんなことを考えながら眠りにつく。


ウォォォーン……


遠くで遠吠えがした。

ルーティスか。


美しい漆黒の毛並みに、夜空に浮かぶ月のように煌めく瞳で夜闇を駆ける最強の狼王。

いかなる敵も切り裂く最強の爪。

いかなる敵も噛み砕く最強の牙。

影を操り、闇に呑み込む常闇の神獣――。


厨二病全開だな、と自嘲する。


――――暖かい。ふわふわの手触り。

パタパタと一定のリズムで床を叩く音。

昔飼っていた猫のお腹に顔を埋めたときのような、どこか安心する香り。

床で寝ているとは思えない寝心地だ……。


……って、そんなわけあるか!!


勢いよく起き上がった俺の目に飛び込んできたものは――!!

最後まで読んでいただきありがとうございます。


皆様の感想が、今後の作品の成長に繋がると考えていますので、どんな些細なことでも構いません。一言残して頂けたら幸いです。


今後ともよろしくお願いします。

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